有楽町火災で東海道新幹線混乱

2014年1月3日、有楽町で火災が発生し、東海道・山手・京浜東北線が運転見合わせ。山手線の停止は12月31日に続いて再び年末年始の交通を麻痺させたが、まもなく回復。ただし新幹線は帰省客の足を直撃し、東京から九州まで影響した。
ダイヤの回復が遅いのはJR東日本の新幹線だけかと思っていたが、今回は東海道・山陽 ・九州新幹線だった。東海道新幹線は品川駅を設置して折り返しができるようにしたのだが、開業以来、品川始発・終着の便は設定されていない。そして、東京駅にたどり着けないだけで全線がいったん運転見合わせになってしまう仕組みになっている。1月3日は30分間隔で折り返しを実施したようだが、1時間に2本ではかなりの減便である。
ダイヤの組み替えや座席予約の変更はコンピューターを使えば何とかなる可能性があるが、要員・物資の移動が困難である。東京駅では乗務員の交代と、掃除を行っている。数日東京駅が使えないようであれば品川駅に人を動かすことができるが、今回の場合、乗務員だけではなく、清掃員と掃除道具を車両基地か品川駅まで運ばなければ品川で折り返すことができない。あと、お弁当など、車内販売の商品在庫も十分に確保できないかもしれない。
昔は、東海道新幹線東北新幹線が直通運転しない理由は「50Hzと60Hzの両方の電力に対応した車輌がないから」とされていたが、長野新幹線の車両は両方に対応しているので、線路をつなぎ替えさえすれば鉄道技術上の問題は少ないかもしれない。それでも困難な理由は「ダイヤが乱れると収集がつかなくなるから」ということになっているが、実は「東京駅で掃除ができなくなるから」かもしれない。