ポイントの還元率

クレジットカードなどのポイント。
多くの会社で0.5%ポイント還元を行っている。いくつか試算するが、例えば1%還元のカードを持っているなら倍に換算してほしい。

200円の支払いで1ポイントというのは、399円でも1ポイントである。おまけで400円扱いにはしてくれない。0.5%還元が約束されているわけではなく、0.25%~0.5%の間というのが名目の還元率となる。599円では0.33%で、799円では0.37%。0.25%まで下がるのは399円の場合だけで、他の境界付近はそこまで下がることはない。

まれに、期間支払い額の合計で計算する場合はそれほど気にする必要がないが、買い物の都度ポイントが溜まる仕組みの場合は、こまめに溜まってうれしいなというよりは、還元率が低く出ると考えた方がよい。
コンビニを頻繁に利用する人向けに高還元率をアピールする金融サービスがあるが、あれこそ小口決済なので額面ほどの還元は期待できない。

ポイントを倍にするというキャンペーンを見かけるが、200円で1ポイントのとき、200円を100円にするのか、1ポイントを2ポイントにするのか、ポイント付与のたびにもう1ポイント足すのかによって還元率は異なる。少額決済に配慮した仕組みになっている場合もあれば、少額では大してお得ではない場合や逆に多額だと還元率が下がる場合もある*1。踊らされないことだ。

数年前に各社のポイントサービスがポイント計算方法を地味に改悪された。税込み支払額から税抜き支払額に代わっている。
食品を買って600円支払ったと思っていたら、100/108をかけた555円が税抜き支払額で、3ポイントだと思っていたら2ポイントだったということもある。店の消費納税準備額に充当されようが本体価格として売り上げに充当されようが買う人にとっては600円支払ったことに変わりがないので、還元額は税込みで計算すべきである。600円で2ポイントだと還元率は約0.33%である。

名目では1円では0ポイント。2円でも0ポイント・・・999円では4ポイントで1,000円では5ポイント。
消費税を10%*2とした場合の実質では1円では0ポイント。2円でも0ポイント・・・1,000円でも4ポイントである。

1円から1,000円までの実質還元率を平均すると0.288%である。
ただし、実際の買い物では数円程度の少額支払はまれである。十円玉1枚では駄菓子屋でも買い物ができない。有料のレジ袋を買い忘れて3円ですって言われている人が時々いるくらいだ。
201円から1,000円の平均にすると0.36%である。

それぞれグラフにしてみる。

3,000を超えて3,079円までいくと還元額は約0.422%までくる。3,080円で0.455%だ。ぶれが0.033ポイントまで縮む。
3,001から4,000円の平均は、0.44%。
5,001から6,000円の平均は、0.445%。
10,001から11,000円の平均は、0.45%。
10万円、100万の買い物では何円であろうが0.454~0.455%の範囲に収まる。

実質還元率を高めたければ、1回あたりの会計を少額にしないことだ。
例えば、安い店でまとめ買いをすることだ。

毎朝ペットボトルの飲み物を買うのはその真逆であり、お金持ちになれないという話がある。
大都市でいえば、今ではビジネス街にもドラッグストアが出店している。
通勤通学で都会に出かけている人の場合は、自動販売機 → コンビニのプライベートブランド → ドラッグストア → 自宅で麦茶を作って持参 の順番で安くなる。
冷水器の水+水だし麦茶のパック+ポットの組み合わせが最高。
社会人で内勤している人は、事務所でお湯も手に入るだろう。お湯でよければ他のお茶に味変してもよいだろう。
ポット型浄水器を買って、水道水を楽しむのも悪くない。
あれあれ、ポイント還元の話ではなくなっている。

ただし、まとめ買いを目的にしてしまうと、いらないものまで買ってしまいがちなのでむしろ損してしまう人もいる。
ポイントのために無駄遣いする方がもったいない。
指名買いの商品・サービスを定期的に支払うようなものはポイントがもらえるサービスを選ぶのにこしたことはない。
クレジットカード決済で投資ができる限度額が引き上げられる。
そこで、毎月定額購入することが考えられる。
投資については手数料無料化競争の中で金融機関側が宣伝広告の代わりにポイントを出しているようなものなので少し異なるが、ポイントの原資は商品の値段に含まれていることを忘れてはならない。

*1:還元額に上限が設定されている場合

*2:小口決済だと食料品の割合が増えると思われるが、文房具などもあるので10%を採用する