上海万博

独自予想:最終累積入場者数は2千万人台

asahi.comに「上海万博、意外と空いてる?開幕1週間、客足予想の半分」という記事が出た。
会場の面積を考慮すると、開幕時でようやく東京ディズニーランドなみだったという報道もあった。そしてその後は低迷してしまった。5月2日の225.600人が最高だったとすると大阪万博を抜くのは到底不可能。
21世紀に入って、万博で人を集めるという時代ではないと日本では言われているが、中国は発展しているし、人口も多いから大阪万博を抜けるのではないかと思った人がいたのだろうか。少なくても万博事務局はそう考えて4千万を目標にした。
日本人ならちょっと奮発すれば国内線の航空機に乗る経済力があり、交通網が充実している。よって国内の会場であればほとんどの地域で日帰りか一泊で来場できる。普段は無理でもたまにであれば有給休暇も取れる。中国人はどうなのだろうか。富裕層だけでもすでに日本の人口を超えているというので過小に見積もる必要はないが、潜在客が10倍と考えるのは誤りである。
愛・地球博では当初、集客が伸び悩んだが、終盤に盛り返して2,200万人だった。これまで中国が発表した4千万という数字に対して誰も疑問に持たなかったようだが、意外と日本の万博とあまり変わらないのではないかとここで予想してみる。「客足予想の半分」報道を見た後で後出しじゃんけんの感もあるが、最後の追い込みや公式発表の水増しの可能性*1を考慮するとかなり悲観的な予測である。

万博継承事業

未だに過去の博覧会のWebサイトがあるようだ。大阪万博独立行政法人が管理をしていて時折マスコミに取り上げられるが、90年代以降はやや小粒の財団法人が設立されている。
上海万博の日本人ボランティアは、財団法人地球産業文化研究所の「平成22年度 愛・地球博成果継承発展助成事業」から700万円が拠出されている。「愛・地球博記念事業を発展促進させる事業部門」なのだそうだ。花博にも財団がある。
財団法人は事業仕分けの対象にはならないのでしょうけど、有意義な事業になることを期待します。

訂正

花博は人を集めていた、というご指摘があったので該当箇所を削除しました。集めていなかったのは横浜開国博でしたね。

*1:今しているということではなく、今後何をするかわからないという邪推。日本のプロ野球の観客だって最近まででたらめだったのだから。リハーサルでもセキュリティチェックがまともにできなくてゲートを開放してしまったとのこと。意図的に水増しするかはともかく正確な入場者数は把握できていないのではないか。あくまでも邪推です