出川特番をほめるだけでいいのか

令和6年能登半島地震では、テレビ東京が災害報道を切り上げて途中からでもいいからと通常番組に切り替えた。
そんな勇気あるテレビ東京を讃えるだけでなく、他局はどうしてだらだら放送をやめない方を問題にすべきだ。

長時間にわたって単調な情報を繰り返す、執拗な災害報道を装った煽り特番。これはどういう人向けか。

地震に揺さぶられても知らずに寝てました。
警報が出ていても、たまたま大津波は来ませんでした。
起きてテレビをつけたら「にげろ」の大合唱。
スマホで調べたらどうやら2時間前に大地震があったようです。
二日酔いがきついけど走って逃げました。
そしたら今度こそ本当に大津波が来ました。
通常番組を止めて長々津波情報をやってくれて命拾いしました。

→こういうことですか。

被災地から遠い人向けだと考えれば辻褄が合う。


東日本大震災の言い伝えがまだ強い現代において、海岸沿いで油断してテレビ見てくつろぎましょうなんて思ってしまう人に対して、いくら情報のシャワーを浴びせて避難を提案しても無駄である。

発災後30分は避難の呼びかけだけに徹する。
30分経ったら復興情報ライフライン情報交通情報に話を切り替える。
被災現場の映像を流すのは翌日にする。
その方が命を守ることにつながるでしょう。
全部一緒くたにして詰め込むから、視聴者に不安と恐怖しか届かないワイドショーになる。