保存食品

わたしが住む地方では、おかげさまで物資の不足が解消されてきた。一方で、店の貼り紙が強気になってきた。
最初は売り切れをわびる文面だったが、そのうち節電や数量制限を呼びかける内容に変わってきた。
缶飲料やペットボトルの冷蔵陳列棚の電源を切るというのはいいと思った。この時期、きんきんに冷えていなければならない理由はない。一方で数量制限は厳しい。
水のペットボトルは1.5リットル入りは1本、500ミリリットル入りは2本。納得するしかない。
パックのご飯がひとり1個だという。店内あちこちに陳列されていて、そこまで厳しく制限しなければならないほどではないように思えた。
ひとり暮らしの人がその日の分だけ買うという場合はまだ納得できるが、3人家族でどうしてもパックのご飯を使いたい場合、3人で来ないと人数分買えないのか。どうせい、ひとり3パックにすると3人で来て9パック買っていく家族の存在がすぐに思い浮かぶ。店も同じ判断なのだろう。ならば一家族3パックにすればいいと思うが、家族の定義が難しい。むしろ4人以上の家族なら、誰かが炊飯器のスイッチを入れればいいだろう。でも、核家族でどうしても炊く時間がない人にはつらい。外食するにも閉店時間繰り上げの店が増えている。勤労者に対してスーパーが冷たい。

でもまあ、仕方がない。