後払い方式電子マネーの優位性

今まで、ローソンではモバイルPonta+楽天Edyで支払っていた。しかしおサイフケータイ搭載Androidが故障してしまい、電子マネーが凍結されてしまった。
最初に復旧できそうだった電子マネーモバイルSuicaだったが、再発行手数料510円を前に「ICカード定期券+オートチャージで十分ではないだろうか」と思い、復旧していない。普通列車グリーン券を端末上で変えないのは不便だが、ホーム上のICカードSuica向けのSuicaグリーン券発行機でも十分である。
実際に最初に残高を回復できたのはnanacoだった。しかしこれは当然ながらライバルのローソンでは使えない。
Edyは、端末のサポート体制によって復旧時期が異なる。nuAns NEO Reloadrdを発売したトリニティに回収修理を依頼し、端末は引き取られていったが全く音沙汰ない。トリニティ社にがんばってもらわないとEdy残高を取り返すことができない。SIMフリー端末でおサイフケータイを使ってはいけないということが今回初めてわかった。
そんな中、iDの有効期限切れに関するお知らせが偶然舞い込んできた。以前、ソフトバンク端末にiDを仕込もうとしたが、当時のiDはドコモ端末でしか使えず、使わないままになっていた。しかし、今はMVMOでも使うことができる。早速試してみたところドコモ端末でなくてもIDが使えるようになった。
iDは後払い方式(ポストペイ)である。ポストペイの端末への登録は、クレジットカードを複製することに相当する。紛失時はクレジットカードを停止する措置は必要だが、残高を回復させるという手間が不要だ。ただ、おサイフケータイは認証がなく使えてしまうので、指紋認証等があるApple Payの方が心理的には安心だ。
複数の端末を同時に使っていても、残高を気にしたり残高を移し替えたりということがない。WAONはイオンやミニストップに設置されている端末を使って、ポイントや残高を1枚にまとめるという作業が可能だが、それはポイントやマネー残高をICチップに入れてしまっているから発生する作業である。
ローソンではどうなったのか。モバイルPonta+iDで、楽天Edy時代と同じ手間でポイントチャージと支払いができるようになった。EdyはiDと間違える店員が少なくないが、母音が冒頭に2音続くアイディをエディと聞き間違える店員には今のところ会ったことがない。この店でもストレスがない。
電子マネーの老舗の楽天Edyは、ポイントサービスの登録は手動、Apple Pay未対応、オートチャージでポイントが付かない、紛失時の残高回復が不便など、悪いところが目立ってしまっている。Edyでなければならない場面というのは急速になくなりつつあり、新たな差別化を図らないと市場の支持を失いかねない。