マスク信者よ、論点はそこじゃない

世界一の感染が続く日本で、自粛マスクワクチン政策の失敗は明らかです。それでも「よそはよそ、うちはうち」として、外国の政策転換に納得せず強情な人がいます。

いわゆるマスク信者の方は「マスクは効果がある。多少漏れたからといって何もやらないよりはいいんだ、効果が完全ではないからやらないというのは無責任だ」
という珍妙な主張をなさいます。

(問題)赤ちゃんが、外出中にうんちをしました。どうしますか。
A) 早くオムツを取り替えてあげる
B) さらにオムツを増やして二重にする
(マスク信者)Bに決まっているだろ、二重オムツ最高!

(問題)風呂の排水口の周りに黒カビが生えていました。どうしますか。
A) 早く掃除をして洗い流す
B) 排水溝の外にカビが出ないように上からキッチンペーパーで覆う
(マスク信者) Bに決まっているだろ、不織布最高!

口元から外に出さないということ自体が、対策でもなんでもないといっているのであって、効果がないっていうと遮蔽率しか議論できない視野狭窄に陥る人がいるので、言い方を変えないとだめなんだろうな、と思う今日この頃です。

  • ウィルスは、人間をはじめとして動植物が生存するところにあっては、持ち込みを避けられないものです。
  • ウィルスを体に有していたからといって必ずしも感染、発症するとは限りません。保有期間が長ければ感染する可能性も高まるかもしれませんが、保有した時点でただちに感染ということではありません。
  • 細菌やウィルスを捕獲して、湿気等を与えると増殖する可能性があります。マスクは頻繁に取り替えましょうと医師が言っているのはそれゆえだと理解しています。また、コロナ禍後に「マスクかぶれ」なる皮膚疾患にかかる人が出てきました。

すると、閉鎖空間に複数人いる場合の感染予防対策は頻繁に空気を入れ替えることです。換気ができないからといってマスクをするのは対策になっていないのです。空間ウィルス除去を目指す装置や薬剤は激しく叩かれたのに、マスクはそのままです。

増殖する恐れのある有害物質は、除去できないなら可能な限り遠ざけるのみです。閉じ込めようとしないことです。

ウィルスに暴露して体内に残っている人がいたら、感染するとは限りません。いち早く体から出して、さらには口元にも滞留させずに室外に逃してあげる必要があるのです。
ウィルスが体内にある人は感染してもいいんですか、という問いにマスク信者は誰も答えてくれません。その人が単なる保有から感染に移行したら、ますます感染対策が難しくなるのではないでしょうか。マスクに若干の遮蔽効果が認められるのだとしたら、病原物質を口元で管理して確実に感染するようにと促すのは感染増強策であり、虐待ではないでしょうか。

つまり、マスク信者は、科学は無視して、多少リスクを増やしても気持ちで乗り越えたいという根性論者にすぎないということです。もう科学ではないので宗教であり、それゆえ「信者」と言っているのです。

信者という言葉は、有名音楽アーチストをとても愛して止まない人など、熱狂的なファンという意味でも使いますが、マスク信者の「信者」は、信仰をしている人、そのものです。日本は多神教文化なので、キリストやイスラムのお祈りをしているような感じではなく、八百万神のひとつとして、無意識にコロナ様を加えてしまっているのです。信教の自由は尊重しますが、自分の宗教を他に押し付けることは信教の自由に反します。冒頭に書いた「よそはよそ、うちはうち」という言葉を「あなたも自由、わたしも自由」と言い換えてお返ししたいです。

ただ、世の中には別の理由でマスクをしている人もいるので、マスクをしている=信者ということにはなりません。暴力的なマスク信者が街中にはいますから、女性や子供がひとりでいるときにはしていないと危ないかもしれません。マスクをしているからといって直ちに入信していると決めつけることはしませんが、他人に同調を求めるのはそれは勧誘活動であり、警戒する必要があります。