iPadでアプリ版PowerPointを使う際の不具合

iPadにアプリ版PowerPointを入れる。
Windows版に比べて機能に制約があるのはもともと知っていたが、Windows版で作った資料の再現性はかなり高い。作った資料を持ち運んだり参照したりするだけなら十分使えると思う。

ところが、私の環境の場合、文字入力に大きな欠陥がある。
発生条件はもう少し調べてみるが、次の通り。

  • テキストボックスの第1レベルに
  • 日本語を入力しているときに
  • 未確定の文字が行をまたぐと
  • すべての文字が確定する

確かに、PowerPointはだらだら長い文書を入力するためのソフトウェアではない。それをやめさせようとしてくれているのだろうか。
しかし、もともと1行の文字列があったとして、それを修正するために文字列を挿入するときには一時的に1行を超えるではないか。それもさせないというのはひどいお節介である。

また、1文字目だけ自動確定したり、想定していないところに入力中の文字が飛んだりもする。

どこにDX組織を作るか

日経クロステックが、システム子会社改革の連載を開始。
xtech.nikkei.com
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DX人材をグループの中のどこに置いておくべきなのかについては、正直なところ悩ましい。
外から来た異質の人材に組織の中核を担わせるなんて、明治時代のお雇い外国人以来ではないのか。
現代のプロ野球チームの雇われ外国人は助っ人だけれど、DX人材は会社の中心で動かなければならない。
その人材を内製するか、受け皿会社で雇うかで、各社の判断が分かれている。

各社の考えがどうなのかまではわからないが、記事を読んでいる限りは記者の目線は雇用環境の整備にしか向けられていない。
ただ、事業会社に雇われたDX人材の満足度を上げるには、給与、在宅勤務、服装だけでは不十分である。まあ、この後の連載で説明されるのかもしれないけれどね。

本人の雇用条件だけではなく、IT企業にいたらできないことをやれることを保証することが重要である。
そして、事業をやるためには人と予算が必要で、人を雇うにもまた予算が必要である。事業会社の予算制度、調達制度、採用制度をそのままDX案件に適用したら、スピード感が追い付かない。

従量課金のクラウドでトライ・アンド・エラー(とりあえず試してみましょ)をやろうとしたところで、半年後から始まる来年度の投資額を見積もってくださいって言われても投資額なんて誰にもわからない。来年度末は1年半後である。

  • たくさん使われたらいっぱい使う
  • 新しい技術が登場すれば買い物の内容は変わる
  • 失敗したらやめるし成功したら続ける
  • ITサービスの外資依存により、為替の変動で大きく変動する

これを固定額でExcelで表現しろと言われるのが最高の苦痛である。コンサルタントを雇って適当に書いてもらうという手もあるけれど、そのコンサルティング報酬はできれば開発に回した方がいい。
従来の社内部門でも、あまりにも硬直化した予算制度と購買システムではさすがにうまく回らないので、各事業部は隠し財産を持っていたり、お金を引っ張ってくる役員がいたりするのである。新しく作った部門で新参者ばかりであったらその真似はできない。スポンサーが社長か、よほどの有力者でないと、従来の社内部門との予算獲得競争には勝てない。

別待遇の人材を集めるための受け皿企業を作ろうとしているのは、ワンマン企業に多いだろうか。どーんとお金を出してやるから自由にやれ、ということであればのびのびとできそうである。
内製化はそれはそれでノウハウの蓄積には必要なことではあるが、今まで通りのWord、Excelを書いて、稟議と打ち合わせよろしくねと言われたら、みんな辞めてしまう。

受け皿会社というよりは、第2事業会社を作って、本業の第1事業会社と競わせるくらいでないとDXはできないような気がする。ただ、理想は誰にでも思いつくもの。第2事業会社を作るくらい人が急に集まらないという現実もわかる。お家騒動の大塚家具は親子で会社を割ってしまったようなものだから、躊躇するのはわからないでもない。
今始まったことではなく、実は銀行のネット子会社が先駆けだと思う。もう少しで評価が出てくると思うので、日経クロステックさんがおっしゃる「システム子会社の改新」の結果を占う材料になるのではないか。

ぴったり字幕の復活を望む

ニュースの字幕が遅れる

 NHKでテレビニュースを字幕付きで見ると、冒頭で生字幕放送という断り書きが入る。映像や音声に対して字幕が遅れる。
 民放のニュースになると映像にもともと全員向けの字幕が入っているため、それを補うように字幕放送をつけるとさらに遅れる。
 遅れないようにすることはできないのか。

ぴったり字幕

www6.nhk.or.jp
 NHKは、音声と字幕を合わせる技術を持っている。聴覚が通常と異なる人も同時に情報を得ることができる。しかし、パラリンピックなどをやっている間だけの期間限定サービスで、継続できていない。
 時差放送中に緊急地震速報が出た時は生放送に切り替える必要があるが、NHKはわかっていてその準備もできている。

 通常の放送で毎回やるのがそんなに大変なのだろうか。
 もともと地上波放送がアナログからデジタルに変わった時から、リアルタイム放送ではなくなっている。テレビで時報を打たなくなって久しい。遅れているものををさらに数秒遅らせるだけなのにそんなに大変なのだろうか。
 正直なところ、緊急地震速報Yahoo!といい勝負である。携帯キャリアの緊急地震速報は時々鳴らなかったりするが、揺れてから調べるのであればYahoo!アプリから通知をもらった方がテレビをつけるよりも早いかもしれない。
 それなのに、ほとんど生にこだわるのはなぜか。ほとんど生からほぼ生に変わったところで、視聴者は何も気にしない。
 そういえば新聞も号外を止めないしね。報道の伝統工芸化だね。「安倍元首相撃たれ死亡」は、主要各紙で一言一句揃えたのはなぜかね。

テレビにしかできないことをしてほしい

 ネットにしかできないことをテレビはすべきである。ほぼ生の音声に字幕をつけるのはネットニュースにはまだできない。差別化できるポイントがあるのに、生かそうとしない。民放はコストが問題なんだったら仕方がないが、NHKはやるべきなのではないか。ネット側ができるようになるのは時間の問題なので、あえてやろうとしないのか。
 スポーツ中継では選手の息遣いやボールの飛ぶ音、観客や監督の声などを拾い、迫力ある映像と合わせて臨場感を視聴者に届けるべきなのに、アナウンサーの絶叫と過剰な字幕でかき消す。今時は過剰情報がよい人はスマホのリアル中継を見るのではないか。殺菌しすぎて風味が落ちた牛乳を売るようなもので、余計なことはしないでほしい。

航空機内で電源を使う

 空港の出発ロビーに行くと、出発の直前までパソコンを使っている客をたいてい見かける。
 航空会社ではニーズに応えて、航空機内でもWi-Fiと電源を備える機材を増やしている。2019年頃からというが、一部機材に限定なので運次第である。
 機内にはモニターの設置も減り、客のスマートフォンでエンターテイメントを提供することが少なくないので、どちらも重要だ。
 ビジネス客だらけであればともかく、Wi-Fiはインターネット接続もかなり安定してきているので、機内で仕事をすることも十分可能だ。
 エンジンの騒音が大きいとは言え、キーボードの打鍵音や画面の光で周りの迷惑にならないようにしながら使いたい。
 なお、庶民なので普通席を中心に述べる。

ANAは100V電源コンセント

 充電アダプターを持って行ってパソコンやスマートフォンを使う。コンセントの場合は、パソコンとスマートフォンを同時に充電できる可能性があるが、60W程度なのであまり高性能な機種を持っていくと出力が足りず、機内では使えなくなってしまう。

JALはUSBポート

 普通席でも、USB-A、USB-Cのポートが座席下などにある。ひとり1つではなく、3人に2つの場合があるので注意が必要。確実に充電したい人は早めに搭乗して隣の席の人にポートを先に使われないようにする。USB-AとUSB-Cのポートを同時に使うと電流が小さくなる可能性があるので、ほかの人が使っているポートのもうひとつの空きを使うときは断ってからにしたい。
 USB-Cの方が高出力である。手持ちのデバイスがUSB-Cなのか、ライトニングコネクターなのかを確認してあらかじめケーブルを用意する。パソコンの電源端子がUSB-Cになっている機種が増えているが、機内の充電ポートは一般的なノートパソコンの充電ができるほどではないので、タブレットとキーボードの組み合わせもお勧めである。パソコンの人はANAを選ぶかもしれない。

荷物が増えないようにする

 例えば、USB-Cのポートを持つデバイスであれば、「USB-AまたはCコネクターが挿せる小型のACアダプター」と「長めのUSBケーブル」を用意する。
 ACアダプターは、本体部分がかなり小さくても高出力の製品が通販などで買えるようになってきた。しかし、小さくなったからといってアダプター本体にプラグがついていて電源コンセントに直挿しするタイプのものはコンセントから外れるおそれがあるので、コンセントとアダプター本体をつなぐ短い延長ケーブルがあると便利である。使わないときは外せばよい。ケーブルは、USB-C←→USB-Cのものと、USB-A←→USB-Cのものがあるとよい。なお、空港はUSB-Aポートがほとんどだと思われる。
 幼い子供を連れている場合、普段はスマホを与えすぎない方がいいとは思うが、飛行機の中でおとなしくしてもらいたいならばアニメを見せるのが一番である*1。子供の人数だけデバイスと充電グッズを持っていくと荷物が増えてしまう。ケーブル類は意外と高いけれど、使いやすく収納しやすいものを選ぶと機内でくつろぐことができる。

古いデバイスを持っていかない

 航空機の電源は鉄道や車に比べて安定しない。数分ごとに充電が途切れることもありうる。機内でデバイスを使うときは、電圧の変化に対して挙動が乱れるようなスマートフォンタブレットを使っていると厳しい。動画を見ているときには映像が途切れたりするかもしれない。2台持ちの人であれば、搭乗まで使っていたデバイスを充電だけして、別のデバイスを機内向けにすることが考えられる。
 充電を開始すると音が出たり光ったりアニメーションが出たりする機種があるが、搭乗前に無効にしておくことが望ましい。
 充電中にデバイスを持ちこんだ人が寝てしまい、隣の人にだけ音や光を送り続けしまう事態は避けたい。

もし充電できなかったら

 上級クレジットカードを持っていれば無料で使えるラウンジに行く。出発前だけでなく到着後も使えることが多いが、地方都市に到着した場合は到着時刻に合わせて空港バスが出発してしまいがちなので到着後ものんびりできるかは接続交通手段の確認が必要だ。仕事の出張の人は同行者と到着先で待ち合わせる場合もあるだろう。ラウンジはうまく使いたい。レンタカーであれば、充電ケーブルを持っていけば最近はシガーライターの代わりにUSBポートがついていることも少なくない。
 モバイルバッテリーを持ち込む手もあるが、パソコンとは異なり周りがあまり覆われていないので、落としたりしてダメージが大きいと発火することがあるので特に航空機に乗るときはお勧めしない。容量の大きい製品は持ち込みが禁じられている。電池の持ちがいいデバイスを使うのが一番だ。

*1:種類にもよるが、ゲームは騒ぐ原因になるかもしれない

読んで楽しくない旅行記

夏休みに会津に行った。楽しかった話はプライベートなのでさておいて、気になったことをまとめる。

乗るまでに一苦労

 行きは半蔵門線の渋谷から浅草へ行こうとしたが、乗り換えが面倒だったのでそのまま半蔵門線で終点の押上へ。実際は東武線始発駅の浅草まで銀座線で行っても乗車時間はそれほど変わらない。
 乗ったのが急行南栗橋行きだったので、そのまま東武スカイツリーラインに乗って行っても良かったのだが、パスモが使えない路線でパスモの精算をするのが面倒だったので地下鉄の終点でいったん降りた。特急リバティに乗るためにとうきょうスカイツリー駅に向かう。
 せっかくだからソラマチに寄って行こうかと思ったが朝早すぎた。営業時間前で入れない。
 現在の押上駅付近は工事中で、線路沿いの仮通路をくねくね歩いた。工事中なのだから、ソラマチを通路として開けてくれればいいのに。
 5分ほど歩いて駅に到着。
 切符を買おうとしたが、改札外の切符売り場で券売機を見るとクレジットカードは東武カードしか使えないというテプラが貼られている。
 あとで調べたら公式Webサイトではクレジットカードは使えると書いてあるが、さらに調べると実際は他社カードは窓口とホーム券売機しか使えないらしい。くだらない自社カード縛りはやめてほしい。
 4社連絡という特殊な乗車券*1を買うと目的地の会津若松まで行けたのだが、改札外券売機には特に案内がなかったので西若松まで買うことにした。PASMOの不足額は現金でまかなった。窓口で買えばよかった。

列車そのものは快適だけど

 特急リバティは、そこそこ快適だった。前の座席のポケットには来年登場のスペーシアの写真が入ったちらしがはさんであった。できればこっちの方がいいけれど会津方面には短編成にできるリバティが向いている。
 トイレに行こうとしたとき、先にトイレに向かう人がいたので戻ってくるのを待っていたがトイレ使用中のランプが消えたままだった。あれ、トイレに行ったのではなかったのかと不思議に思って行ってみたら2箇所あった。待たなくてよかった。
 相変わらず「感染拡大が、感染拡大があ〜」と執拗な放送が流れている。日本語、中国語、韓国語の自動放送に加えて車掌がダメ押しするという4重波状攻撃。2022年になってくると、感染拡大防止とはマスク強制のことをさす。「皆様に安心してご乗車いただくため」と言うけれど、安心したいのはマスク警察によるクレームを回避したいあなたたちではというもやもやのせいで全然安心できない。コロナなんか忘れたいから人は旅行に行くのではないか。客を不安にさせ、不快にさせてどうする。
 乗った時期は新規感染者が回復者を下回っていて推移していたが、東武鉄道はいつまで感染拡大と言い続けるつもりなのか。
 ちなみに、リバティの直通先である野岩鉄道会津鉄道からは何も言われなかった。すばらしい。
 もはや学会まで風邪と同じと言っているのだから、他人の口元を見て不安になる人の方こそ旅行をやめてほしい。
 さて、車内ではWi-Fiが使えたが、山間部ではつながらなかった。まあ、これは仕方がなかろう。
 時々耳がツーンとなるので、山を登っているのだなとわかった。

 会津田島からの乗り継ぎは会津鉄道のAT700形。観光列車風で快適だった。地元の自治体のPR広告が貼られていて地方の鉄道にしては車内が賑やかだった。鉄道を支援するために広告を出稿していると思われるが、せっかくだからイメージ写真と自治体の名前だけを全面に押し出すだけではなくて、どうやって行くのかちょっとは書いて欲しい。QRコードを付けておけばいいのに。ごめん、何町って書いてあったかもう忘れた。家に帰ってもう1回調べ直す気力はない。

財布を取り出す機会が多い

 会津若松の駅に着いたら、意外と何もなかった。どうしたら観光地に行けるのだろうと途方に暮れていたら、市内周遊バスが止まっていたので乗ることにした。料金は210円。あ、300円出すとお釣りが5枚来るやつだ。都営バスが200円均一から値上げした時にはICカードが普及して救われたものだ。まだキャッシュレス決済できないのか。
 バスは南下して、現金精算して乗り継ぎしたJR線区間を逆戻りしていく。でもまあ、接続が良かったから良しとするが、会津鉄道(JR線直通)の車内でも当然ながら現金。
 とうきょうスカイツリー駅に始まり、じゃらじゃら小銭が貯まるばかりだなあと思っていたら、鶴ヶ城の入場券を払ったところで偶然手持ちの小銭がなくなった。これはびっくりである。
 帰りは郡山からの新幹線だけ予約してあった。会津若松駅でもSuicaを使う人がほとんどだった。このままSuicaで帰れればキャッシュレス決済できなくても小銭レスで帰れるとちょっぴり得した気分になった。
 帰りのルートを調べていたら、鶴ヶ城の近くの合同庁舎前から乗り換えなしで直通で郡山駅に行けることがわかり、会津バスに乗る。
 席に座ってシートベルトをした後、前の座席のポケットに挟んであった広告を読むと、Visaタッチが使えることが書いてあって、よし、これだと思って払おうとした。ところが、車内の端末がエラーを出す。セットアップの段階でVisaカードをかざす前に失敗してしまう。通信不良だろうか。しかし、場所は郡山駅前である。初期登録の類ができていない感じだった。
 そもそも、端末が正しく動いていたとしても、支払いが完了するまで何度もタッチパネルの操作を求められる仕様になっている。エラーが出る前までの画面は自分で触ったが端末の感度も悪い。操作者を交代。運転手さんにも焦って連打するが変わらない。ああ、Visaさん、おそらく、これは誰も使っていないみたいですよ。売上上がっていないでしょう。
 「ああ、もういいです」と言って千円札を両替機へ。バスの両替機は10円単位で支払えるように、わざと小銭を細かく出してくれる。後ろに人が並んでいたので五十円玉と十円玉を避けて百円玉を2枚運賃箱に投入。財布に小銭が9枚。あーあ。
 このバス路線は共同運行である。バス業界の斜陽により共同運行便は全国各地で今後も増えると思われるから、キャッシュレス決済ができると思っていても他社便が来ることもあるので十分気をつけたほうがいい。
 事前決済など、スマホで完結する仕組みを取り入れている会社もあるが、今回のように端末に不具合がないか、運転手が慣れているのか、不安で不安で仕方がない。ただ、小銭じゃらじゃらも嫌なので、わたしとしてはキャッシュレス決済を使いたいという意思を示していきたい。微力ではあるがキャッシュレス決済普及に協力できればと思う。
 郡山駅に着いたらJR経済圏なので、SuicaViewカードも使える。ようやく安心したが、会津は現金が好きなんだな。

新幹線もややがっかり

 実はグランクラスに乗ってみたくて、帰りは新幹線で上野駅へ。
 グリーン車よりすいているし、最上級の座席に座ってみたかった。えきねっと予約では、なすの号に4,500ポイントで乗れるので奮発してみた。今回はお腹が空いていなかったので軽食はいらなかったが、軽食サービスは縮小傾向のようで、残念である。
 乗り心地は最高、と言いたいところだが、個人的にはあまり体に合わなかった。座席にリクライニングのスイッチがたくさんあっていろいろ試してみたが、庶民には使いこなせなかった。でもまあ、混雑回避目的であればおすすめである。
 新幹線は、東武のようなコロナの呪いメッセージこそ控えめだったけれど、いつもの通り過剰放送ぎみである。特にグランクラスでは静粛性を高めた車輌に仕上がっているので、放送をやめた方がいい。
 各駅停車なのだから、通過待ちの度に「発車までお待ち下さい」とわざわざ言わなくてもいいでしょ。「なんで発車しないんだ、早く出せ」という客がいるのか。2本に抜かれるようであれば「あれ、発車しないのか」と思わないでもないが、ほとんどの人がいつ電車を降りるのか調べてから乗っているし、きっぷを持っていれば到着時刻が書いてある。頼むからそっとしておいてほしい。うるさい。

 Yahoo!の乗換案内を使えば、1回の検索で各駅ごとの発車時刻を画面上に出すことができる。知りたい人は自分でスマホで調べさせるようにしたらいい。

日帰り限界地域

 2022年の秋にはJR只見線の再開通が予定されている。ふんわりイメージを伝えるパンフレットは見かけるのだが、どうやって行けばいいのか検討がつかない。今回の東武-野岩-会津鉄道-只見線-会津バス-新幹線の一筆書きルートでも、実質的な観光時間は2時間程度である。ほとんど、乗り物に乗りに行ったようなものである。まあ、グランクラスに乗るのも目的だったし。喜多方でラーメンを食べようとしたり、只見線沿線まで足を運ぼうとしたりするとさらに遠い。

 浅草からは6時台に出る特急があるが、東京駅ならともかく浅草である。もちろん近くに住む人もいるが、相当早起きを強いられるイメージである。この電車でも会津若松に着くのは10時前である。東北新幹線でもまあまあ似たようなもの。東武には新宿に乗り入れるJR直通のスペーシアもあるが、会津方面への接続はない。朝のラッシュ時間は設定がなく、その次は浅草9時30分発まで待たなければならない。わたしが乗った便である。

 ちなみに逆一筆書きルートの場合、夕方における浅草方面上り電車の使い勝手や接続がとても悪い。観光をすれば予定が乱れることがあるだろうが、特急は2時間に1本。会津田島17時48分発で特急は終わり。そして浅草に着くのが21時過ぎ。家路が遠い。一筆書きだったら東武で行ってJRか高速バスで帰ってくる方向を選ぶしかない。

 話を戻すと、会津に行くだけで精一杯になるので、家族旅行やグループ旅行であれば会津観光は宿泊前提となってしまう。南関東から自家用車で行くには少し遠い。それなら鬼怒川温泉尾瀬でいいのではということになり、会津の観光地まで送客されない。

 地元自治体が多額の税金を投入して列車を復旧したところで、どのように使うつもりなのか。これから福島県が試される。

*1:通常は、会社またぎの連絡乗車券は3社までなのが一般的である

ChromebookからiPad Airへの買い替え つづき

使えば使うほどiPadの良さが分かってきた今日この頃。
アメリカ設計の中国デバイスを使うのか、中国設計の中華アンドロイドを使うのかの違いでしかないとは思うのだが、最近の経済安全保障上の懸念を考えるとAppleの方がまだましかもしれないと思い始めた。
一方で、未成熟なところもちらほら見つかっている。まだまだ研究が必要である。

Webカメラ

外付けキーボードを取り付けて横置きでWeb会議をやると、目線の位置にWebカメラが来る。自分はカメラではなく画面を見てしまいがちになってはしまうものの、iPadが中心に映るように補正してくれる。そして、この前見たYouTubeでYouTuberが語っていたところによると、いわゆるカメラ目線が続くのも相手に違和感を与えるようなので、ちょっと目を反らした感じになるiPadは最高である。
Web会議においてカメラ目線を確保するために画面の中央に小型カメラを吊り下げるアイデア商品がある。少しひかれたが、パソコンはWeb会議専用ではないので会議が終ったら片付けが面倒だし、見ている画面の中央にカメラがあるのは邪魔である。iPadのソリューションが今のところベストである。
また、Windows用やChromebookWebカメラと比べて映像が明るい。女優カメラがいらない。やっぱり、Web会議ツールで面談や商談をやるならiPadだなと思った。
ただ、愛用の外部接続スピーカーのJabraはiPad内蔵のUSB-C端子ではつながらない。会議室でセンターに置くならPCまたは専用機かなと思う。
対面会議や、オンラインとのハイブリッド会議は、単指向性マイクを全員が持ち寄って実施するのが理想だと思う。隣の人がマイクをオンにしただけでハウリングしてしまったり、今のiPadのように勝手にテレビ側のスピーカーを使ってしまいハウリングしてしまったりするのは改善してほしい。Google Meetは自分以外の声をフィルタリングしてしまう設定があるが、他の会議ツールも同じようなことができるようにしてほしい。

移動中の乗り物で使えるか

奥行きが必要とされるCombo Touch Keyboard。実際の使い勝手はどうか試してみた。
もちろん、機種、車両形式によってデバイスを置ける台の形や大きさが全く異なるので一概には言えないのだけれど、「あくまでも個人の体験です」と通販のようなお断りを最初につけておく。

  • 飛行機は、意外といける。
  • 新幹線、特急は、意外といけない。膝置きの方がよい。鉄道出張大好きという人にはノートパソコンを勧める。
  • 膝置きは、短時間ならいいが、目線がかなり下がるので首と肩に負担が来る。大柄で座高が高い人は難しいのではないか。あと、膝置きのときはキーボードタッチ音が大きくなる。ポコポコという打鍵音が隣の人に障らなければどうぞ。さらに言うと、膝と腿の形状を考えると、キーボードが手前に行くほど高くなるので、タッチパッドに当たりやすくなる。
  • 料金が高い席はそもそもリクライニングをお勧めするような席になっているので、そもそもキーボード入力に向かない場合がある。

外付けディスプレイ対応が未成熟

不具合なのか仕様なのかはわからないが、AppleはまだUSB-Cの使い方がうまくないと思う。
iPadOSで外付けディスプレイへの対応を強化するようだが、今のところPCでよく行われる拡張ディスプレイに対応していない。ディスプレイの大きさに関わらず、iPad本体の画面の複製しかできない。
ブラウザで、Webページ内に埋め込まれた映像コンテンツをクリックしたところ、再生が始まって音が出るのだが映像部分には「TVに出力しています」という表示が出たことがある。iPadはディスプレイに対して複製画面を出してしまうので、ディスプレイ側にも「TVに出力しています」と出てしまった。こういうのは私が言わなくてもそのうち対応してくると思うのだが、気になったのは音声の方である。
USB-C接続の外部ディスプレイにつなげたときに、ディスプレイにスピーカーがついていると、必ず音声がスピーカーにもっていかれてしまう。
Web会議をするときはカメラは、外部ディスプレイ側のUSBハブにWebカメラがついていたとしても持っていかれない。本体のWebカメラが引き続き機能する。これはそれほど*1悪くはない。ただ、音声は強制的に持っていかれてしまう。
周りに聞かれたくないので、イヤホンやヘッドホンでやりたいときがあるのに、外部ディスプレイを使うとディスプレイ側から音声が出てしまう。細かい資料を画面共有される際は外部ディスプレイを使いたいのだが困る。
ディスプレイ接続については、ワイヤレス接続がうまくいっていなくて、今はHDMI接続が業界標準のようになっているが、わたしとしては給電もできるUSB-Cにもう少しがんばってもらいたいと思っている。そのうえで、iPadを長いUSBケーブルでディスプレイと接続して、iPhoneiPadを持ったままプレゼンができるようになるとうれしいんですけどね。あ、PD接続のケーブルは軽量の商品が少ないんだよね。

ESCキーがないのがまだ慣れない

PCやChromebook であれば必ず左上にESCキーがある。押せば何かを取り消したり戻したりすることができるので、アプリケーションを問わずに無意識に使ってきたが、iOSの場合はアプリによって戻す操作が異なるのでもどかしい。ただし、単にショートカットを覚えていないだけかもしれない。

*1:個人的にはPCの場合は持って行ってほしい場合がある

強要の定義が折り合わない

刑法233条第1項

第223条
生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、
人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する。

SNSを見ていると、マスク警察、マスクチンピラたちが「ノーマスクたちは、強要強要って騒ぐけど、誰も強要なんかされていない。嫌ならやめる自由がある」とおっしゃいるのを見かけます。

コロナ脳たちの身勝手な定義では、体を押さえつけられるなどして自由を奪われ、マスクを装着させられることだと言うのですが、違いますから。
法的根拠もなく、合理的理由もないのに相手の自由を奪う要求をしたら、それは強要というのだと思います。

強要って、無理に要求した時点で成立するのではなかったのですかね。
「刑事が自白を強要する」のような用法で、強要は多くの人が知っている言葉だと思っていたのですが、あまりにもコロナ脳が間違った解釈論を広げすぎているので時々自信がなくなります。
嫌なら黙秘すればいいし、刑事が被疑者の声帯に電流でも流したりして無理やり発声させているわけではないんですよね。でも強要は成立していますよ。
嫌なら店などでサービスを受けるのをやめればいいし、むりやり手足を縛ってマスクをさせているわけではないんですよね。でも強要は成立していますよ。
言い換えたらわかりましたかね。
自分たちの思い込みを正当化したいがゆえに、強要の言葉まで無理やり違う意味に変えようとしているようです。

「強要するな」「いや、強要なんかしていない」
この人たち、人を殺しても「人を殺すな」「いや、人を殺してなんかいない」と言い出しますよ。

強要が刑事罰になるのは要求がエスカレートして、告知を伴う「脅迫又は暴行」に昇華した場合に限定していますが、
マスクができないならバスを降りてくださいの類は脅迫ですよね。従わなかったら目的地に連れて行かないと言っているわけだから。
テレビに影響されて、素顔の人を見て怯える人がいるのかもしれませんが、脅されて怯えている人も少なからずいます。

今時、マスクの効果を信じている人など、コロナ脳以外にはいないと思います。
思いやりとかマナーだとか言っている人もいますが、思いやりやマナーを言い訳に他人を強要するのは、
「俺たちに挨拶がないなあ」とつっかかってくる反社会勢力の人たちと全く同じで、その行為自体にマナーが欠けています。
マナーがない者にマナーを語る権利はなく、ましてや思いやりなんかではありません。