上の世代から搾取?

 若い世代から「我々は、上の世代の借金を背負わされ、自分が年老いたときは国家は救ってくれない」と言う主張を聞くことがある。もし本当にそう思っているなら今すぐ移住すればいい。
 年金のことを心配するのであれば60年から100年くらい生きることを前提に考えているわけで、それだけ長期ならば人生の中で国が豊かな時期もあれば貧しい時期もある。豊かだった高度経済成長の時代やバブル時代に教育を受けられたのに、人生の終末だけとりあげて不公平だというのはおかしい。
 そしてなにより、自分たちが年老いたときに、若い世代を苦しめないという自信があるのだろうか。わたしには自信がないというか、先のことはわからない*1
 古い慣習によって、意味不明な退職金を天下り先でもらったりする人間に上の世代の者が多いということは言える。公金の所得再分配機能は特定権益ではなくより効率化すべきであろう。ただ、それは彼らの世代全体の不道徳ではない。

*1:移民を受け入れる、外国からの侵略を受けるなど、いろいろな可能性がある