「ストリートビュー」に撮影の事前許可を要請

札幌市議会が意見書を採択したそうです*1
政党間の対立なく、採択が成立するなら

無許可撮影を禁じる条例を作ればよかったのではないでしょうか。

立ち入り制限がない場所であっても撮影することを罰する条例はあります。スカートの中など、相手が迷惑に思うものは撮ってはいけないわけです。撮影行為に規制を加えることは何らおかしいことではありません。

本当に規制しなくていいのでしょうか

いったん規制を始めると住宅地図は作れなくなるでしょうか。航空写真は禁止されてしまうでしょうか。外国の衛星写真まで規制したら「核廃絶都市宣言」のように精神論になってしまいます。最近のテレビロケ映像は、ずいぶんとモザイク処理の量が増えました。
いいえ、Googleはこれらとは全く異質な性質を持っています。個人属性のひとつである住所と、プライベート領域の情報が紐づいて公開されています。電話帳データと組み合わせれば完全に個人情報保護法に定める個人情報データベースです。これを無料で全世界公開しているわけです。法律要件を形成するのはとても簡単ではないでしょうか。
放っておいたら、そのうち、学校の卒業アルバムの顔写真のデータベース化、飲食店の常連客のリスト、携帯電話の電話帳、繁華街を定点観測カメラで撮った映像の過去分公開など、データベースにできる情報は何でも取り込むでしょうね。家の中やナンバープレートはすでに公開対象なんですから。