マスクのウィルス遮蔽効果に疑問を呈すると、ウィルスは飛沫と一緒に呼吸器から出るからマスクにブロックされることを期待しているのだという。
じゃあ、マスクは湿気を通さないのかと疑問を呈すると、通すのだという。
だから、通るんでしょ? いや、くしゃみはいったん抑えられる。
いったん抑えたら何がうれしいの? 8時31分に放出、感染するより、8時52分に放出、感染する方がいいということか。では、8時45分に入室、接近した人にもそれはあてはまるのか。8時44分までに換気して室外に放出した方がいいのではないか。
???
マネキンに医療用マスクを固定するという、とてもいい条件の実験で8割しか遮蔽効果がない。
使い古しの擦れたマスクではどうなる? 鼻や口を動かしたらどうなる?
こういう話をすると、遮蔽率の問題ではないのだという。
ウイルスを1個でも遮蔽した方がリスクが下がる?
誤解してほしくないのは、効果が少ないから疑問だと言っているのではない。
そもそもの話をすると、ウィルス保有者がいたとして、この人から排出されるウィルスをマスクでは減らすことができない。
これをいったん遮蔽したからいいとか、直接飛ばなければいいという発想自体がナンセンスである。
これがいいなら、工場の煙突には不織布をつけておけばいい。
様々な説明を聞いていて効果があると納得できるのは次のふたつである。
- 人が自発的にウィルスを体内に入れてしまうことを防ぐ
- 空間全体のウィルス量を減らす
糞口感染ならトイレで気をつける、接触感染なら手を洗う、ということになるが、原因は様々な説があるので、暇ならやればいいだろう。
それも悪くはないが、とにかく目の前からウィルスを遠ざける。口元ではなくてできるだけ遠ざける。きちんと換気をすることにつきるのではないですか。
マスクに貯めることがいいのだとするならば、マスク装着者がウィルスの保有期間を伸ばすことになる。伸びれば感染しやすくなるのは言うまでもない。感染のリスクを高めることがなぜ周りの人の命を守ることになるのか。真逆である。