Youtubeはすぐ廃れるのか? 続き

 前回は3月29日にYoutubeについて触れて、多チャンネルした一部の趣味系チャンネルを侵食するという話を書いたが、非常事態宣言で早くも意外な展開になっている。

 動画クリエイター自身も非常事態と闘っている。Youtubeから入る広告収入も減っているようで、楽しくて面白い動画を作り出せる精神状態だろうか。外で撮影ができないからねたの変化も少なくなる。

 そこで旅番組、旅チャンネルを見てもいいが、ああ、これはコロナ前だな、とか、この番組だといつ素材の在庫がなくなるのかなと、余計なことを考えてしまう。普段まとまった休みが取れない人が大自然の映像を見て現実逃避するときとは少し違う。

 動画見る人も、そして作る人も、外出や人との接触が制限され、情報を取り入れる経路が片寄っているが、多くの国民が視聴時間を増やしているだろうテレビが辛気臭い。

 #Stayhomeも最初はいいが、いつまでも啓蒙活動を繰り返していると話している方も聞いている方も気分が滅入ってしまう。

 広告も減っていて、東日本大震災のときの広告見合わせを思い出す。acの「魔法の言葉」ほどではないが、同じCMが繰り返し出てくる。ビジネスとしても難しくなっている。

 こんなときこそ家で何をしようか、とか、収束したら何をしようか、とか、時間があるなら人生見つめ直そうとか、前向きなことをガイドしてくれるチャンネルが意外と少ない。この流行は必ず終わるので、その時に備えることはいいことだと思うし、そのときだけ現実を忘れてみるのもいいのではないかと思う。

 家庭用のビデオゲームが供給不足とのこと。売れているのは暇つぶしになるからというよりは、コロナウィルスのことが一切画面に出てこないからだ。さらに、時計もアラームもないからゲームの世界に没頭できるようになっているからだ。

 「ピンチをチャンスにしよう」という言い回しは前向きでよいが、ピンチという言葉を使うこと自体を今は避けたい。それくらい、視聴者への呼び掛けをするのは慎重にした方がいい。呼びかけするならもっと明るく楽しくした方がいい。

 

ここ最近のYoutubeは視聴者のニーズに答えていない。