東京23区推奨ごみ袋認定制度廃止

平成6年から行われてきた環境破壊政策が平成20年度末にようやく終結する。
レジ袋で十分である。袋は焼却炉では高カロリー源の役割を果たすが、どうしてもレジ袋が嫌いで、焼却炉で燃料を浪費することに賛成のえせエコな人たちは、推奨袋ではなく、ごみ容器を使えばよい。
半透明にしてごみを見せることで分別無視を防ぐ効果は懐疑的だ。今は恥の文化が崩壊してしまっている。透明でも個別収集でも、ごみ出しマナーができない人はできない。そのために製造業者囲い込みの規格を作る必要はない。
「袋が有料だからごみ抑制につながる」という言い訳にも無理がある。ごみ置き場を見ても、袋詰め放題セールみたいに、ぱんぱんにごみがつまった袋はそれほど見かけない。機密性の高い現代住宅や、庭がない団地では、腐るごみを長い間保管できない。燃やすごみの日が来たら袋がいっぱいでなくてもごみを出してしまう。住民にはごみ袋の枚数を節約しようという動機付けになっていない。必要なだけ住民は袋を買っているわけだから、現在のゴミ袋の価格水準*1でごみ排出量は変わらない。
各区は個別に広報を出している。

一般に流通しているごみ袋も強度や透明性が十分である

という理由がなかなか笑える。昭和のゴミ袋は真っ黒であったが、制度導入直前もそうだっただろうか。子孫には「平成の日本人は滑稽だなあ」と笑われること間違いなし。
しかし、この期に及んで独自の規格を検討している区があるというのはどういうことか。区が独自の袋を作ればまたコストがかかる。コストを負担するのは住民で、袋業者に補助金を与えているようなものだ。えせエコ業者を擁護する必要はない。すぐに業種転換すべきである。余計な仕事をする区があるなら、行政権を取り上げて今すぐに東京市として統合してしまえばよい。ただし、今のところ導入を決めた区はないようだ。
ひとつ課題がある。レジ袋の透明性はもう少し高い方がいい。分別の問題ではなく、何が入っているかわからない袋を清掃員を扱うのは危険だ。各社は西友くらい透明度を高めてほしい。ただ、手袋をはめて作業しているのだから、一般のレジ袋を禁止するほどでもないと思う。

*1:1袋百円だったら減量するかもしれないが