ファーウェイの別の問題

 アメリカが通信会社の通信機器からファーウェイを締め出すよう呼びかけ。日本もそれに応じるようだ。
 中国政府に狙われている人ならば別だが、通信機器にスパイ用の機器が埋め込まれていて、個人の情報を大量に集めて監視するような活動をすることは考
えにくい。通信会社にばれないようなデータ量と電力消費量で、データを大量に国際回線に載せなければならない。そして今のインターネット通信は暗号化されている。端末で鍵をかけて、相手にしか鍵を開けられないような仕組みが取られている。通信途中の機器は信頼しないことを前提に作られているのだ。2者の間に入って途中で鍵を開けて、覗き見て、また鍵を閉めるということもできなくはないけれど、やはり他の人に見つからないような小さな回路やソフトウェアで行うことは難しいと思う。
 総理大臣の通る所にスパイ用の機器を仕込んで、総理大臣が持っている端末が来たらそれを察知する、というようなレベルであればできるかもしれない。今ここにいるな、いないな、というようなことはスパイならやるだろう。ただ、通信会社のネットワークの内部に入り込んで、匿名の不特定多数のデータをごっそりすくって覗き見するというようなことは考えにくい。
 それを心配するなら、情報を集めていると公言するGoogleや、ザッカーバーグさんが警告するFacebookの方がよほど危険だろう。中国の味方をするわけではないが、この件で中国を心配するならアメリカも心配したほうがいい。

売り場にて

 ペイペイの使い道を探しに家電量販店へ。
 スマートフォン売り場を見ると、大型端末はiPadくらいしか見当たらない。目の衰えを気にする中高年はタブレットにした方がいいと思うが、外出先で使えるような手頃な大きさのものが見当たらない。ワイシャツは無理でも男性のジャケットであればぎりぎり胸ポケットなどに入り、手に持っても重たくないのは7インチか、8インチでもスリムなタイプになるが、多くの機種が製造終了。人気がなさそうである。
 ペイペイ騒ぎでiPadのコーナーなら賑わっているが、いくら20%引き以上のキャッシュバック還元が確実とはいえ、割高感がある。
 通信各社やAppleの展示から離れて、SIMフリーの展示へ。店独自の製品比較表が貼られていたが、販売終了というシールが上貼りされているのが目立ち、明らかにやる気が感じられない。家電量販店の値段タグは商品仕様がコンパクトにまとめられたりするのだが、ここでは型番と値段以外は空欄のものが少なくなく、いくつかのメーカーの担当者はもう1年くらい来ていないに違いない。
 値段が2万円を切るものもあるが、Androidのバージョンが5.1で、ソフトウェアが古い。新しいアプリケーションが導入できないどころか、本当に購入直後の初期設定が完了するのかすら不安になる。
 しかし、その中でひときわ目立つ端末がいくつかある。というかそれが半分近くを占めている。画面も鮮やかで明るいし、Androidのバージョンも8。値札の仕様表もすべて情報が埋まっている。新製品には新発売を示すPOPもついている。値段も悪くないし思わずペイペイ100%還元に賭けて買いたいな、と思うのだが、よく見るとニュースで見かけたあのロゴが。

ファーウェイ

である。
 買いたいと思わせる展示と価格になっているのはファーウェイだけである。ファーウェイは明らかにメーカーの担当者が来てきちんと整頓している感じがする。ファーウェイとファーウェイ以外の差がそれだけ激しい。LenovoNECも慶安もしっかりしてもらいたい。
 ただね。
 今、買うかな
 今、買えるかな
 端末についても、個人を対象にした機器の方が確かにいろいろ仕掛けやすいとは言え、私たちはハードウェアを通じて直接インターネットにつながっているわけではなく、その間にはiOS又はAndroidというアメリカ勢のOSが存在している。ハードウェアがGoogleをバイパスして直接中国にデータ献上をしているというのは技術的に完全に否定できない。ただ、中国の監視対象となっていない外国の一般市民が警戒するほどのことではない。警戒0はいけないけれど、Googleにも同じくらい注意した方がいい。
 それはわかっているが、やはり選びにくい。

タブレットはファーウェイ一択なのか

 日本のAndroidタブレット市場で、売る気があるのはAppleとファーウェイだけ。iPad Miniが撤退した今、小型タブレットではほぼファーウェイしか選べない。しかし買いづらい。
 あの赤いロゴのついた端末を街中で使うのはどうも違和感がある。「私、ニュース見ていません」と言っているような、あるいは「私、スパイです」と言っているような。
 こういうことは手入れされていない売り場がすぐに荒れるリアル店舗ではないとわかりにくいものだな、と思った。
 ファーウェイが日本のタブレット売り場から撤退するのか。あるいはファーウェイがいなくなることでタブレット売り場自体がなくなるのか。少し様子を見てみることとしよう。