アウトレットモールの落日

徹底した現金主義

ICカードスマートフォンの決済 (クレジットカード以外のキャッシュレス)が浸透していない大型商業施設を発見。それはアウトレットモールだ。
御殿場のプレミアムアウトレットを取材。かつては、都会から観光がてら、地方のアウトレットモールに車で出かけるというレジャーが存在したが、首都圏からの鉄道、バスのアクセスを充実させていたかに見えたアウトレットモールが、実は今や都会の客を相手にしていない。
御殿場を開発したのは三菱地所だが、三井系の「アウトレットパーク」も含め、QRコードアプリの店検索で地図表示させてみると、大量に店が出店しているにもかかわらず数店程度しか対応していないことがわかる。
そのほとんどはコンビニか、全国ブランドの店だけ。モール内は普通の商店街とは違ってペイメントの営業が入り込めないので永遠に対応しそうにない。
しかし、それでもいいと思っているのである。
今や主要なターゲットは都会ではなく、地方からの客か訪日外国人。この人たちは日本のキャッシュレスに対応していない。だからPayPay旋風とも関係ないし、今どきSuica使えないの?と言ってくる人は皆無なのである。
それでも、訪日第1位の中国はキャッシュレス全盛である。食事を買おうとしたら例えばメニューに「850円+税」と書いてある。増税前でとりあえず外税表示をやっつけで間に合わせた感がにじみ出ているが、外国人に918円で、現金オンリーですと言い切ってしまうあたりが時代錯誤もいいところである。
空港で両替した千円札を出すと、現金しか取り扱えないレジで、多少投資されていても自動釣銭機がついている程度。そこから店員はお釣りを取り出す。50円玉に10円玉3枚、1円玉2枚を現地通貨で渡してしまう。自分が海外に行った時にそれをされたいかどうか考えてみたことがないのだろうか。

本当に安いですか

値札だけは50% OFF、70% OFFなどと書いてあるが、本当に安いだろうか。本当にアウトレット商品なのか疑惑は正直どうでもいいと思っていて、アウトレット専用品が並んでいても文句はないのだけれど、アウトレットではないし安くもないということであれば、なぜアウトレットモールに出店しているのか不思議である。
これも、普段日本での買い物慣れしていない人がターゲットであるならばはじめのうちは全く問題ない。普段見かけないブランド品が並んでいる、そしてそういう店が並んでいるという状況に浸っているだけで満足できる。
でも、都会のショップに行き慣れている人や、ネットで値段を調べられる人が見たら本当に魅力ある値付けと品揃えなのだろうか。

あまり考えずに並べても許されるというだけの店

かつての客にも、いま主流のインバウンドにも買いにくい。安くもない。ということであれば、低コストの内装やディスプレイでも許されて、アウトレットであるがゆえにとりあえず並べておくだけでも勘弁してもらえる店ということでしかない。
ブランド店は広告代わりとして出店しているだけで、利益度外視でもいいかもしれない。しかし、それで本当に今後も客が来るだろうか。団体観光客のバスも、大型ドラッグストアーやドン・キホーテの方が使い勝手がよかったりするのではないか。そして百貨店もインバウンドの取り込みを始めて久しい。
観光客はたくさん来るが、これでは売上が上がらない。モール運営者は儲かっても店が疲弊してしまう。

他の業態も同じ

ショッピングモールに限らず、異業種から不動産業に参入したモールや、もともと不動産業者が開発したショッピングセンターの類が危ない。
イオンモールやアリオもそうだし、高速道路のサービスエリアもそうだ。

観光地の暴力

地方の観光地に行くと必ずあるのが、大音量で流している謎のメロディー。
あれは本当に必要なのだろうか。
人気が少ない場所に行けば行くほどスピーカーから謎の音楽を流している。
会話が聞こえない。ビデオを撮ってみたら話し声にメロディーがかぶっているし。しかも現地の雰囲気に曲調が合っていない。
民間だったら潰れそうに見えるし、公立のものであれば税金垂れ流しの空気に満ちている。
そして何より田舎臭い。
なぜ自ら田舎臭くするのか。
自然公園の類の場合、都会の人は自然を求めてきているのになぜ人工物で満たそうとするのか。都会の人に来てほしくないなら音楽ではなくて入り口に書いておいてほしい。
そこで働いている方は毎日毎日同じ曲を聞かされる。なぜ平気なのかわからない。夢の中にも出てきそうである。
電気ももったいない。
YouTuberの方々、空気の読めない観光地BGM全国ワースト5とか作って欲しい。でも取材が面倒かな。

  • ド演歌
    • 働いている人の趣味か
  • FMラジオの生放送
    • 曲側の要請か
  • オルゴール風
    • 防災無線のチャイムがエンドレスに流れている感じ
  • 有線放送の懐メロ特集
    • 子供の遊び場で昭和の歌謡を聞かせなくてもいいのでは

日本の学生は歴史を学んでいないんだってさ

2019年8月16日 TBS報道特集
日韓関係が悪化する中、韓国の学生が来日して、日本の学生と交流。
韓国の学生が言うには、韓国の学生は日本の歴史を含めて学んでいるけれど、日本の学生は何も学んでいないことがわかったそうだ。
本の学校の指導内容にも問題があるかもしれない。でも、日本の学生はそれでいいのか。韓国から学生が来てくれるというのだから日本の学生が事前に歴史を勉強しておけばそういう話にはならないわけで、韓国の学生と議論をする準備をしたのかと問いたい。
先方は、家族に反対されてでも日本と対話したいと思って来ているのだ。まさか、「慰安婦なんていたんですか? 知らなかったなあ」という会話をしていないか心配でたまらない。なぜ今日韓が対立しているかを日本の学生は説明できたか。
日韓交流ではほかにも様々な話をしたに違いないが、こういうインタービューだけを切り取って「日本人は学んでいないから反省が必要」とのメッセージを伝えるTBSにも嫌気がさしてテレビを切った。
韓国は日本と戦争をしていないので娼婦を韓国国内で20万人従軍させるというのがありえないことだ。娼婦は世界中にいた。徴用工裁判の原告は徴用されていない。
その時代に不幸な人はたくさんいた。でも今だっている。その時代に思いを寄せることは自由だが、未来志向の中で今を生きる日本人や日本政府が現代の外国国民に謝らなければならないことなんて全くない。
日本政府が誤らないのは日韓の子孫のためだと韓国には理解してほしい。どんなに謝っても謝っていないと言い、どんなにお金を出してもお金を払えという。永遠の賠償請求権と優越権を認めさせたいのであれば、永遠に税金を払えと言っているのと同じ、それこそがまさに植民地支配ではないか。そもそも歴史に学んでいないというが、歴史に学ぶと何が起こるのか。また朝鮮半島進出を繰り返すだろうか。いや、こんなに面倒くさい民族を支配したいなどと二度と思わない。

LINE PayをMoney Forward連携してみた

支出管理に向くキャッシュレス・向かないキャッシュレス

現金派の人は、現金は持っている限りのお金しか使えないので管理しやすいと言っている。
しかし、それは本当か。
給与所得者であれば今どきはほとんど銀行振込なはずで、日本の優れた銀行口座はFinTechに出遅れた日本においても優れたキャッシュレス決済手段である。銀行口座を使っておいて自分は現金しか持たないと言っているのは矛盾していて、その実態は「一部は現金、一部は銀行口座」という管理になっている。それではうまくいかない。さらには口座引き落としなどを使っていればそれをきちんと記帳して管理しなければ管理できているとは言えない。
自営業者であれば、店の現金と私的な現金をきちんと分けて管理できているかといえば怪しい。クレジットカードなどを使い分けたほうが管理しやすいのではないか。
管理というと、昔ながらの家計簿や昔の家計簿ソフトを想像する人がいるかもしれないが、今どきのFinTech家計簿サービスは決済をすべて自動記帳し、さらには明細の内容を読み取って費目まで自動分類してくれる。慣れてくれば現金収支以外は管理が最小限で済むし、電卓や表計算ソフトは一切使わなくてすむ。口座の残高不足なども勝手に調べて勝手に教えてくれる。
ただし、家計簿サービスを使った管理をする上で気をつけなければいけないのは、管理に向くキャッシュレスとそうでないキャッシュレスがあるということ。
ひとつ目は、家計簿サービスとの相性が悪いキャッシュレスが存在するということ。家計簿サービスは、インターネットバンキングの仕組みを使って毎日残高照会をしているようなもので、そのサービスに契約している全員分の残高照会を毎日代わりに行ってくれている。
ひとりひとりがスマートフォンやPCを使って残高照会をするならば問題がなくても団体が大量の残高照会を仕掛けるとうまく返事を返してくれないサービスが存在する。また、残高照会はロボット*1が自動で行っているので、しょっちゅう残高照会の仕組みを変更しているサービスだと、ロボットが照会の仕方の変更に気づかずにエラーになってしまうことがある。
家計簿サービスでは幅広いサービスに対応していることを謳っているが、これから家計簿サービスを使い始めたい人は、対応済のサービスではなくて今、障害が発生しているサービスの一覧を確認することが必要。それらはいったん対応済としたが、後になって不具合が発生していて家計簿サービスに残高を取り込めなくなったものが掲載されている。
また、実際に使い始めてみた後、しょっちゅうエラーが発生して残高表示に失敗している金融機関は要注意だ。
わたしは、ある銀行にて、わたし本人の口座と家族の口座を登録しているのだが、週に数回、1口座のみエラーになってしまう。きっと、同じIPアドレス(インターネットの住所)から連続して残高照会が来ると悪意を持った攻撃者からの攻撃を疑って警戒してくれているのだろうが、正当なIDと正当なパスワードで連続攻撃は行わないだろう。連続照会の中身をもう少し詳しく吟味して遮断すべきではないかと思う。
家計簿サービス側のロボットが古いことが原因のこともあるが、ロボットが残高照会してくることが当たり前になってきているのにそれに応えない金融機関側もよくない。そういうサービスは使っているITシステムが古い場合が少なくないのでこの先他のキャッシュレスサービスの進化に追いついていけない可能性がある。
そしてふたつ目は、家計簿サービスが取り込める決済明細の内容である。
基本的には

  • 決済日
  • 決済に使われた口座や電子マネー、クレジットカードなどの種別
  • 決済内容
  • 金額

である。電車に乗って1日経つと、「○○日、モバイルSuicaで、 A駅からB駅、○○円」ということが家計簿サービスに取り込まれる。一度登録してしまえば、その後は取り込むために何もする必要はない。プラスチックのICカードであれば、AndroidスマートフォンNFCにかざして家計簿サービスのアプリを利用すると、同じ情報を取り込むことができる。
A駅からB駅という情報は「入 東京 出 新宿」のようにいつも同じ形式なので、家計簿サービスはこれを交通費の明細として自動的に記録してくれる。多くの人が使っていて経験がたまっているから、「入 大宮 定 浦和」(大宮から乗り、浦和から先は定期券として利用)のように駅名などが変わっても問題ない。
決済履歴の提供という観点ではセブンカードが優れている。イトーヨーカ堂は総合スーパーだが、店名に加えて売り場名まで表示してくれる。だから、同じ店で買っても食料品売り場なら食費、婦人衣料品売り場なら衣服と識別が可能である。セブンカードはJCBのITシステムを利用しているが、明細に売り場まで表示しているのはセブンカードのこだわりである。ここまでできる会社なのにどうしてセブンペイ騒ぎを起こしてしまったのだろうか。
一方、このブログでも散々けなしているが、Suica電子マネーは、自動販売機と物販の2種類しかない。JR東日本系列の自動販売機で買ったときは「自動販売機」だが、それ以外はすべて

物販

である。物販と言われてしまうと、決済日を見て何を買ったのか思い出さなければならない。履歴には鉄道の乗降履歴と電子マネーの履歴が時系列で残るので、電車に乗る前か降りた後かのヒントは与えられる。それでも意外と思い出せないものである*2

LINE Payはどうか

さて、わたしが使っている家計簿サービスMoney Forwardでは、QRコード決済サービスへの対応が遅れている。その中で唯一対応しているのがLINE Payである(2019年8月現在)。
ポイント還元には参加したいし、先日使っていた某ペイの廃止が発表されてしまったので、LINE Payを使ってみることにした。上記の2条件にあてはまるかどうか。
ひとつ目。Money Forwardとの相性については問題ない。この決済サービスは決済直後に履歴を取り出すことが可能で、スマートフォンで見られるのはもちろん、Money Forwardで再読込すれば最新の情報を得ることができる。ポイント処理も決済の都度リアルタイムで行っているので、少しレジでの処理がもたつく印象があるが、それでも1秒以内の話である。電子マネーよりは遅いが実用上問題ないし、ポイント処理まで完了しているのはうれしい。
ふたつ目。明細の内容である。リアルタイムに取り込まれる内容については複数ある。厳密にはオンライン決済もあるのだが試していないのでリアル店舗での決済結果のみ紹介する。
バーコードで、決済した場合。ファミリーマートのセルフレジで使ってみたところ、

決済 株式会社ファミリーマート

という明細。なんと、店名でも物販でもなく、社名である。
ファミリーマート」という名前まで教えてくれれば「物販」よりは親切。店に行った記憶をたどれば何を買ったかは思い出しやすい。「コンビニではいつもお弁当を買っています」という場合は、「コンビニ本部の企業名が明細に入っているときは、家計簿サービスが食料品として自動記録する」というルールで全く問題ない。
少し困るのは有名店やチェーン店ではなく、中小の店。カフェで使ったところ店名からは全く想像できない企業名が表示された。1週間ならまだしも、1ヶ月分まとめて振り返る人の場合は「この会社は何屋なのか」と悩むことにはなるかもしれない。
それにしても、店名ではなく企業名を提供するとは斬新である。様々なクレジットカードなどを使ってきたが初めての体験だった。
憶測であるがLINEとしては店名情報まで把握しているかもしれない。何か不具合があって追跡しなければならない場合、「株式会社ファミリーマート」では全国どこの店なのかわからないからである。利用者には社名での提供なのかもしれない。それだとせこい。
続いて、NFCで処理した場合。バーコードをスキャンで読み取るだけではなく、Google Payに登録して、店頭ではQUICPayとして利用することも可能である。ローソンではモバイルPontaと相性がよいのはおサイフケータイ電子マネーであり、普段はIDを使うのだが、「クイックペイで」と言ってみることにした。ところがこの場合、明細には

決済 QUICPay

と表示されてしまう。これではSuicaの物販と同じレベルである。買ったものを後で振り返ることが難しい。
QUICPayでは、決済音が出るまでに少し間があった。やはりリアルタイムでポイント処理などを行う必要があり、時間がかかる。他の電子マネーを使っていると少し不安になるような待たされようであるが、待たされることが慣れれば問題ない。オートチャージが発生するときのWAONも数秒待たされるが、それに比べれば短い*3
QUICPayと現金しか使えない店であれば小銭が発生しないLINE Payを選ぶが、もともとQUICPayJCB系の決済システムなのでQUICPayが使えればJCBカードが使えることが多い。
ちなみに、LINE Payにチャージするときの銀行口座には

RS ラインペイ

と表示されるが、金額がチャージ金額であり、買い物のときの決済額ではないので支出管理としては使用しない*4
家計簿サービスを利用するにあたっては、バーコード決済であればぎりぎり使えるかな、というのが感想である。

LINE Payは使えるか

他の人のブログを見ているとポイント還元などの紹介しかしないので、わたしは支出管理に向いているかどうかの観点でLINE Payを語ってみた。
nanacoはクレジットカードからチャージできてポイントがつくが、QRコード決済の場合リアルタイム店舗での利用ではクレジットカードチャージができない。LINE Payの場合も銀行口座から引き落としとなる。オートチャージもあるので電子マネーのような使い方もできるが、ポイント還元がなくなったら積極的に使いたいサービスかどうかは疑問である。
イオンファンであればイオンカード、イトーヨーカ堂ファンであればセブンカードのように、一番使っている店、最も詳しく支出管理したい対象の買い物が多い店に合わせたクレジットカードを作るというのが王道で、そのカードから電子マネーにチャージするのがいちばんわかりやすい。クレジットカードが作れない人は銀行等が出しているデビットカードを使うのがいい。
QRコード決済は、大手チェーン店に加えて中小の店も取り込もうとしているのが強みであり、他の流通系カード会社が踏み込めていない店でもある。中小の店が好きな人はPayPayやLINE Payになっていくものだと思われる。
わたしは、PayPayか現金、というような店で、現金を避けるための手段としてPayPayやLINE Payは使えるようにしておこうと思うが、Money Forwardへの連携が完璧と言える状況にはないので限定的な使い方になると思われる。
セブンペイに合わせてポイント制度を改悪したセブンアンドアイのように、今ポイントキャンペーン真っ盛りのQRコード事業者もいつまで続けるかは未知数であり、この先も続けるだろうと思いこんで使い始めるのは後で後悔することになると思う。

*1:ロボットと言っても人型の人造人間ではなくて、自動で処理するプログラムのことを最近ではロボットと呼ぶことがある

*2:記憶の呼び起こしに苦労しているので、買い物を現金でしてレシートをもらわない人は、何をいくら買ったのかということを思い出すのは難しいのではないかと思う。すると、給料日前などになってお金が足りないということはわかるが、なぜ足りなくなったのか、何を節約しなければならないのかはわからないので、お金が足りないと悩む経験ばかりがたまって仕方がないのではと思う。

*3:今後取引量が増えたらどうなるかわからないが

*4:Money Forwardでは収入でも支出でもない「振替」として管理する

コンビニでペイ

現金以外不可

 QRコード決済を2019年9月末で廃止するとしたコンビニ最大手さん。

 わたしもおにぎりクーポン目当て、というわけではないが、その決済サービスに千円だけチャージしていて、1回試した後、残高があった。

廃止が発表されて使い切らなければと思い、1回コンビニで買い物をしたのだが数十円だけ残ってしまった。

明くる日、これをちょうど使い切る方法はないかなと思い、駄菓子コーナーを中心に店内をくまなく探したがどうも2円とか5円とかが残ってしまう。

 それならと、残高きっかりで買い物をすることをあきらめて、かごに色々入れてレジに行き、

Payの残高を使い切り、残りを・・・

と説明を始めたのだが、店員さんは聞かずに商品バーコードスキャンを続けているので「大丈夫かな」と思いつつ

残りを電子マネーで払いたいです

と言ったら店員さんがピクッと動いたのが見えた。

何か変なこと言ったか、と思ったが、こちらの主張は伝えたので待っていると、店員さんは迷いながらレジのキーを押し、

ぴーーーーー

という音がした。

残高不足のエラー音のようだが、客向けの画面には何も出ないので詳しくはよくわからない。

このコンビニのレジは、電子マネーを何枚も使い続けることができる仕様になっている。税金の支払いのために大量のICカードを持ち込む人もいると言われ、それがこの小売チェーンの電子マネーを普及させたとも聞いたことがあるが、その噂が本当かどうかはわかならいが、継ぎ足し払いが可能というのは事実のようなのでQRコード決済でも同じようにやってくれるのかと思って待っていた。

 操作がわからないというよりは、レジ待ちの列が長くなってきたことに店員は焦りを感じていたようだ。

 3回ほど再挑戦を繰り返し、「一から商品読み取りをやりなおします」と言われたので、さすがにまずいかもと思い、スマートフォンで残高を見たら0になっていた。

 「今からやり直すのはいいが、残高はどうなってしまうのか」と聞いたが、答えが返ってこない。ここまで来て

では残高は現金で・・・

と言い出したので、

説明したでしょ。ちなみに財布は持ってきていないよ

と言い返した。

 困った店員は隣の人に頼り、さらには店で一番レジ操作に詳しそうな人が登場。

 詳しい人の説明によると、やはり

ペイでは、現金しか併用できない

ということだった。

現金以外併用不可であれば、会計を始める前にそう言ってほしかった。

 そういえば、ペイの廃止を発表したが、払い戻しをすると発表しただけで、残高を使い切りたいと思っている人には積極的な告知がない。払い戻しや不正使用保証は決済事業者がすること。残高使い切りは利用者がすること。この決済事業者は自分に課せられた義務に精一杯で、客のことまで頭が回っていないのだ。

 これを書くにあたってFAQを見たら

7payヘルプ

現金との併用にて使い切ることができます。

と書いてあるのを確認したが、FAQのページを自分で探す必要があった。

 店側では穏便に済ます方法を考えてくれた。最初の決済では架空の現金支払いがあったことにし、続けてわたしが未払いの分を架空の商品をでっちあげ、わたしはそれを電子マネーで決済することにした。レシートは2枚もらえたのでこちらは領収書をもらえたので問題はないが、店側の会計処理はどうなっただろうか。

 キャッシュレスを推進するふりをしておいて、何か例外が発生すると現金を要求してくるのは困る。キャッシュレスは現金の置き換えというシステム設計はそろそろやめてほしいものである。電子マネーと現金、クレジットカードと現金、QRコード決済と現金が併用できるのであれば、他の組み合わせができない理由が特に見当たらないと思うのだが、なぜなのか。

他のペイが使えない

 現金以外併用不可で苦しんだ店に1週間後に行ったところ、廃止予定のペイの大型横断幕が撤去され、店内はPayPay、メルペイ、LINE Payのロゴであふれかえっていた。8月12日から始まった3社合同キャンペーンであるが、切り替えの速さには感心させられた。

 それなら、さっそくLINE Payで決済してみようと思ってスマートフォンを取り出した。しかし、スマートフォンでLINE Payを起動しようとしたところエラーで開けない。

 3度やってもだめで、自分の会計の番になったので、その場は電子マネーで会計した。今回は店員に待たされることも店員を待たすこともなかったのでよかったが、起動しなかったことだけは納得がいかず、店の外に出て再挑戦したが再び失敗した。

 ここで、もしかして、と思いつき、WiFiを切ってみた。系列のスーパーで登録した無線LANのアクセスポイントをスマートフォンが自動的に拾っていた。

 そして再度アイコンをクリックすると、普通に開いた。

 たまたまわたしの端末だけだったかもしれないが、結果的には他社QRコードのキャンペーン参加を妨害して自社系列電子マネーを使わせた形となった。

 今回はクーポンがほしかったのにな。

 本当に、たまたまだったと信じたい。信じている。でも同じ店だし。

FinTechはユーザー体験の変革です

 金融ではFinTechが本格化。最近のトラブルを見ていると、金融関係の人は、先進性のアピールやビックデータの活用の手段としてしか思っていないのかもしれない。しかしXTechの本質は圧倒的なユーザー体験を通じて業界秩序を破壊すること。ユーザー体験にもう少し気を使って欲しい。上に書いたようにお店の責任ではないのに嫌な経験が続くと顧客は離れてしまう。顧客購買情報の活用やクーポンの配布というのは本質を理解してからにしてほしい。

  キャッシュレスは進む。増税時のポイント還元が始まり「どうしてここでは現金しか使えないの」というお客が増えてくると思う。このコンビニに限らず、BtoCの現場はどういう対応をするのだろうか。店頭になんとかペイのステッカーを貼るのを目的にせず、スマートに会計できてポイントを配る基本動作を確実にできる店が生き残る。

鉄道にイノベーションを

少し前のことだが、2019年6月に放送されたNHKスペシャル「東京ミラクル2 巨大鉄道網 秒読みの闘い」を見た。
最近、鉄道の乗務員に女性が増えたなと思っていたが、運輸指令や車庫にいる職員は全員男性。職人技が世界一精密な通勤路線を支えているという内容だったが、出てくる道具は電話や色鉛筆やホワイトボードばかりで、かなり近代化が遅れた職場なんだなと思わざるを得なかった。

自動化しないのか

京浜急行金沢文庫駅近くの車庫では、線路容量いっぱいに留置車輛が入ってきて、1本の線路に2編成止まるそうだ。車庫の奥に入ると、後から来た電車が出口をふさいで先に出ることができないため、出し入れの順番を3人の男たちが毎晩話し合っている。3人で365日繰り返すと年間の人件費は1千万くらいなのかもしれないが、こういう仕事を人間にやらせていると鉄道業界の方々の給料は一向に上がらない。
地価が安いうちにもう1本線路を引いておけば今ほど複雑ではなかったのにね、と思うが、令和の時代にそれを言うのは後出しじゃんけんかもしれない。そんな車庫の話は後述するとして「自動化するのは難しい」とか言っていないで、そろそろどうしたら自動化できるか考えた方がいいと思う。番組ナレーターの解説等によると、

  • 鉄道車輛は部品数が多くて検査や故障が発生する。
  • 事故等により運転変更も頻繁に発生する。
  • そのため計画通りに配車ができない。
  • 入線する車輛の順番が流動的になってしまう。

ということだそうだ。しかし、人間の勘と経験で最適な入れ替え方法を考案することが可能なのだから、AIに考えさせることも簡単なような気がする。人間は最も入れ替えの手間が少ない方法を証明しているわけではないだろうから、こういう場合はこうした、あういう場合はああした、というパターンを数年分機械に覚えさせれば学習してくれるはずである。
課題となるのは、インプットとアウトプットがアナログであること。例えば「今日は大雨で1本運休になりました」という情報は営業路線ではデータになっていても引き上げ線に入るとITシステムで管理されていなさそうである(推測)。そして、集めた情報をもとにホワイトボード上でマグネットを動かしながら討論している。その結果は当然残らない。
現役の職員は日々のオペレーションで忙しいと思う。やり方が昔から変わっていないのであれば、それを現役職員に教えた先輩がまだ生きているはずである。OBを活用してインプットデータを整備してAIに学習させることを始めるべきでなのではないかと思う。OB職員と若いITプログラマーの協業。うまくいくかなあ。
京王はAI時代の前に若葉台での増結・減車業務をやめてしまった。郊外で編成を減らせば電気代が節約できるが、電車の管理に加え連結・切り離しの作業にも人を配置しなければならない。手間が電気代を上回っているのだろう。これはこれでひとつの合理化手法ではあるが、京急金沢文庫での増結・減車作業を今後も続けると思われるのでITに頼った方がいいと思う。
数年前なら「職人すごい」となっていた業務が、今では「まだ頭で考えているの?」と言われかねない状況。鉄道職員の業務が家族に自慢できないようになってしまうのも問題。

車庫の空がもったいない

金沢文庫の話でもう一つ気になるのが、車庫の土地の有効活用である。
車輛の出し入れが大変で、毎晩会議をしなければならないのであれば、車庫でちょっとしたアクシデントが起これば鉄道路線全体に影響を与えかねないということである。深夜まで騒音が響く車庫の隣に住宅が密集しているのはどうかと思うが、車庫があるということは始発駅がそばにあるということである。電車が留置されるということは平らな土地であるということでもあるので、通勤圏であれば利便性が高い土地とみなされ住宅になってしまう。そこで火事でも起きれば鉄道の運行にも影響が出かねないということだ。
車庫は広大な土地にもかかわらず電車が止まっているだけである。上空にも地下にも何もない。駅の場合は商業開発したり、道路との立体交差にしたりするために上下の有効活用が進んでいるが、車庫は1階しか使われていない。
小田急下北沢駅のように、無理やりトンネルを掘って地下に埋める必要はないが、二階建てにするくらいはやったらいいんじゃないのかと思うのだが、営業線以外はあまりお金をかけたくないのかもしれない。そして、住宅が迫っているので日照なども問題になるかもしれない。
名前の評判が悪い高輪ゲートウェイ駅は、車庫用地の再開発である。JRは、車庫用地の潜在価値を理解し、上野東京ラインを造ってまで車庫を移転させることに成功している。空いた土地に駅を造り、再開発する。
駅ナカの次は、きっと車庫用地の再開発なのだと思う。鉄道会社は不動産子会社を持っているが、駅ナカをやりつくしてしまっているので、次の場所を探さなければならない。東京のオフィスビル開発は財閥系など、もともとビルが得意な会社のノウハウが圧倒的で、鉄道子会社が入り込める余地はない。すると自社の線路のうえに空いている空間を見つけて開発をするしかないのである。
着席チャンスが高く、遠距離通勤者の人気を集める始発電車。初電のことではなく、ここでは途中駅から運転を開始する電車のことをさす。始発駅に引き込み線がなかったり、ホームが狭かったりすると座るまでが大変な駅がいくつかある。
車庫を始発駅にすれば、車庫に止まっている間は営業線をせき止めてダイヤに影響を与えることはない。
1,000円払ってでも座りたい人はいるのだから、10分くらい止まってVIP客を集めて都心方面に向かえばとても喜ばれると思うが、どの鉄道会社もまだ始めていない。
東京メトロ北綾瀬方南町といった支線の終点を本線直通としたのはこれに近い動きであるが、暑い日も寒い日もホームで10分20分立たされる運用は変わっていない。重要なことは平日朝の通勤時のみなど、目的限定で営業すること。普通の駅にしてしまうと戻りの便を設定しなければならず、ダイヤが複雑になってしまう。車庫の土地は広いのだから2階にバスターミナルか乗り合いタクシーの降り場を設ける。駅が近くにあるなら駐車場でもいい。
土地を持っている会社は強い。そろそろ新しいことを何か始めてほしいものだ。

利根川水系 ダムほぼ満水

 2019年の7月は水源地で雨が続き、梅雨が明けて8月になってもダムには豊富に水がある。夏は豪雨に備えて最大貯水量を抑えている。その制限水量がほぼ満たされている状況が続いている。
 そういえばオリンピック開催地としての東京が抱えるリスクのひとつに水不足があったが、来年も渇水がないことを祈りたい。
 なんで八ッ場ダムが必要だったのかという議論になってしまいかねないからか、報道は控えられている模様。国土交通省のサイトによると、八ッ場ダムは2019年6月にコンクリートの打設が完了したそうだ。