新幹線ホームがやかましい

新幹線は、大量高速移動を実現しなければならないのに時刻が正確ですばらしいシステムである。ただ、現場は旅慣れない乗客を相手にしなければならず、かなり苦労していると思う。
フェンスに寄りかかる客には放送でピンポイントで注意するなど、乗客からの逆恨みをされることを覚悟の上での誘導をしている。大変お疲れ様なことだが、放送やブザーの音が大きすぎて列車の音も気づかないほどであり、それゆえさらに大音量になっていることから、注意される側が注意されていることに気づきにくい。
一部の駅では発車ベルを列車進入中にも鳴らすので、発車ベルが発車ベルではなくなっている。いつでもどこでも鳴る、ただの騒音でしかない。駅員にとって

  • 進入時のベル: 列車から離れろ
  • 発車時のベル: もう乗るな、列車から離れろ

ということで、メッセージは一貫している。でも本来発車時のベルはもう出るから早く乗れ、という理解の人も少なくないのではないか。通勤電車への駆け込み乗車の実態から見ても、発車ベルが鳴ると列車の方に吸い寄せられる人は少なくないわけで、進入時も発車時も発車ベルを使うのは危険だと思う。発車ベルと誤解する人と、どちらの意味か区別がつかないために情報として聞き取るのをあきらめる人が出てきて、どちらにとっても有害な雑音でしかなくなる。
JR東日本では白線外の乗客に、エンドレスで「お下がり下さい、お下がり下さい」と自動放送をする仕組みがあるが、言われている本人は全く気に止めず、周りの人がうるさがっているだけのこともある。
指向性スピーカーによって、本人にだけ大音量を浴びせる仕組みは開発できないのだろうか。あるいは耳が不自由な人のことも考えてスポットライトを併用するのはどうだろうか。