投資の基本知識さえ勉強したくない人の新NISA

新NISAも始まったのに「難しいから貯金でいいや」という人が多いという。

勉強したくない人に勉強しなさいというのはわたしの趣味ではない。
いいんじゃないですか、と。

決済アプリで始める

他業種参入勢力が「いつの間にかNISA」を狙っている。

ポイントが溜まる→ポイント運用→ちょろっと本人確認書類の画像をくれれば証券口座がすぐできる

という流れ。ポイント運用の延長だから、とりあえずやっておけばいいんじゃないですかね。

あえて銀行で始める

あるいは、銀行のオンラインバンキングで、ちょろっと投資信託を買っておく。
証券口座のアプリを入れてしまうと、グラフや数字がたくさん出てきて読むのが面倒くさい。IDパスワードも増える。
オンラインバンキングだと、うるさい広告や勧誘もないので、相場に惑わされずに生活ができる。
商品は手数料が低いノーロードを必ず選ぶ。
昭和の時代には定額貯金を使って「10年で2倍」という鉄則があったようだが、日本株のノーロードを買っておけば、アベノミクスだけで2倍は達成できたようである。10年かからなかった*1
重要なのは、上がった下がったと惑わされないことである。
そのためにはスマートフォンにうるさいアプリを入れないことが重要。
通知がしょっちゅう届くなんて論外。
銀行のアプリは残高確認や振り込みなどで必要になるから使うという場合でも、投資信託のメニューは目だたないところにあるから気にならない。

銀行を利用する上で注意したいのは、窓口に行かない、人間に会わない、人間と話さないを徹底すること。
残高が増えすぎると勧誘の電話が来るようになるそうだが、勧誘が来るようになったと思ったら他の口座に分散するなり、対策を取ればよい。
そもそもそこまでお金が溜まったらちょっと勉強してみようという気にもなるのではないかなと思う。
その時に、電話をかけてきた人の話は全部聞き流さなければいけない。電話をかけてきた本人にとって一番都合が良い商品を薦められるから。

*1:初回に入れた分が10年かからず2倍になったという意味で、積み立てでは2倍にならない。2024年現在「まだ株価は上がる」という意見と「実はバブルである」という意見がある。もしバブルだったらまもなく暴落する

ロボアドバイザー

存在意義はある

このブログでは、過去に何度かロボアドバイザーについてふれたが、最大手の預かり資産が2024年に1兆円を突破したという。
今回は最大手さんのことを中心に論じていこうと思っているが、ネットで検索すると、このロボアドバイザーをネタにしてアフェリエイトを稼ごうとする記事がいくつか見られる。
わたしは別に小銭が欲しいわけではないので、具体的なサービス名をあげないが、アンチコメントが比較的多めでかわいそうである。

例えばETFの配当金を利回りとみなして、株よりも圧倒的に低いと言っている人がいる。
そりゃ、分散しているので配当がない金にも投資されていて、株100%よりも低いのは当然である。
ただし、この主張の目的は年間2、3%程度しか儲からないと誤認させることにあるようだ。
机上の計算ではなく、実際に投資を行った結果も公表しているので、キャピタルゲインも得られていることが確認できる。もうけがわずかだという指摘は当たらない。

今から10年前に戻れるとしたら、住宅ローンは変動金利が正解だった。円高が終わる民主党政権崩壊のタイミングでドル資産を貯めるのが正解だった。
それはそうだが、世の中信じられない変化がたくさん起こっているときに、過去の正解を未来にあてはめるのは危険だと思う。
2024年は、オルカンかS&P500に人気が集中しているようだ。
過去、多くの人が飛びついた例としては、

  • 10年ものの定額貯金 →高金利時代、10年後に2倍になった
  • NTT株 →上場後、一時期高騰したのちに暴落して、庶民の家計が傷ついた

オルカンやS&P500で成功するか、失敗するかはわからないが、特定の銘柄に頼り切るのが怖ければ長期・積み立て・分散がよかろうと考えて、一択を避けるというのは一つの選択肢だと思う。

ロボアドバイザーの手数料が高いというのは事実だ。競合サービスは最大手をベンチマークに低めの手数料を提示しているところもある。
ただ、この手数料はコーチング料である。
一般の人にとっては、価値が突然なくなりにくいものを買い、買ったことを忘れてしまうのが最も投資効率がよいとされている。
相場の上下に合わせて狼狽売りしないということが何よりも重要である。

なお、狼狽売りを自動で行ってしまうのが為替FX(為替証拠金取引)のロスカットという仕組みである。
元本割れどころか投資資金割れを起こす恐れがあるので仕組みが存在するのは仕方がないのだが、相場が急変したときに、その後回復したのに、一番損の大きいところでポジションが解消されてしまうことがある。
投資に没頭できる環境にない人がのめり込むのは危険である。時間を区切ってギャンブルとして楽しむ分には悪くない。

話を戻すと、通常の証券口座において完全に投資したことを忘れてしまうと、ロスカットされることはない。
問題は分散投資をした場合である。ある資産は値上がりが大きく、別の資産が値下がりしたとすれると、分散の割合が崩れてしまうという考慮点がある。
そこを勝手にやってくれる。自動でリバランスしてくれる。

ロボアドバイザーでは、一度でも売ると手数料の割引を解除されることがある。これを欠点のように論じる人がいるけれど、売りたいという気持ちを抑える歯止めになる。
相場が急変しても評価額が2割減っても、3割減っても、じっと耐えることが長期的な成功には不可欠である。
長期的に成長する資産は、暴落したときに一番急回復するポテンシャルを持っている。持ち続けていたらもっと下がるではなく、持っていたら回復すると信じ続けなければならない。
これをアシストしてくれる仕組みがロボアドバイザーである。

口座開設をしたての頃は、期間を味方につけられないため手数料負担が相対的に重たく、元本割れしやすい*1。また、投資をはじめて最初に訪れる暴落(世界的な不景気、急な円高)のタイミングでも元本割れしやすい。
元本割れという事実を突きつけられると「このままどんどん損が膨らむ」と誤解して売却や解約をしてしまいがちになる。
しかし、サービスに問題なければ継続でなんら問題ない。

「ロボアドバイザーが組むポートフォリオを参考に、同じ割合で自分で購入すればいい」というコメントを見かけるが、それができるのは意思が固い人である。
目の前にボトルに詰めたばかりのワインがあっても、価値が出るまで飲まないでいられる人であればよい。
わたしは、目の前にポテトチップスの袋を見かけたら、一度や二度耐えることはあっても、開けてしまうし、全部食べ終わるまで止められない性格なので、誰かにコーチをしてもらう必要がある。

銀行の窓口や、証券会社の営業にコーチを依頼するのは、手数料を多めに払うだけになってしまって意味がない。
対面で取引をするときには、その人の高給は自分が負担することになることを忘れてはならない。
そのコーチをコンピューターシステムに置き換えて、他の契約者とシステム維持費をシェアするという考え方である。人間のコーチよりは安い。

ロボアドバイザーの新NISA対応

最大手さんが新NISAに対応したので、これまで特定口座、2023年に終了した一般NISAで投資を続けてきた人にとって、使いやすいかどうかを考えてみる。

2023年、ネットのアンチコメント、そして競合サービスを意識してか、税込み1.1%の手数料を引き下げると表明した。

  • 成長投資枠は1.1%
  • つみたて投資枠は0%

つみたて投資枠と成長投資枠との配分はロボットに任せておけるが、新しく始めた人であれば、1:2の割合になるので、最小で約0.7%になる。
しかし、これまで投資された分の手数料は1.1%のままなので、これまでの蓄積が大きい人ほど手数料の引き下げ幅は小さい。

つみたて投資枠では米国株のみ購入する。
現在は株が好調なので、毎月こつこつ積み立てをしてきた人にしてみれば、つみたて投資枠に充当される資金は少ない。
全体のポートフォリオを修正するために、債券や新興国株が多く買われる傾向にあるからだ。

  • 一般NISAの時代からNISA限度額の年間120万円までロボアドバイザーを使ってきた人がいたとする。成長投資枠とつみたて投資枠に変更されて限度額が上がったから、既存の投資資産を限度額いっぱいの年間360万円まで突っ込もうということであれば、ロボアドバイザーを最大限利用できるであろう。新しく始めた人と同じように1:2の割合で口座への入金が進み、限度額いっぱいまで有効利用できる可能性が高い。
  • 一般NISAの時代からNISA限度額の年間120万円程度ロボアドバイザーを使ってきた人がいたとする。成長投資枠とつみたて投資枠に変更されて限度額が上がったが、さすがに月間30万円も投資できるほど裕福ではなく、同程度の資金しか投入できないということであれば、成長投資枠が多く使われて、つみたて投資枠がより余り気味になる。非課税の恩恵はどちらの枠を使っても変わらないが、成長投資枠が活用されないとロボアドバイザーの手数料は下がらない。

つみたて投資枠で米国株以外も購入されるようになれば不安は解消されるのかもしれないが、システムが複雑になってしまうので今のところは仕方ないかもしれない。
次の円高局面や米国株の暴落でどうなるのか見極めたい。

現在、買い直し機能が停止している。新NISA対応のシステム変更作業が遅れているようである。
買い直しが再開されれば特定口座から新NISAの成長投資枠に移されるのだろうが、一度利益が確定して所得税源泉徴収される。税負担による残高の目減りを手数料の低下で補うかどうかに注目である。

プライベートバンクになるのか

最大手さんでは、3,000万円以上の残高については手数料が半分になるという。
世界的な株高とインフレが進み、日本では円安が進んでいるため、サービス創設時から地道な積み立てとボーナスの投入を行ってきた人の中には3,000万円が見えてきた人もいるのではないだろうか。
残高が4桁になっていれば、1日の高騰で数十万、1箇月で100万円単位で残高が増えることもありうるからだ。
このとき、3,000万円という基準に変化はあるのだろうか。
最近は庶民でもクレジットカードのゴールドやプラチナに手が届くようだ。
ロボアドバイザーが、手数料割引の基準を下げてくることはあるのだろうか。
それとも、経費負担が増えているので逆に基準を上げてしまうのだろうか。
定期的な収入がある中産階級なら誰でもプライベートバンクのようなサービスを受けられるということであればおもしろいと思うのだが、これから投資を始める人にこの魅力を理解してもらうのは難しいだろうな。

アフェリエイト記事に騙されるな

ロボアドバイザーサービスの広告だけ見て酷評している記事ではなく、実際に運用している実績情報を見て判断するのがよいだろう。

ロボアドバイザーサービスに向いている人は

  • 日常の仕事や家事に忙しくて、資産を放置する方針の人
  • 相場に惑わされやすい人
  • 株、債券などの商品動向については勉強したが、個別の銘柄選びまでは面倒な人

ロボアドバイザーサービスに向いていない人は、

  • しっかり相場を研究し、監視する時間が十分にある人
  • しっかりした相場観がある人
  • 少しでも手数料を抑えるためには、いくらでも時間を割ける人
  • 投資の基本知識さえ勉強したくない人

*1:まとまった資金を最初から投入し、その直後に暴騰が来た場合を除く

AIは学習を変える

久々に英語の勉強をアプリですることにした。

英語にはこれまで何度も課金してきたが長続きしない。

ただ、英語アプリも進化を遂げている。今回は英語よりはアプリに興味があった。だらだら動画やゲームに時間を費やすよりはいいだろうと思って試している。

 

- 学習者に付かず離れず

- 適度にレスポンス

- 忖度しない

 

人から勉強しなさい、宿題しなさいと言われ続けるのは滅入るが、かと言って何も言ってくれないのも張り合いがない。このさじ加減が絶妙である。

単語のトレーニングで「それでも通じるけど他の表現も考えてみよう」とコメントしてくれるのもいい。

発音については、しっかりネイティブの発音をしないと許してくれない。アメリカ英語が唯一の正解とは思わないが、発音できないものは聞き取れないと昔コーチから教わったので頑張ることにしている。ただ、ひとつの単語で何分もかかる場合がある。

 

他にも、定量評価、カスタマイズ、ゲーミフィケーション、アワードを出す、他人との競争を煽るなど、継続学習の要素が詰まっている。

長生グリーンライン 2024年3月延伸

千葉県の発表によると、長南町茂原市の間に道路が完成し、3月に延伸するという。この道路は長生グリーンラインといい、圏央道から約12kmの道路を建設する計画の一部だ。
通行料金は無料。現在の計画の終点は一宮町で、今回の2.5kmでも、一宮へのアクセスが改善するという。
一宮から先、外房線に沿うようにさらに伸ばす構想もあるそうだ。

同じ2024年3月、京葉線通勤快速の勝浦行が廃止される。後継の各駅停車は東京駅からの直通区間が短縮されて、長生グリーンラインの終点近くにある上総一ノ宮駅発着となる。
でも、圏央道と長生グリーンラインがあれば文句ないよね。
アクアライン経由で、川崎も羽田空港にも直結だ。

もう道路転換しなよ。町営通勤バスを出せばいいんじゃないですかね。
運転手不足だから車両はどこかの会社が貸してくれるのではないか。
運転手が見つかるといいね。

道路と鉄道は別物と言いたいかもしれないが、恋人と愛人は別者と言っているようなものだ。

Aさんは恋人のBさん毎日送り迎えをさせておきながら、愛人のCさんに貢いでいましたと。
恋人Bさんがちょっと大変だから送り迎えを止めたいと言ったら、Aさんはものすごく怒ったみたい。
「Bはなんで止めるの?こっちが困るのわからないの」と。
「こっちの気持ちは分かっているの」とも言わず、「堂々と私の他に愛人を囲っておいて、あっちには貢いでこっちには何をしてくれたの?」とも言えず、
その恋人Bさんは「そんなに怒るとは思わなかった」って、しょぼくれてみた。

どっちが男でどっちが女かは知らない。まあどっちでもいいけど。

県と沿線自治体がJR千葉支社に対して取っている態度って、そういうことだよね。
赤字ローカル線の存続に関する議論は全国各地で行われているが、沿線に高規格道路を自ら造るのと並行して、鉄道に自立を求めるのは珍しいのではないか。
確かに、千葉県内の県道は片側交互通行がまだまだ多く、右折専用レーンも足りない。交通量に比べてあちこちで渋滞している。
だからと言って「お前の営業を邪魔するけど、お前は今まで通り営業しろよ」っていう主張は許されるのか。

さらには、京葉道路がパンクしているからといって、第二湾岸道路を造りたい*1と言う。
第二湾岸道路は京葉線に沿って造ることになっている。

通勤快速をなくすなって?
どの口が言っているんだ??

*1:2023年、地元自治体による期成同盟会が発足している

クレジットカードの還元率競争に疲れた!

当ブログでは還元率についてたくさん取り上げてきた。
lqh.hatenablog.com

ただ、2018年ごろからわたしは「これからはコト消費だ」と言い始めていた。
クレジットカード会社の還元率競争に振り回されるのに飽きたのだ。
よさそうだと思って飛びついても、いつかは改悪されてだまされた気分になるのである。

かつては信販系の1.5%、新興系の2.0%に驚いた。
楽天経済圏が立ち上がり、QRコード決済の還元祭りでクレジットカードが劣勢に立たされたが、
最近ではVISA TouchとTカードが、SMBCグループと組んで、金融母体の経済圏立ち上げを目指しているのだろうか。
すかいらーくグループのようにポイントが相乗りしている店では、楽天がポイント5倍をやれば、d POINTも5倍を掲げ、Tポイントが10倍で対抗。
5倍や10倍は5%、10%のことではないのだが、なんだかすんごくお得なような気にさせられる。
ローソンやauではPontaもまだまだ健在である。

他より還元率がよいか、よりも、ためていたポイントがなくならないかどうかが心配だ。
少し濫立気味であるので、ガチンコ勝負してもらい、最終的にお得で安全なポイントは何かを決めてほしい。

そもそも、もうがっかりしたくないので、おとなしくしていてほしい。

コト消費は、ポイントあげますではなくて、コンシェルジュがお世話しますとか、ラウンジが無料で使えますとか、旅行保険がついていますなど、さまざまなものがある。
よくよくクレジットカードのサービスを見ていると、なくなってしまうものが少なからずある。
キャンペーンをしているうちに乗っかり、元気がなくなったら見捨てるしかないのだろうか。
ただこれもやはり、いざ使いたいときに「廃止されました」「あなたは利用条件に達していません」と言われるのは困る。

「2023年のお気に入り」発表は見送り

紹介しません

年1回、買ってよかったものを投稿することがあるが、昨年は見送った。
高い買い物をいくつかしたが、満足しつつも、不満もあったので、総合的な満足度はいまいちである。

Pixel Foldは、何度か記事を書いたけれど、人生で初めて買った定価20万超えスマートフォンにしては、感動が薄れつつある。
まあ、普段使いは続けているが、2年経ったらPixel Fold 3に買い替えるかどうかは微妙である。
そもそも、Pixel Fold 2は出るという噂だけど、3は本当に出るのだろうか。

バーゲンとクーポン併用で1万円で買ったバックはお気に入りだが、第1位がバックかと思うと、なんだかなあ。

買い物の感動を返せ

タワーマンションを買った人の話を聞いた。

契約会場では書類がたくさん出てきて、最初はちゃんと読もうと思うのだけれど、だんだん面倒になってくる。そのうち、読んだ書類に署名と捺印をしろと言われたのだが、だんだん殴り書きになり、印章も欠けてしまったりして隣に捨て印押せと言われたりした。大事な契約なのに、単なる流れ作業だったよ。

会場には複数世帯が同席していたようで、自分のペースで進められる雰囲気でもなかったともいう。
今はまだ実印が残っているけれど、やがてはタブレットを渡されて署名する形になり、しかも一括署名で片付けられるのだろうか。

庶民にとって一生で最大の買い物が流れ作業だとしたら、他の買い物はどうなる。
お得感を出すために、高い買い物はサブスクや分割払いに変わる。
長文の規約をスマホでくりくり画面スクロールさせられたあげくにポチで終わりとなる。
保険や自動車でさえ、通販で買うようになる。
大きな買い物をするときには目の前の販売担当者と一緒にいい雰囲気を共有したいのだけれど、サブスクや分割だと、画面の向こうのさらにその先のどこかの金融の人がチャリンチャリンやっているのかなと思うがよくわからない。何かトラブルがあったときには「おい、儲けたお前、出てこい」と言いたくなるが、それが誰かはわからない。

今の世の中は、売る側も買う側もコスパ意識が過剰だ。
買う側には余計なコストがなくていいようにも見えるが、1億円売っても1,000円しか儲からないようでは、売る側のやる気や誠意が続くのだろうかと。
そのうち、契約に出てくる者の素性も怪しくなっていき、販売前の説明や販売後の保証もいい加減になっていくのではないだろうか。
売る側は1,000円しか儲からないかもしれないが、買う側は1億円出しているのである。1億円分の対応を求めても、1,000円しか儲からない人は聞く耳を持たないだろう。
これをカバーするために、保険が登場するかもしれない。
ただ、保険を付けるくらいであれば、最初から利益をとってもらって、満足できる買い物になるようにしてもらいたい。
V字回復を遂げた百貨店はインバウンドだけではなく、外商も好調だという。
世の中、何でもコスパということはない。

こういう宣伝手法もあるのね

ステルス広告

2024年2月9日のImpress ケータイWatch
スマートフォンを見たら同じ製品の記事が4本も並んでいて、OPPOで埋め尽くされていた。
何か配信に不具合でもあったのではと思ったら、すべて別の記事だった。
これは面白いと思ってPCでキャプチャーしたら6本だった。

A79 5G

6つの記事に3人の記者が署名していたが、見出しはすべてばらばら。
情報提供した通信キャリアさんが題名まで指定してくるのだろうか。
メーカーとして自社単独で発表したら記事は1本で終わるが、国内の主要MVNOやサブブランドを一挙に巻き込み、同時に発表させてにサイトを乗っ取りさせるOPPOは上手。
しかも、各キャリア平等に9日予約開始、15日発売開始で揃えるあたりがすごい。
一言も書いていないのにキャリアとの力関係を誇示するかのようだ。

ところが、情報過多なように見えて、例えば通信キャリア各社からオリジナルモデルが出ているのかどうかについて、何も言及がない。
嫌がらせ広告のように面積を食っているだけなら、YouTubeアプリを開いてインフルエンサーの解説を聞いた方が早いかもしれない。

中華系端末について

有線イヤホンジャックを未だに搭載しているなど、AppleGoogleによるインターフェースへの不満をよく分析していると思う。
日本市場をよくわかっている。
2年返却の実質負担半額でも10万を超えそうなアメリカ系フラッグシップモデルは、机から落とすと寿命が半分縮まるような思いだが、
普段使いのミッドレンジは気楽に使えていいと思う。
工場で画面にフィルムが貼られ、ケース同梱で出荷されているモデルもある。

ただ、反対陣営の国から出荷されるハードウェア、ソフトウェアへの信頼が持てない。
そんな端末使って大丈夫ですかと周りから心配されそうな気がして、安心して机の上に置いておけない。
AppleGoogleからはすでにこれでもかというほど個人情報を抜き取られているが、日本人が引いた通信回線で日本人の情報をただで吸い取っているわけで、そのためのコストは実は日本人が間接的に払っているのだけれど、たぶん攻撃はしてこないだろうなという根拠のない安心感がある。
不正な機能が排除されているかどうか、西側資本の機関が検査をして第三者認証を取得してほしいと思っていたが、昨年来の自動車メーカー、中古車販売店の不正を見ていると、検査のときだけスペシャルなことをするのだろうなと思ってしまう。
AppleGoogleの工場も今は中国にあるが、ベトナム、インドにシフトしていて、中国依存はまもなく解消されるかもしれないが、中国企業の外国進出だったらあまり意味がないかもしれない。