スマホで文書を撮影する

金融機関アプリ

 先日、金融機関のアプリケーションを使って、マイナンバーカード情報を送信したところ、撮影したカード画像が不鮮明という理由で却下された。
 スマートフォンのカメラはドキュメントを撮影するのに向いていない。そして、撮影機能がついたアプリケーションは一般的にカメラアプリのような機能がついていなくて、せいぜいフラッシュ程度しかついていない。わたしは長年シャープ製のスマートフォンを選ぶことが多いが、しいて言うならカメラがいまいちである。接写するとピントがずれやすい。免許証や今回のようなマイナンバーカードのような類のものがきれいに撮影できない。
 不鮮明とは言うが、確かに完全にピントが合っているとは言えないものの、個人番号はきちんと写っていて読み間違えがあるようなものではない。番号の読み取りを機械が行っているからだとは思うが判定が厳しすぎる。

名刺SNS

 名刺SNSのEightを使用しているが、他人の名刺は高速フィードが可能なスキャナー「ScanSnap」(PFU社)にセットしてボタンを押せば連続自動読み取りしてくれる。会合で5人と会っても10人と会っても、フィーダーにセットしてボタンを1回押すだけだ。しかし、自分の名刺の撮影が面倒くさい。
 名刺を配っている人ももらっている人も、同じ物体を持っているわけだが、なぜか配っている名刺を登録するときだけ、アプリの撮影機能を使わなければならない。台形補正や色彩調整はクラウドで行ってくれるが、歪みや光のむらができてしまうと、相手にはその状態の名刺画像が届く。
 名刺交換をしたときに、もらった名刺をスキャンしたときはきれいな画像で登録できるのだが、その人とつながってしまうと、名刺交換した相手がアプリで撮影した汚い画像に置き換わってしまう。SNSの輪が広がれば広がるほど、名刺画像が汚くなっていく。名刺を配っている本人が異動したときにはもらった名刺よりも新しい名刺が見られるので、本人の撮影画像を優先するのは仕方がないと思うが、なぜきちんとスキャンした画像を相手に見せられるようにしないかわからない。アプリからの登録を強制するのはかまわないが、アプリはスマートフォンに登録されている画像を利用することを許してくれてもいいのではないかと思う。

ドキュメントをきれいに撮影する

 ではスマートフォンのレンズで撮影しなければならない場合どうすべきか。机に被写体を置いて上から撮影すると、普通は部屋の照明によって明るい場所と暗い場所ができてしまう。また、上からのぞき込むことで自分の影が被写体にかかってしまう。
 ドキュメント撮影アプリが利用できるのであれば利用する。影がなるべくできないようにしたいとき、フォトスタジオのように照明に凝ってもいいのだが、斜めから撮って台形補正するのが一番簡単である。アプリ内蔵アプリを使うときは通常台形補正はないので、壁に立てかけて横から撮るのが簡単である。ただ、これだと若干歪んでしまう。