メールを打つ

 暇なときに携帯電話をいじっていたら、Softbankのステーションに

  • メールを打つ はアダルト
  • メールを入れる はヤング

と出ていた。手紙は「出す」とも「書く」ともいうように、電子メールだって「打つ」も「入れる」も両方使うと思っていたが、「打つ」はアダルトらしい。初めて知った。「入れる」というと、相手のメールボックスに投函するという意味合いもあるが、ヤング用語の場合は日本語入力のことを指すのだろう、か。
 しかし、その後に書いてあった理由が間違っている。「電報を打つ感覚が抜けていない!」と断言してあった。しかし、この「打つ」は「パソコンのキーボードを打つ」の打つである。電報を打つ世代の人たちは、手紙と同じ感覚で「メールを書く」と言う。パソコンや携帯電話の操作を人から習った人たちの場合だと、メニューにある「新規作成」という表示を見て「メールを作る」だと思っている可能性もある。
 30代の人*1たちにとっては、メールは大学*2ワークステーションを使ったり、家からダイアルアクセスし、パソコンから「打つ」ものであった。
 30歳前後の人たちは女子高生ブームの時代にポケベルを駆使していた。そういえばポケベルも「打つ」だった。現在の10代が携帯電話のメールを入れる速度も対したものだが、日本語ワープロ全盛時代に電機メーカーが培った予測変換機能や定型入力機能によって多くの入力支援がある。ポケベルの場合は、数字の語呂合わせや、数字のカナ変換入力を、下書きしたり変換表を見たりしないでいきなり公衆電話のプッシュボタンに向かって早打ちしていた。ポケベル世代の方が頭の回転が速かったに違いない。ただ、今の30歳の人が今の女子高生と争っても勝てない。それが若さというものだ。
 この書き込みも、最初は携帯電話で打っていたのだが、疲れてしまってパソコンで書くことにした。10キーを打つのは難しい。。。

*1:2007年現在

*2:主に理系