大義がないのは当たり前

衆議院議員のみなさんは「常在戦場。解散はいつでも受けて立つ」と言っておきながら、解散風が流れると「党利党略だ」「いや、個利個略だ」と批判が起こる。
どっちなんだい。

ネットメディアを見ていたら「大義がない」と出演者がおっしゃっている。

しかし、内閣不信任案可決による憲法69条解散以外は、首相の戦略でしかないに決まっているだろう。
大義とは何か。なぜ物語を求めるのか。

多くの人と共有でき、納得することで「義」の前に「大」という文字がつくのだろうが、
分断が進んだ世の中では一部の人の義になってしまうことは避けられないし、みんなが同じ方向を向いているのであればそもそも解散自体が必要ない。

大義がない」と言っている人は「太陽は東から上るね」と言っているようなもので、中身がない。
特に野党や反対勢力やマスコミが中身がないことしか言えないのは実に情けない。

小泉郵政解散は、参議院で法案が否決されて衆議院を解散したからデタラメだと批判された。
しかし、自民党が大勝したことで郵政法案は成立した。
今となっては大義があったねということになっている。
人の記憶はすり替えられる。

だから、高市さんも、もし勝てば大義があったと評価してもらえるのはずだ。勝つかはまだわからないけど。

首相の専権事項だから、決まったら受けて立つと言っている政治家の方が信頼できる。

利根川水系

2026年冬。報道を見ていると日本海側では大雪と言っているが、
首都圏の水がめである利根川水系の上流では2025年春以降少雨が続いている。

新潟では降っているが、山を越えた関東地方で降ってくれないと困る。
冬は湿気を含んだ空気が山にぶつかって雪を降らせてしまうため、もともと降雨が少ないのだが、平年と比べても積雪は半分くらい。
この傾向が春以降も続くといよいよピンチである。

ダム貯水率のh利金は例年の85%付近を推移しているが、最も新しい八ッ場ダムが統計に含まれていない。
もし民主党政権が続いて八ッ場ダムができていなかったら今から取水制限をしなければならない水準だった、かもしれない。

中道改革連合

読売新聞による衆議院の解散報道が出たあたりで日経平均株価は史上最高値を更新した。
ところが、公明党が主導する立憲民主党の取り込みが発表されて、踊り場に差し掛かっている。

TBSが早くも肩入れ報道を開始し、左翼勢力は政権交代を実現しようと必死になっている。

自分がcenterだと言っている勢力には警戒が必要である。
さっそく「中道とは中華の道だ」とからかわれている。
そもそも、日本人にだけChinaと呼ぶな、Middle Countryと呼べと最初に言ったのは中華民国だそうだが、
自分たちは中央にいたい、端にいたくないという意識がなければ「中」という文字を選ぶことはない。

神社の鳥居をくぐるときにも、中央を避けるというのが日本人のアイデンティティだ。
中央は神様に譲るのである。
我々は左翼と右翼の中間にいるぞ、そしてそれは中央だぞ、中心であるぞ、王道だぞという自意識をもつ人たちとはややお友達になりたくない感覚を持ってしまう。

「左にも右にも守備範囲が広い」という解説をする者が必ずや現れるだろう。
それは広いのではなくて無節操なだけである。
実際に、多文化共生、LGBTQ+への関心は高い。

左から右まで平均したら中央ということではなくて、どちらにも偏らない、あるいは両方の意見を尊重するということをしなければ中道とは言えない。
それってつまり、何もしない、変えられないということである。
現状のオールド野党そのものだと言えば納得がいく。

さて、変えるということについては、
伝統的に「革新政党」と言えば左翼を指しているのだが、
今回は「改革」という言葉を中道の次に並べた。

舛添新党の改革とは違う言葉のようだ。

立憲民主党のWebサイトを見たが、
経済再生、農林水産政策、社会保障政策が並んでいるが、お金を配りますという話ばかりが出てくる。
高額医療費の自己負担引き上げについては、いいか悪いかはさておき、実現したら改革に当たるのだが、立憲民主党は改革をストップしたとアピールしている。

岸博幸氏が“中道左派バラマキ”と言っているが、
反米左派バラマキ党という感じになるのかな...

中道を自認するなら、アメリカ、ロシア、中国に等距離外交すればいいのだけれど、
今のところ中国一辺倒である。
鳩山首相(当時)がTrust me.と言って以来、民主党系統がアメリカと会話をしていますという話があまり聞こえてこない。
会ったから親中、媚中とはならないと主張しているが、そうなら、アメリカ、ロシアとも等しく会ったらどうかね。

中国とだけ会うということであれば、それは中国偏重である。

高市政権が右翼だから、自分たちが左にシフトすることで国として中道を保てる。
そのように本気で考えているのだろう。
それは、国民からみたら、やはり左寄りだと思われても仕方がないことである。


「中道」にしても「改革」にしても、自己定義がおかしいと言わざるを得ない。

そのメールは告知になっているのか

2025年に証券会社口座の乗っ取りが社会問題になって、金融機関が二要素認証の導入を進めている。
資金力がある会社はパスキー導入を進めているが、手作りの運用を進めているところがメール併用型の認証を導入しようとしている。

メールをもらった。

現在ご登録いただいているメールアドレスが無効(利用不可)となっている場合、認証コードが受信できず、ログインができなくなります。

メールアドレスが無効もしくは利用不可となっている人は、このメールを受け取れないのだがどうするつもりなのだろうか。

「今は無効でも、今後無効になったらログインできませんという意味です」ということかね。

認証にメールを必要とする仕組みはやめてほしいんですけれどね。
そもそもメールがセキュアなツールではないでしょう。

50年ローンで家を買う庶民の愚かさ つづき

わたしは、政府の負債は国債を借り換え続ければいいと思っている派です。
人類は、銀行を活用した信用創造を発明してしまったので、いったんこれに手を付けた以上、少しずつ富を膨らませて成長させ続けるのは宿命なのです。
緊縮派は「いくらでも金を刷ってもいいのか」と言うのが口癖ですが、原理主義的なMMT理論派の方を含め、誰一人「いくらでも」なんて言っていません。
というか、「いくらでも派」の名前を具体的に挙げてみてほしいです。
秩序ある信用創造を続けていけばいいのです。
清貧や成熟を主張する人々こそが、成長をあきらめ、子孫につけを残そうとしている罪深い主張をしていることに気づくべきだと思います。
高市政権のせいで、2026年以降は恐ろしい物価高がやってくる」と煽っている人たちも同様で、その人たちこそが成長をあきらめて衰退したらいいのです。

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企業もまた、金を借りるならばできるだけ長期で経済を回した方がいいのです。
企業はgoing concern、継続企業というフィクションの上で成り立つ存在です。
存続させるつもりでいるうちは、借りられるものはしっかり借りた方がいいのです。

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しかし、
個人は違います。

超長期50年ローンは、月々の返済金額が抑えらえる代わりに、元本の返済スピードが遅いです。

この後、経済情勢がどのように変わるかわかりません。
半世紀後も東京は人々を飲み込み、成長を続けると確信するのであれば都心の物件を時価評価するのもよいかもしれません。
ただ、それは約束された価値ではありません。地震のリスクは、個人がどんなにがんばっても避けられません。

確実に値上がりを続ける根拠に乏しければ、資産は保守的に見積もらなければなりません。
50年の間にもし貸したらどのくらい収益が見込めるか、50年後に建物を処分するならどのくらい支出があるかを見極めて資産評価をするべきです。
ローンの期間にかかわらず、日本のほとんどの地域において不動産価値は目減りをしていくのです。

資産は目減り。
負債はなかなか減らない。

資産と負債のバランスが悪い取引です。

出世した人が高い家賃の部屋を借りるのと同じように、高い物件に住むことは借りた時と賃料相当の支出をしていると考えて生活をした方がいいです。
順当に出世する人、稼ぐ人にとっては問題ないでしょう。
月100万円の家賃を払える能力のある人は、月100万円のローン返済を50年ローンに切り替えて80万円にしたいのであれば、利用してもいいかもしれません。

ただし、生身の人間は、政府や継続企業とは異なります。
多くの人は、年を取れば体力をなくし、気力も失います。
子どもがいたとしても家を引き継ぐかどうかはわかりません。

居住用物件も同じです。
オーナーが入れ替える新陳代謝を計画的に行っている場合を除き、タワーマンションの住民も高齢化していきます。
スキー場の近くに建てられたリゾートマンションを見ればわかることです。
自分は何か事業に成功して富を築いたとしても、管理組合の構成員はどんどん年を取り、収入を減らしていき、管理費を滞納する者が現れるでしょう。
しまいには相続を放棄されるかもしれません。

マンションを50年ローンで返すというのは、赤の他人も含め近隣の全員が家計において失敗しないという奇跡を信じることでしかありません。
値上がり確実で、短期で売り抜ける計画であれば話は別ですが、そういう人は50年ローンは選ばないと思います。

昭和の高度成長期以降は、家族が家を持つのではなく、個人が家を持つ時代になりました。
家族は先祖から子孫へと受け継がれていきますが、個人はやがて亡くなってしまうのです。

資産は目減り。
負債はなかなか減らない。
返済能力も下がっていく。

融資実行時点で、すでに35年で返せる見込みがある人が、資金を手元に残して有効活用するために使う金融商品なのだと思います。

駅の看板が突っ込みどころ満載だった話 つづき

先日、駅の看板について突っ込んだのですが、
lqh.hatenablog.com

区分けの観点では、きちんとできている看板も見つけたので、いい例として紹介します。

東京臨海高速鉄道新木場駅

  • すべての区画に矢印を付ける
  • 「直進してエスカレーターを上る」と「上らずにエスカレーターの脇を通る」の境界には、上から下まで貫く黒い縦線

主要事業者でみかける、「横長看板には1方向あたり1本しか矢印を書いてはいけない」という謎のおきても、ここでは適用されていません。

ただ、壁に3路線名が書いてある通り、出口改札が乗り換え改札を兼ねています。
天井吊り下げの電光看板でも乗り換え路線案内をした方がいいとは思うんですよね。

他の会社との乗り換えだから改札を通るのは当たり前でしょ、というのは東京臨海高速鉄道の甘えです。
りんかい線でも、大崎駅は改札を通らず他社線と乗り換えられるわけです。
その違いを暗記しないと駅を利用してはいけないというのであれば、上京した客、海外からの利用客にやさしくありません。

鉄道会社としても、足りないと思ったから後付けで壁に貼ったんでしょう。

新木場駅は見通しのよい1本のプラットフォームなので、他の階段を見つけようとして迷う人はいないので実害はありません。

看板を取り付けるときに、利用客が何を必要としているかあまり考えないで図面だけ見て看板の内容を決めていると思うんですよね。

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最後に豆知識。

  • ゆりかもめ → 正式な路線名は「東京臨海新交通臨海線」。愛称は1995年11月の開業時から。

わざわざ愛称を付けたのに、JR線の車内自動放送における乗り換え案内では「東京臨海高速鉄道りんかい線」と早口言葉のようなフレーズになることが知られています。
しっかり会社名までつけているのに「東京臨海新交通臨海線」と似ています。

利上げというブレーキと、減税というアクセルと。

2025年12月19日、日本銀行政策金利の利上げを発表。
上げ潮派が景気後退を決定づけたと批判する一方で、利上げを妥当だとして支持する論調が乏しい。
円安を食い止めるためとしておきながら、実際は2円も円安を進めてしまった。

自民党と国民民主党との合意による減税は、
ガソリン暫定税率については満額で実現したと言えるが、
所得税基礎控除の引き上げについては、国民民主党が選挙公約として主張していた水準よりもかなり小規模にとどまり、
低所得者にだけ配慮すればよいとする自民党に配慮する形で決着したといえる。

それにもかかわらず、楽天三木谷社長は「経済がわかっていない」「単なる財政バラマキ政権」と批判している。

楽天CEO三木谷氏 「申し訳ないが高市政権は全く経済が分かってない」→単なる財政バラマキ政権、最終的には増税にならざるを得ない
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個人的には、住宅ローン減税拡充の議論については不動産業界へのバラマキだと思うが後は特にばらまいている感覚はない。
現政権はリベラル自民が得意とする給付もやっていない。
選挙が近くないからかもしれないけれど。

社会保障費の対策が待ったなしだ。
維新の目玉政策のひとつであるOTC類似薬についても900億円程度のインパクトにとどまった。
勤労世代の負担軽減は社会保険料こそが本丸であるが、子どもについては薬漬けが温存された。

コロナインフォデミック以来、感染症にかかった子どもは事実上医者の関与がないと復学できない仕組みになった。
検査、薬、診断書の3点セットが不可欠になった。
学校→医者→薬局に子どもを送客するシステムができあがっている。
もちろん、診療が必要な子どももいるが、寝ていれば治る病気にも既得権益に金を投入しなければならない事態が続いている。
医療業界としては、とりあえず湿布利権だけは差し出す形で、本丸は残すことに成功したようだ。

冬になると、毎日、朝から晩まで「検査します」「薬出します」を連呼し続けなければならない耳鼻科や小児科のお医者さん。
寒空の下で患者に外出させることを強要し、咳や鼻水が出る患者をクリニックに集めてウィルスを交換しあう儀式がこの国には必要なのだろうか。
それをやらないと病院経営は成り立たないのだろうか。