ゴールデンウィークのJRは?

毎日新聞

JR各社:GWの予約 高速値下げで3年連続前年を下回る

日本経済新聞

GWの予約2%減、3年連続前年割れ JR各社

TBS News i

GWのJR混雑予想、下りは1日ピーク

個人的見解

新聞は、どうしても高速道路が悪いということにしたいらしい。テレビは、ピーク日の周知を中心とした報道になるのが通例である。
JR東日本も、そしてJR四国も前年並みである。新幹線はおおむね悪くない。
東海と西日本は悪い。名古屋駅発着の在来線特急列車は前年比84%まで落ち込んでいるという。ただし、JR東海の場合、新幹線82万席に対して在来線は5万席。規模が圧倒的に違う。新幹線とならせば、前年比98%。全国平均並みである。西日本は確かに悪い。新幹線でさえ、山陽新幹線は97%。
3年連続ともなると、高速道路の値下げを理由とするのは分析が甘いのではないか。高速道路が大変な混雑になるのは、帰省客・行楽客の全員が知るところにある。それでも高速道路の利用者が増えているとは思えない。2010年4月における東日本高速の予想も同規模、全国予想では30km以上の渋滞は減るとの予想である。
数字が示しているのは「JRの予約が前年よりも若干下回っている」という事実だけだから、

  • 新型インフルエンザに伴う海外旅行自粛が減って国内需要が減った
  • 全家庭の平均としては移動する需要はほとんど変わらないが人口減で若干減った

このように考えるのが自然ではなかろうか。
JR貨物の運転本数は26%贈となるようである。さて、実需はどこまで追随するか。

鉄道ブームなのに

予約はできるし、イベント列車にはファンが押しかける状態なのに、繁忙期は頭打ち。なぜ伸びないのか。

  • 子供が騒ぐと周りに迷惑、たばこが吸えない、おむつ交換もできない。
    • 鉄道は、未だに画一的なサービスしか提供しない。
    • 鉄道は、標準から外れる人には冷たい。
  • 鉄道会社が力を入れている「駅ナカビジネス」は、帰省客向けではない。
  • 予約が頭打ちなのに、座席幅が広く、ゆったり座れる車輌が増えない。
    • 「普通車」「グリーン車」だけでなく、1等車を復活させてもいいのではないか。