改札が通れない
先日、Androidのおサイフケータイで自動改札を通ろうとしたら反応しなくなった。
国内で発売されているスマートフォンの半分にはNFCという規格の電子回路が内蔵されていて、それを使って買い物や改札で利用することができる。
しかし、故障することがあり、体感的にはICカードよりも丈夫ではない気がする。
駅員や他の利用者が見ているところで、機械が反応しない携帯電話を改札機にあてているわたし。駅員は乗客が持ち込む端末の異常に慣れていると思うが、他の人には携帯電話を当てるふりをして改札を通ろうとした人に見えているかもしれない。乗りたい電車の時間が迫っていることもあり焦った。
あとでWebを検索してみると、対策法を論じているサイトはいくつかある。公式のFAQが使えないのでアフィリエイトサイト、まとめサイトの格好のねたになっている。
- 設定を確認しましょう
- 再起動してみてください
- おサイフケータイを使う別のアプリを終了させましょう
- 結論から言うと故障です、修理が必要です
いくつかの可能性を指摘しているが、網羅的ではない印象である。これをそのまま信じてはいけない。
わたしの場合は、日頃使っているモバイルPASMOだったので、突然設定が変わったことは考えにくい。
思い返してみれば、前の日にSIMを抜き差ししたので何か関係があるのかもしれないが、よくわからない。
再起動してもうまくいかず。時間がどんどん経っていく。
何かのアプリケーションが異常を検知して通知してくれているのかもしれないが、世の中のスマホアプリはなんでもかんでも通知してきてわずらわしいので極力通知を排除するように設定しまくっている。
今回の件を経験しておすすめなのは「おサイフケータイ」アプリをインストールしておくことである。
詳しくは忘れたが、おサイフケータイの復旧を試みる提案をしてくれて、実行して再起動したらモバイルPASMOが復活した。機械の異常ではなく、何らかのデータ異常だった。
決済や鉄道のおサイフケータイ利用アプリは、復旧機能を搭載するか、おサイフケータイアプリを試すようにメッセージを出してほしいものだ。
入場前だったからまだよかった。入場中に故障したらどうやって出場することになるのだろうか。駅員はあらゆるメーカーのあらゆる機種を熟知しているわけではない。設定をいじっても「おサイフケータイがありません」と出てしまう携帯電話を持ち込まれても「ああ、ここの設定を試してください」とガイドすることができない。「本当に切符を買ったんですか?」と言いたくなるかもしれない。
取り戻せますか
おサイフケータイ、QRコード決済を利用している場合は、スマートフォンを買い替えたタイミングで復旧訓練をしてみよう。
お風呂の中で水没させた、盗まれた、という場面を想定して、スマートフォンに入っているお金を取り戻せるかシミュレーションをする。
最近はケーブルをつなぐだけで端末移行ができますという機種が増えてきたのだが、おサイフケータイの移行は少し手間が残っている。
お金に関わっているので、テーブルに置かれたスマホからさらっと情報を抜き出されたら困るので、少し手間なのは仕方がないとも思うが、手間なだけでなく、取り戻せないとなるとそのサービスを使うべきではないかもしれない。
SuicaやPASMOのような鉄道系ICのモバイル版は便利ではあるけれど、一度に多額のオートチャージをするのは控えたい。nanacoやEdyは便利だけれど、チャージがいらないiDやQUICPayの方を好んで使っている。