国土交通省、消費税増税でICカードを活用した1円単位の課金を認める つづき

老人差別なのか

「今時、ICカードが普及した都会の駅できっぷを買うのは老人ばかりであり、老人に不公平な制度変更である」という主張をWebで読んだが、わたしは賛成できない。
今のお年寄りは自動車を運転し、ラジカセを操作し、自動券売機もプリペイド磁気カードも使いこなしてきた世代である。ICカード弱者のように扱うのは失礼である。利用機会が少なくて切符を買うのであれば損するのは数円だし、千円札でチャージしても使い切れるくらい乗るならICカードの使い方を覚えればいいだけのことである。老人に限らず、機械を苦手とする人が自動券売機で会社線連絡きっぷを買うのは難しいことだが、ICカードであればチャージして自動改札にかざすだけである。ICカードはそんなに難しいだろうか。
そもそも、制度を変えることが何でも老人いじめであるというならば、日本はイノベーションをしなくてよいということか。

地方差別拡大なのか

JRは今でも都市圏の乗車券は安く、地方の乗車券は高い。都市圏はICカードが使えて1円単位の課税を選択できるが、地方はICカードがないので例外なく端数切り上げとなるのは若干不公平ではあるが、もともと地方路線の方が儲けが少ないのであるから、許容範囲だと思う。

回数券の割引率縮小なのか

普通乗車券は1円単位の課税を選択できるが、回数券はICカードではないのできっぷ料金の10倍になるのだろうか。10倍ということは1円玉を取り扱う必要がない、ICカード運賃の10倍にするのがいいと思うが、どうなるのだろうか。
そもそも、一日乗車券や回数券、周遊券ICカードにセットできるようにしてほしい。割引サービスを受けるときは、ICカード専用の自動改札が使えず、改札を通りにくい。割引券は縮小したいのだろうか。