時刻表、ごみ箱撤去の件 つづき

lqh.hatenablog.com

時刻表撤去が一見さまお断りだと書いたが、
鉄道もバスも、一見さまをひたすら遠ざけようとする姿勢は日本の公共交通機関全体の病である。


バスの停留所では、小さい円形の停留所名表示版に、ダイヤ改正のお知らせや年末年始休日ダイヤのお知らせを貼ったりする。
停留所名が見えないし、行き先も見えない。

絶対、新規利用者を獲得しようという気がないよね。
長年住んでいて、乗り慣れている人だけどうぞ、という感じ。

A4の紙っぺら1枚が貼れる程度の鉄板を停留所の柱に括り付けておいて、そこに貼ればいいんじゃないの?
赤字だからできないの?
停留所というのは、旧運輸省の規制が厳しくて、1m動かすだけでも届け出とかが大変だったと聞く。
そんな大事なものを隠してもいいというのはどういう発想なの?

人手不足でほとんど休止しているのに、休止廃止が面倒だからと1日数便くらいだけ残している停留所がたくさんある。
実は地方よりも都会の方が、そういう路線が多い。
停留所があれば乗れると思うじゃん。街中の「タクシー乗り場」の看板にもほとんどタクシーが来ないが、それと同じくらい紛らわしいんだよね。
テレビ東京でやっているバス旅のみなさんも苦労しているでしょう。

一見さまお断りが許されるのは高級料理店くらいなものであって、
他のサービス業からしたらとてもうらやましい話である。
乗客が減り続けているから補助金をくださいと市民にお願いしている立場の人たちのやることではない。
ひとりでも拾えよ。


鉄道では、ICカード専用改札が増えているけれど、中途半端にラッシュ時以外無人にしているような元有人改札がよろしくない。
そこには料金表も近距離のかつ自社分しか載せない場合がある。
ICカードを持っている人に対しては、特に東名阪ではJR・私鉄を問わずどこでも行けるようにはしているが、それは使い慣れている人の話。

その地域に住んでいて、鉄道会社のクレジットカードを持っていて、オートチャージができる人はどうぞお乗りくださいと。
それ以外は知りませんと。

他社路線に乗り継ぎたいが、切符の販売機の使い方がわからない。
はっきり言って日本人にも難しい。

先日、通りすがりに頼まれて、数年ぶりに近距離切符を購入する操作をしたが、どきどきしてしまった。
JR長距離用の多機能券売機は時々触るが、他社連絡切符なんて、もう一生縁がないと思っていた。
駅名を入れたら買えるようにしたらいいのに(一部の鉄道会社は対応しているが)。

使い慣れている人はICカードでいいのだが、上京1日目の人や、訪日客は切符を買うしかないのである。
繰り返しだが、ICカードを売ってくれないのだから。
まあ、訪日客は外国人用のICカードを首都圏でも買うことができるけれど、上京したての人はどうしたらいいのだろう。
モバイルSuicaやモバイルPASMOを覚えてもらうかなあ。
でも全機種に対応しているわけでもないし。

どうして何でも質問できるボットを用意しないのかなあ。
たぶん100万もあればできるよね。
何だったらコンピューター好きの社員がちょろっと作ればいいのに。そこまで技術はやさしくなっていますよ。

繰り返しになるが、一見さまお断りなのに、補助金を欲しがる。
請願駅を請願してください、市民からお願いされたことにしたら我々もそこでエキナカビジネスができてくれしいです。」
そんな虫のいい話があるか。