次は冤罪

かつて痴漢は単なる迷惑行為ではなく犯罪であることが再認識されたとき、警備が強化され、条例が整備され、防犯カメラが導入され、そして被害者は声をあげるようになった。
ここまでは良かったが、誤認や冤罪も発生し、男性をはめようとする者まで現れた。そして冤罪の存在は映画やテレビで広まったが、対策は取られていない。冤罪の被害者ひとりに対して、複数人で証言すれば偽証であっても反論は難しいらしい。
さて最近は体罰が単なる教育行為ではなく犯罪であることが再認識されつつある。警察の介入を期待し、生徒による現行犯逮捕を勧める人もいるようだ。
体罰は必要、もしくは必要悪だという意見は少数意見として排斥されつつある。賢い権力者は暴力を使えるが使わない、というのが正しい*1と思うのだが、絶対悪とするのが法的にも教育進化論的にもすっきりするらしい。
そこまではいいのだが、次は誤認や冤罪の発生、教師をはめようとする者が現れることが容易に想像できる。体罰証拠写真や録音を偽造し、他の先生に差し出せば、嫌いな教師を簡単に留置所送りにすることができる。先生たちは安心して教壇に立てるのか。
少し前までいじめ問題で盛り上がっていた。いじめを阻止しようとする先生は標的にされるし、先生自体がいじめを受けるかもしれない。自分が次の標的にされないようにするためクラス全員が偽証するかもしれない。
教室では先生保護のために録画・録音が必要になるかもしれない。今から対策を始めるべきではないだろうか。

*1:国家の集団的自衛権と同じ