旧作テレビゲームを現行機種で再現

 任天堂のSwitchでは、サブスクリプションに加入するとファミリーコンピュータースーパーファミコンの旧作が定額で楽しめるという。
 貸してもらってやってみたところ、当時とはコントローラーのボタンが増えてどのボタンを使うのか最初は戸惑ったが、すぐに慣れることができ、昔と同じゲームを楽しむことができる。
 ただし、ファミコンなどで遊んでいた世代と、今の子供とでは遊び方が全く異なる。
 テレビゲームの前はゲームセンターで課金をしなければならなかったので、ゲームオーバーになれば小銭を追加する必要があった。ファミコンなどは家でできるし、毎回課金をする必要はなくなったのだが、ゲームカートリッジにRAMが搭載されるまでは電源を落とすとそれまでの成果が消えてしまうものだった。
 好きなところでセーブができたり、巻き戻しができるようになっている。
 ファミコンの代表的な遊び方はミスをしないで点数を稼いだり、面をクリアしたりするものであった。あらあじめミスをしてよい回数が定められていて、点数を稼ぐとその回数が増える(1 upする)のだが、ミスが続けばゲームオーバーとなる。また、ミスをすると面の最初まで戻されるゲームが多い。
 ところが、今はその場ですぐに巻き戻せるし、攻略が難しい場所で失敗してもすぐその場で再挑戦ができる。
 スーパーマリオブラザーズも、その続編の2も、その場でやり直せるので、あっさりクリアできる。
 迷路や迷宮で迷っても、Googleに尋ねれば攻略方法をすぐに教えてくれる。自分で正解を探す必要もない。
 中断するのも簡単だ。
 神経を集中してミスしないように気を付けながら攻略することに楽しさがあったのだが、今はクリアした画面が見られればよいようで、しかも自分でやらなくてもゲーム実況などの動画を見るだけでも体験した気分になれるという。
 短い時間で楽しめるようにはなったが、お手軽システムしか知らない子供は、昔のゲーム体験を世代をまたいで共有することができない。

意表をつく政党が勝つ

 2021年の衆議院選挙で、野党共闘が不発に終わる中、維新と国民民主党が躍進。

 どの党も「え、そんなこと言っちゃうの?」という意外性のアピールしていたのが印象的で、「いつも愛想のない彼が突然優しくしてきて」と中学生の恋愛みたいなことをしていた。

 立民の1,000万円以下所得税免除は意味不明だったが、いい意味で意外さを発揮できた政党が党勢を維持することに成功している。

 自民は岸田さんの聞く力により、宏池会高市政策を丸呑みしたことが過半数割れを防ぐ要因につながったのではないか。「高市=右翼」のレッテル貼りも最近落ち着いてきたように見える。ただし、政策よりもYouTubeで「今回は若い世代の反応が多かった」と言っているのが印象的で、意外と利益誘導団体だけに支持されているわけではないことをアピールしたがっているようにも見えた。本当に若い世代が政治に関心を示しているかどうかは、今後、選挙管理委員会から世代別投票率が発表されるので検証可能ではあるが、街頭演説における左翼政党の聴衆はお年寄りが多いので、若い世代をつかめているのであればそれは保守勢力が支持を集めているという仮説が成り立つ。

 維新はニコニコが放映した各党政策立案者のプレゼンが印象的だった。トップバッターで現れた音喜多政調会長がYouTuberで鍛えたなめらかトークの中で、保守改革混合路線を打ち出し、橋本、親中のイメージを覆い隠すことに成功していたことが大きい。維新の政策が「とにかく都構想のために法律を通す」というところから国政政党としてメニューを揃えてきたことは注目したい。

 NHKですら、アナウンサーの不倫を連呼する政権放送から一転して、まじめ路線への転換を図り、保守的な政策を掲げたことも驚きだった。ただ、選挙制度上、衆議院議席の獲得が難しいというのは立花党首の事前の分析通りで、議席が期待できないことで死に票になることを嫌った有権者から比例代表の票を集めることもできなかった。

 国民民主は、前述のニコニコのプレゼンでは大塚さんが「玉木さんじゃないの」という声を紹介。よくわかっているじゃないの。そして掲げた政策がいきなりコロナ。これについては、それじゃない感がした。

 玉木代表がたまきチャンネルで普段から主張しているのは経済政策。財務省出身代表が、財務省の意向に逆らうところに価値がある。当選後のお礼動画でも経済政策について評価する有権者からの声を紹介していたが、民主党の片割れというイメージを一新させているところが大きい。玉木さんがいなければ泡沫政党へ転落する可能性もあったのではないか。

 れいわは、弱者ビジネスと揶揄されながらも、選んだ政策手段はリフレというところが斬新である。左翼は大企業増税と防衛費削減というのが定番だったが、国債を刷っていいんですと言い出したところが新しい。ところがマスコミは「富裕層に増税するんですか」「放漫財政でいいんですか」と古い発想から抜けきれない。第4権力よりもネットに軸足を映したのは正解であるし、テレビが取り上げなければそれしかやりようがなかったのだろう。

 たまきチャンネルにしても音喜多さんにしても山本太郎さんにしても、YouTubeを活用している議員が増えている。成功している議員は、地道にこつこつ意外性を語るということを続けている。「私は地元が大好きです。お祭りにも行きます」というような街頭演説と同じようなことしか言わない動画は微妙である。そのときはいいかもしれないが、それを毎回言うのだろうか。頻度を上げてこつこつ言い続けるならば、党に染み付いた悪いイメージを払拭する意外な政策。これ一択だと思う。

2021年衆院選速報番組 つづき

TBS特番が各党のインタビューに太田光さんを全面に出した。太田さんのコメントがひどかった。 ただ、太田さんのぶっちゃけトークというよりは、タレントの名を借りたTBSの本音だったのではないかと思う。 山本太郎代表に失礼な奴だと吐き捨てるように言ったが、マスコミはれいわのことを失礼なやつだと思っているのだと思う。 有権者から票を獲得して当選したばかりの二階さんに「いつ辞めるんですか」はないと思う。「失礼だ」と思わず言ってしまった二階さんの気持ちはわかる。 こんなにまじめに評するまでもなく、視聴者の評価は辛辣。視聴率はTBSが各局の中で最低だった。 TBSは池上彰さんの代わりがほしかったのだとも思うが、次も太田さんでいくつもりなのだろうか。

2021年衆院選速報番組

あまり長い時間見ていないので断定はできないが、

報道ステーションが立憲の当選ばかり報じている。テレビ朝日系列を見ていると、立民単独過半数かと勘違いしそうになる。

太田光さん、微妙。

橋本徹さん、山本太郎代表にしゃべらせず。

池上さん、相変わらず。

どこの局もあまり当選確実と画面に表示しなくなった。「当」としたり、小選挙区の他者当選確実で「負」と書いたり、表現が直球だ。当選確実という表現を音声でも使わない局すらある。

出口調査に基づく予想で、社民れいわを0とする局と1以上とする局が分かれた。

 

換気

 最近は電車に乗らないから知らなかったが、電車の空調が止まり始めているという。緊急事態宣言解除後、東京では気温が下がり、すいていれば冷房も暖房もいらない状態。

 換気していますからマスクいりませんとはなぜかならない。念のためマスクしているから換気はいらないでしょうとなっている。逆だと思う。

ワクチンパスポート

ワクチンパスポートは、海外に行くときにはあったほうがいいよね。 外国語で交渉するのは難しいし、想定していない法令が適用される場合もある。そんなとき、祖国の保証がついていると安心できる。まさにパスポートだ。

あるいは、閉鎖空間に暮らす人。医療にかかれないリスクがあるならば、重篤化確率を下げた方がいい。あるいは、もし自分が感染を広めたとわかったとき*1には「自分は最大限努力した」と言い訳したいじゃない。閉鎖されているから逃げられないので。宇宙船、潜水艦、タンカーの乗組員。

でも、それ以外の場合、なぜ必要なのだろう。 ワクチン接種が終わっていても、ウィルスの暴露、感染のリスクは変わらない。特に暴露については、具体的なウィルス媒介のメカニズムも諸説ある中、人には会わないわけにはいかないので完全に運である。

*1:ワクチンには、感染防止の効果はない

ITは斜陽

何が起こっているのか、想像してみよう

2021年は基幹システムを刷新した大手銀行が何度も障害を繰り返していて、金融庁もマスコミ様もお怒りのようである。

この話を聞いて、今なお「大手銀行は合併の連鎖の歴史があり、半沢直樹の世界のようにどろどろした人間関係と旧態依然のシステムがありまして・・・」という解説を見てきたかのようにする人がとても多い。しかもIT業界の人でさえやってしまう。

ただ、基幹システムは刷新されているのである。旧行の遺産を引きづっているわけではない。動かし始めたばかりの(まあ、本番業務を開始する前にすでに機器が古くなって入れ替えたものもあるそうだが)コンピューターであり、この銀行が合併当初に起こした事故とは切り離して考えた方がいい。21世紀に入社した行員は、コロナ禍の前に飲み屋で先輩から聞いた思い出話でしか旧行のことは知らないのである。

さて、新システムは大手IT企業のエース級が相次いで投入されて作り上げた巨大システムである。

細かい原因は都度報じられていて、そこを掘り下げるのもいいかなと思ったが、そこを責めても仕方がないのかなと思った。

こういう仮説を立てた方が理解しやすいのではないか。

  • 日本のIT業界には巨大なシステムを新たにまとめ上げる能力がない。
  • 日本のIT業界には適切な人材が集まっていない。
  • 日本のIT企業は末端の人材をコントロールできていない。

以下に書くことは特定の企業で起こっているかはわかりませんし証拠はありません。あくまでも仮説の解説である。

一般の人にとっては、ITというと、ITバブル、IT社長といった言葉に代表される浮かれてお金がありそうなイメージがあるかもしれない。しかし、IT業界の半分は、もう斜陽産業である。いやあ、今時こんな業界には飛び込まないでしょう、とか、伝統芸能だよね、という扱いをすべき存在なのである。

それでもかき集められてきた人たちをすくいあげて、客先の机に座らせておくというのが価値の源泉で、彼らが何もしなくても客はお金を払い続ける。

大企業の巨大プロジェクトは、膨大な求人需要を作り上げて、求人市場を活性化させてきた。寄せ集めの体制では能力に偏りが発生するので、いくらエース級がいたところで、大きすぎるので現場の人にまでその叡智が届かない。困ったことに、エース級の人は監督業務が忙しくて、実際の機器やプログラムを扱う時間がない。

客も何も知らないわけではないので、中国や東南アジア、インドの人材を使い始めていたが、そのうち中国は昨今、データを渡してはいけない国になってしまった。国だけでなく、中国国籍の者もまた中国の国外にいても政府のコントロールから逃れられない。日本のIT企業は技術力と生産効率を大きく下げてしまったが、それでも国外にはだせないため日本人に戻ることになるかもしれないが、仕事中にさぼっている姿をYouTubeでさらしている者もいるようで、そんなに暇なのかと思ってしまう。

例えばだが、10人分を8人分の値段で契約しますという約束をしたのに、実際には9人しか来なくて5人はさぼっていて、2人は頑張っているけれどやる気が空回りしている。こんなことはよくある、かもしれない。ちなみに数字は適当であるが、そんなに外れていないだろう。

組織は二八の法則とか、2-6-2とかいわれていて、どんな精鋭を連れてきてもチームを組むと下の2割はさぼるものである。ただ、ITの場合、さぼっているという測定が難しく、なかなかばれないので、最初から精鋭を2割しか投入しない。そもそも、人がいない。精鋭を10割入れて2-6-2なのに、もともと精鋭が2割しかいないと、ひとりが過労か精神疾患で飛んでしまい、10人チームなのにワンオペになる。

すると何が起こるのか。

普通にITを勉強してきた人、IT運営の現場で経験を積んできた人にとっては、「毎日のように」信じられないことが起こる。例えるのが難しいが

ねこを電子レンジに入れて乾かす

を挙げてみる。

  • ねこがどうなったか見ていた? 何とも思わなかったかね?
  • たばこを吸いに行っていたの? 車中に赤ちゃんを置いてパチンコに行ってしまう親と同じやつ?
  • ねこ → 乾かすものではない。
  • ねこ → 電子レンジに入れるものではない。
  • そもそも、ねこを乾かせなんて指示していない。なぜ違うことをしているの?
  • そもそもそもそも、この場にねこはいらない。なぜいる?
  • もしかして、騒ぎを起こしたいだけ?

業界の人でなくても知っている「動いているパソコンの電源コードを引き抜いてはいけませんよ」であれば、「これこれこういう理由でだめなんですよ、こうしてくださいね、わかりました?」と言えばいい。

でも「ねこを電子レンジに入れて乾かす」の類は、何から言えばいいのか混乱する。「常識ないよね」と言ってみるか。でも、どこを切り取ってもぶっ飛んでいる人に常識を説く気力はわかない。

できない人には単純な仕事を与えよと偉い人たちは言う。それは間違っている。どんなに単純であっても意味はない。右手を上げてくださいと言えば、お菓子を食べ始める。「あ、今回は手を使うんだと伝わった!」という驚きと、「お菓子は指示に含まれていなーーーーーい」という悲しさが複雑に交錯して、心の中がいっぱいになる。

こういう職場では当然ながらテレワークなんてできないが、行きの通勤電車で「きょうは何が起こるのだろう」という疑心暗鬼に押しつぶされそうになる。考え事をしていては危ないので自転車通勤はしない方がいい。こうして、できる人もつぶれていくか、「もう何もしないでください」と言うことになる。

大手銀行の記者会見では、偉い人が、複雑な要因が絡んでいる話をしていた。それを見て思い出したのだが「なぜこうなったの」「それはまたどうしてなの」と、担当部長、担当課長、担当者、元請け、孫請け、3次受け、その先と追及していき、最後まで追求するとここに達する場合がある。「原因がわからない」と言っていたでしょ。もしこの仮説と同じであれば、表現が難しいのである。

多重下請けというと、途中での隠蔽やごまかしもありえる。しかし、SNSが普及した今日では会社またぎで嘘をつきとおすのは難しいかもしれない。何しろ、ねこを電子レンジに入れて乾かしてしまうのは、いわゆる「無敵の人」であり、コントロール不能な人が混じっているかもしれない。会社をかばいなさいとか、内部告発がとか、そのような高尚な話ではない。信じがたい失敗をした自分でさえもねたにしてしまうかもしれないということだ。また、今やスマホはすべて録画録音機になってしまう。嘘をつくのも相当な覚悟を必要とする。それよりは、理解不能な現象が挟まっていて伝達がうまくいかないまま、変容してしまうということはあるかもしれない。

本当に機器内で発生した電気信号の解析不能もあるけれど、人間の思考回路の解析不能もよくある。

もともと、10人チームに使える人をふたりしか入れなかった雇い主に対して、要員のチェンジをしても無駄である。ガチャのように、何度でも使えない人がやってくる。ただ、使えないというのは、使う側が使いこなせないということもよくあるので、常に無能だということではない。ただ、ひとりが飛んで、ワンオペになるという結果だけは同じである。

一所懸命周りの人が隠して隠して隠して、それでも隠し切れないものが今年に入っても約月1回ペースで発生しているということである。

銀行はどうしたらいいのか

業務をシンプルにするしかないよね。

多層下請け構造は改めた方がいい。わたしなんかが言わなくても、リーダーや現場にエキスパートを雇い始めている。

銀行だけでなく、証券でもほかでも、新業態の会社を作るということが昔から行われてきた。ただし、今はやっているのはITジャイアントに寄り掛かるという戦法か、Fintechを買うという戦法である。もう、親会社にいた人が子会社を作ってやるというスタイルは通用しないと思う。

悩まなくても、やがてディスラプションが起こり、他の業界からの侵略者によって規制産業は破壊される。これは運命である。呉服屋さんもそろばん屋さんも桶屋さんもタイプライターやワープロ専用機の会社も、最近ではハンコ屋さんも存続の危機を迎えたか迎えているところである。銀行もこれの仲間入りをする。呉服屋さんは百貨店として変わることで生き延びるどころか大いに発展したけれど、デパートは今また危機を迎えている。

よって、この問題は間もなく終わると思う。で、斜陽になったIT産業は二極化して下半分は滅びる。