「2023年のお気に入り」発表は見送り

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年1回、買ってよかったものを投稿することがあるが、昨年は見送った。
高い買い物をいくつかしたが、満足しつつも、不満もあったので、総合的な満足度はいまいちである。

Pixel Foldは、何度か記事を書いたけれど、人生で初めて買った定価20万超えスマートフォンにしては、感動が薄れつつある。
まあ、普段使いは続けているが、2年経ったらPixel Fold 3に買い替えるかどうかは微妙である。
そもそも、Pixel Fold 2は出るという噂だけど、3は本当に出るのだろうか。

バーゲンとクーポン併用で1万円で買ったバックはお気に入りだが、第1位がバックかと思うと、なんだかなあ。

買い物の感動を返せ

タワーマンションを買った人の話を聞いた。

契約会場では書類がたくさん出てきて、最初はちゃんと読もうと思うのだけれど、だんだん面倒になってくる。そのうち、読んだ書類に署名と捺印をしろと言われたのだが、だんだん殴り書きになり、印章も欠けてしまったりして隣に捨て印押せと言われたりした。大事な契約なのに、単なる流れ作業だったよ。

会場には複数世帯が同席していたようで、自分のペースで進められる雰囲気でもなかったともいう。
今はまだ実印が残っているけれど、やがてはタブレットを渡されて署名する形になり、しかも一括署名で片付けられるのだろうか。

庶民にとって一生で最大の買い物が流れ作業だとしたら、他の買い物はどうなる。
お得感を出すために、高い買い物はサブスクや分割払いに変わる。
長文の規約をスマホでくりくり画面スクロールさせられたあげくにポチで終わりとなる。
保険や自動車でさえ、通販で買うようになる。
大きな買い物をするときには目の前の販売担当者と一緒にいい雰囲気を共有したいのだけれど、サブスクや分割だと、画面の向こうのさらにその先のどこかの金融の人がチャリンチャリンやっているのかなと思うがよくわからない。何かトラブルがあったときには「おい、儲けたお前、出てこい」と言いたくなるが、それが誰かはわからない。

今の世の中は、売る側も買う側もコスパ意識が過剰だ。
買う側には余計なコストがなくていいようにも見えるが、1億円売っても1,000円しか儲からないようでは、売る側のやる気や誠意が続くのだろうかと。
そのうち、契約に出てくる者の素性も怪しくなっていき、販売前の説明や販売後の保証もいい加減になっていくのではないだろうか。
売る側は1,000円しか儲からないかもしれないが、買う側は1億円出しているのである。1億円分の対応を求めても、1,000円しか儲からない人は聞く耳を持たないだろう。
これをカバーするために、保険が登場するかもしれない。
ただ、保険を付けるくらいであれば、最初から利益をとってもらって、満足できる買い物になるようにしてもらいたい。
V字回復を遂げた百貨店はインバウンドだけではなく、外商も好調だという。
世の中、何でもコスパということはない。