はがきタイプの通知書

 住民基本台帳番号の通知がはがきで行われて問題になったことがある。紙をはがす前に中身が見えてしまうのである。
 2枚の紙を接着して、紙が合わさった内側に文書を書くタイプの通知はがきはこれを機会に絶滅するのかと思っていたが、そうでもないらしい。
 先日来た公共料金関連の通知がはがきだった。さっそく電灯にはがきを向けてみると、中身がはっきり見える。どうせい見えてしまうなら普通のはがきでいいではないか。金融機関の一部は、字が透けない用紙に切り替えている。なぜ相変わらず透ける紙を使い続けるのだろうか。
 ・・・ああ、そうか、

通知はがきを使うと、文面の面積が2倍になるのがいいのか。

普通のはがきだと裏面1面しか使えないが、通知はがきを使うと見開きいっぱいに印刷できる。情報量が増えるということか。機密は関係ないのか。なるほどね。・・・
と、納得しようとしたが、表を見たら「親展」とある。ほかの人に見せていいのか悪いのか、はっきりしろっ
 なお、中身が見えるという問題と個人情報が漏れるという問題は別の問題である。送られてきたはがきは、個人情報の部分は伏せ字を使うなど最低限のことをしていたようだが、はがきを盗み見られても、そこに書いてある情報で悪いことができなければいいんじゃないの、というのは考えが浅いと言わざるを得ない。親展がどういうことかくらいきちんと考えられない会社が、きちんと個人情報を預かる体制ができているとは思えないのである。はがきだけでなく、はがきに書かれていないような重要な情報も同じくずさんなのではないかと疑われても反論できなくなる。個人情報を預かるための信頼というのを軽く考えたくない。