ADSLを振り返りつつ自然エネルギーを考える

Yahoo! BBADSLモデムを無料で配ってシェア拡大を図った。わたしもYahoo!ではないがADSLをかつて使い恩恵を受けた。わたしが加入していたADSLプロバイダーだけだったら、NTTを動かすことはできなかっただろう。Yahoo! BBの存在は大きかったと思う。過渡的な技術として社会的意義があったと思う。
その過渡的な技術であるADSLが8割、9割のシェアを獲得し、維持し続けたら光ファイバーの普及を妨げ、社会の発展を妨げただろう。しかしそうはならなかった。
自然エネルギー発電がコスト競争力を下げ、電力安定供給を損なうとされているが、現在の自然エネルギー発電技術は過渡的なものに過ぎないと思う。自然エネルギー協議会が誰にも邪魔されずにメガソーラーを始めることができたとしても、反自然エネルギー派が主張する前提となっているシェアは取れない。だから存分にやってもらっていいと思っている。地熱発電の適地がないともいうが、適地がないなら反論の材料にせず放置しておけばいいではないか。自然エネルギー派が原発の需要を今の技術で全部置き換えると言い、具体的な数字を出してきたらその時点でレビューすればよい。
原子力自然エネルギーも革新が必要である。だから両方に投資が必要である。原発に投資するための法律はいくらでもあるし、廃止されようとはしていないし、国の特別会計も温存されている。それに比べると自然エネルギー側は太陽光パネル助成などの投資が打ち切られた。原発並みに開発に投資するのはいいことだと思う。