{雑感]家族との共用に向かないWindows 8.1

Windows 8/8.1において、サードパーティー製のプログラム導入プログラムは、ショートカットを全ユーザー向けのフォルダにファイルを作ってしまいがちだ。

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\

以前は、ひとりで使うのか全員で使うのか聞いてくれるプログラムが少なくなかったが、近頃は同じパソコンを使う別のユーザーにもそのソフトウェアを強要することになってしまう。ショートカットアイコンを他人のデスクトップに貼るし、スタートアップにもショートカットを入れてしまい、新しいソフトウェアが入ったことを知らない人に対してログイン*1を要求するものもある。ユーザーAさんがパソコンにソフトウェアを入れたとき、そのソフトウェアはAさんの手をわずらわすことがないように、自動で起動し、自動でインターネットに接続して自分のソフトに修正するところがないかを調べてくれるが、そのパソコンにBさんがサインインしたときのことをあまりまじめに考えていない。頼んでもいないログイン画面が出たり、エラー画面を出したり、異常終了したりする。
特に困るのは、Bさんのデスクトップにあるアイコンはごみ箱に移したくても消えないことだ。Aさんの権限で消そうとしても消えない。Bさんがサインアウトし、Aさんがサインインして、C:\ProgramDataフォルダを操作するとようやく消すことができる。Bさんは自分のデスクトップを管理する権限がなく、Aさんが他の人が使う必要がないソフトウェアを他の人に見せないようにすることが難しい。
保護者が子どものパソコンの使い方を制限する「ペアレントコントロール」を共有パソコンに設定すると過剰検知が起こる。子どもがソフトウェアを起動していないのに、利用を制限する通知や、利用許可を得るように促すメッセージがたくさん出まくる。余計なメッセージが出ないようにするには上記のProgramDataのような隠しフォルダの存在を知らないといけないし、知っていても1時間くらいセットアップに時間がかかる。
Microsoftは、これまでのデスクトップのプログラムをタイルに移行したがっているが、サードパーティ製のソフトウェアはそこまで追いついていなくて、今まで通りのプログラムを提供する。
個人向けのデスクトップでも、OSを複数入れるか、ひとり1台にするしかないのだろうか。

*1:Windows 8からは、ログオンからサインイン、サインアウトと呼ぶようになったが、追随するソフトウェアメーカーはほとんどなく、ログインとかログオンが引き続き主流と理解している