謎の復唱

東京メトロ東西線の車掌は、自動放送があるのに、全く同じ情報を伝えようとする。しかも、直前の自動放送があるために何となく内容が理解できるが、それだけ聞いたとしたら何を訴えているのかわかりにくい。
自動放送に任せきりの車掌は一人もいないので、たぶんマニュアルで復唱するよう指示されているか、労働組合の指導か何かと思うのだが、ジャイアンのコンサートとなんら変わらない。
乗車マナーをしきりに啓蒙する車掌もいるが、アナウンスにもマナーがあるだろうと思う。
例えば津田沼駅東西線直通電車に乗ると、寝ていようが本を読んでいようが西船橋につくと気がつく。自動放送に控えめの女声を採用するJRから、東京メトロのやや若い女声に変わって音階が上がるだけでも気づくが、声色はまあいいだろう。それが終わるとDJ気取りのジャイアンがワンマンショーを始め、締めとして最近やたらと派手になった発車サイン音が耳に突き刺さる。目的地までは穏やかに過ごしたいのだが、目的駅まで断続的に雑音を提供することに喜びを感じているかのようである。そのサービスはいらないので片道10円値下げしてほしい。むしろ20円迷惑料を払ってほしい。
騒音を嫌がり、イヤホンを使う乗客は音量を上げる。するとシャカシャカ音までもが隣の乗客に突き刺さる。車掌はシャカシャカ音の真犯人である。
閑散路線とは言えない丸ノ内線でさえワンマン運転を開始していることから、東京メトロは車掌の存在を必須と考えていない。東西線は遅延防止のために案内をしているつもりかもしれない。特に車両交換があるときは、何度も何度も繰り返し大音量で乗り換えを促すアナウンスをしたりする。ただ、例えば朝ラッシュ時の西行きは駅に大量の係員を配置していてすでに大声を張り上げているし、車両交換の時はいくら車掌と駅員がアナウンスしようが、大音量を聞き流すことに慣れてしまって聞き流してしまう乗客には意味がないからそばに寄って肩をたたいてあげないと無駄である。なお、わたしは駅ホーム要員の大声は仕方がないと思っているし、毎朝数十回も声を張り上げている彼らにマイクをあげたらいいのにと思う。
つまり、車掌が今時何かを言わなくても誰も困らない。後で苦情が言えるよう、総武線の車掌のように所属と名前のみ名乗ってほしい。

運転室のマイクは、緊急時以外使用禁止にしてほしい

なお、緊急時にだまるのはやめてほしい。前の電車に接近しているため停車します、発車しますの実況はいらない。一方、本当に抑止されたときに何も言わない車掌がいる。逆にしてほしい。
東京メトロはテレビ番組で、速度計を見なくても体感で速度がわかる運転士や、駅間の所要時間を秒単位できっちり体感で制御できる運転士を出演させていた。車掌にはプロ意識はないのか。非番の時に電車に乗っていて何も感じないのか。乗客はぼーっとしていて自分たちが節介を焼かなければならないと本気で思っているのか。