モバイルSuica: あやうく新幹線で二重課金されるところだった

Suicaで通勤電車に乗る感覚で新幹線自由席を利用できる「タッチでGo!新幹線」は便利だ。

「タッチでGo!新幹線」は、モバイルSuicaに入金(チャージ)したSF(電子マネー)で、新幹線の自由席に乗車できるサービスです。
「新幹線自由席SF乗車サービス特約」へ同意頂き、利用開始登録を行ってください。

領収書が発行できないという難があるが、初期設定だけ済ませればそれ以外の事前予約は一切不要である。

ただし、使いたくないときに無効にしておかなければならない。
わたしは今、モバイルSuicaの端末を操作して、無効にしたところだ。

えきねっとで新幹線eチケットを購入した。
しかし、ICカードの紐づけがうまくいっていなかったらしい。*1


モバイルSuicaをタッチして改札口を通過したが、新幹線に乗って発車時間を過ぎているのに「払い戻し」のボタンが残っていることに気が付いた。
えきねっとでは、必ず列車を指定して購入する仕様になっている*2
しかしどの便を選ぼうが、いつの自由席にも乗れる。
そして、当日23:50*3までは払い戻しができるのである。

どうやって改札を通れたのだろうか。
あれ、もしかして、タッチでGo!新幹線で決済されている?!?!

このようなときにどうすべきか。

ちょっとどきどきしながら東京駅に到着。
新幹線改札口を出る前に精算所に直行。
「払い戻しはみどりの窓口へ」との貼り紙を無視して、事情を説明する。

係員はeチケットの明細を印刷して見せてくれた。「確かに購入されていますが、使われていませんね」

はい、知っています。

係員から2案を示された。
・eチケットを払い戻す
・eチケットを使ったことにして、タッチでGo!新幹線の入場記録を抹消する

eチケットを使ったことにしてほしいとお願いしたら「いいんですね」と念押しされた。
実は、タッチでGo!新幹線の方が若干値段が安いのである。

でもそれでいい。交通費は取引先に請求するので、領収書が必要だからだ。
タッチでGo!新幹線は領収書が出ない。Suicaはチャージした時点で領収書が出るので、新幹線に対しては出してもらえない。

似たような誤課金をする人はたくさんいるのだろう。
手慣れた手つきですぐにモバイルSuicaの記録を書き換えて、出場証を発行してくれた。

新幹線改札口では出場証を出して有人改札を通る。
なお、そのまま在来線に乗ったが、在来線を降りるときにはモバイルSuicaのに東京駅入場の記録も入っていた。
特に手数料はかからなかった。
係員に頼らず、自分のスマートフォン操作でeチケットを払い出すと220円の手数料がかかる。


結論:タッチでGo!新幹線を誤って使った場合は、改札を通る前に係員に状況を説明する。

*1:紐づけをしないと予約が完了しないように画面を変えてくれないか。どうしても予約時に紐づけしたくない人のみ、明示的に「後で設定する」を選択させればいいのでは

*2:東海道・山陽・九州新幹線のEXのように、無指定で自由席が買えないことを不満に持つ人が少なくないだろう

*3:正式には「乗車日の列車出発時刻(時刻表に記載の時刻)の4分前、かつ23時50分まで」とされているが、今回はえきねっとで指定した便に乗った後でも払い戻しボタンが表示されていたので、自由席では23:50に設定されているのではないか