マイナンバーの点字表記

点字では拗音に使う「小さいゃゅょ」は「大きいやゆよ」と異なる表記になるそうだが、マイナンバーではなぜか大きいやゆよで統一されるらしい。良子さんが「りようこ」では、総務省電波りようこみたいで吹き出してしまいそうになる。
振り仮名は、住民票にはもともと掲載がない事項にもかかわらず、自治体が便宜的に管理している情報という扱いだそうだ。通知カードと同一紙面上の「個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書」にプリプリントしたのはサービスのようだが、そのサービスを行うにあたって国が人名を勝手に改変して名前の持ち主に書留で送りつけるというのはどういうことか。「りょうこ(Ryoko)」と「りようこ(Riyouko)」を同じしなければいけない要件はどこにあったのか。名前を変えていいなら、佐藤さんに「あなたは鈴木さん」と通知するのも問題ないということか。
東京都世田谷区のWebサイトを見ると、世田谷区が保有するシステムの仕様だという。

当区では、平成21年以前から住民登録がある方について、登録時のシステムの機能上、ふりがなの拗音の小さい文字が大文字で登録されています。なお、ふりがなは住民票の記載項目ではないため、通知カード、個人番号カード、住民票の写しなどには記載されません。

マイナンバー通知カードと同封されている説明書きでは

点字が必要な方は、□を黒く塗りつぶしてください。

で終わりである。それでいいのか。
氏名が平仮名だった場合にどうなっているかは確認できていない。鈴木りょうこさんという人がいた場合、戸籍は鈴木りょうこさん、住民票の氏名は鈴木りょうこさんで、「個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行申請書」の点字表記は「鈴木りようこ」さんになっているのか。