民放

民放が相当たたかれている。節電に協力するため、スタジオのライトを消し、計画休止すべきかもしれない。
ACのCMも言語道断だが、ここでは問題点を2つあげる。

キャスターの隣の専門家

専門家にコメントさせる番組構成が安易だと言わざるを得ない。専門家は専門分野には詳しいかもしれないが、視聴者に呼びかけるプロではない。中途半端な情報を専門家に与え、吟味させる時間も与えず「今の段階でどうですか」と迫る。とりあえず安全とか危険とか言わざるを得ないが、政府のとりあえず安全とりあえず規制の発表を増幅した。報道機関の仕事は、発表を膨らませることではなく、自分で取材してレポートすることではないのか。
NHKは、スタジオの外で専門家にまとめて質問し、画面に表示しながらアナウンサーが読み上げる形式を採っている。テレビの音が出ていなかったり聞こえなかったりする場合でも情報が入手できるし、整理されていてわかりやすい。理想の方法を用いている。

全体観がわからない

取材対象が点でしかない。全体的にどうなっているかわからない。野菜の放射性物質汚染では横に長い福島県全体が汚染していないと言うが、どのくらい安全か未だにわからない。

いい報道もときどきあった。

わたしは、テレビ朝日の渡辺キャスターがヘリコプターからレポートしたのはよかったと思った。北から順番に津波の被害状況を説明するとともに、震災直後と現在を比べる生のコメントが添えられていた。