密を作るソーシャルディスタンス つづき

 路線バスの先頭座席の封鎖、いい加減にやめてほしい。進行方向左側の席がふさがれていると、座れない人はその隣に立つことになる。結果として乗客が運転手により近づく。地域の足を守るために運転手の健康を守りたかったのではないのだろうか。進行方向右側の席は、多くのバスでは運転席との間に板で仕切られているし、隙間も丁寧にアクリルパネルで埋められている。すぐ後ろに座っていても飛沫が飛ぶ恐れはない。
 席を2つ使えなくした分だけ、乗客は別の場所に追いやられ人口密度が上がる。なぜ、バス会社は感染拡大に協力し続けるのか。席をふさぐよりは、運転席側から客室に空気の流れを作ったほうがいいのではないかと思う。日曜大工レベルの改造で済むような気がするのだが、面倒なのだろうか。
 公衆トイレの手洗い場をふさぐのも、手洗いを待つ人で密を作るだけなのでやめてほしい。ハンドドライヤーはいつになったら復活するのかな。使えなくするのではなく、水ハネのしないハンドドライヤーを作って欲しい。メーカーでは今どんな開発をしているのだろう。
 ベンチの真ん中に張り紙をしたり、4人がけのテーブルの2箇所をふさぐ。とりあえずマニュアル通りに間引きしましたという感じだが、同伴者なら相席を許してほしい。同伴者であればすでに濃厚接触しているのだから、固まって座ったほうがいいのではと思う。人の距離というよりは、空気の流れを作ることと、換気ができない所ではマスクがどうのこうのではなく客を入れないということが重要なのではないか。