2024年JRダイヤ改正:千葉市長がJR千葉支社長と面会へ

2023年12月25日産経新聞
news.yahoo.co.jp

JR京葉線(東京-蘇我)の通勤快速などを廃止する来年3月のダイヤ改正に千葉県や千葉市が反発している問題で、千葉市の神谷俊一市長が近く、JR東日本千葉支社の土沢壇支社長と面会する。


快速廃止をめぐっては脅迫事件まで起きましたからね。世間の関心を集めましたから、政治家さんたちはここで名を売るチャンスではあります。
ただ、アクアラインを造ったハマコーさん以来、戦績はさんざんなんですよね。野田元首相をイメージするとわかりやすいですが利益誘導ではないクリーンな政治家が増えたのかもしれません。ただ、アクアラインに接続する圏央道という高速道路があって、森田前知事をはじめ、みんな圏央道の話をしていました。本音は利益誘導したかったのかもしれません。

鉄道に話を戻すと、埼京線りんかい線経由の京葉線通勤ライナーを誘致しようとして、地方議員だけでなく首長や国会議員も絡んでいたと聞いていますが、言いに行ったら逆に東京・新宿発の総武線ホームライナー全廃という意趣返しをくらった黒歴史があります(2019年)。

週末を例に挙げると、今回市長がご立腹の千葉市内において主要国道や高速道路は慢性的に渋滞します。房総半島に遊びに行った人に、渋滞しない電車で県外に帰っていただく方策とか考えないんですかね。

ところが政治家さんのやることは真逆で、東京湾沿いを走る京葉線よりもさらに海寄りにもう1本高速道路を造ろうかと言っているんですよ。そりゃ、JRさんは減便まっしぐらにならざるをえないですよね。

千葉の失敗は今に始まったことではありません。
政治家さんがJRに陳情に行くと、逆に何かがなくなりそうな気がして、戦略的にやってくれよと思わずにはいられません。

そもそも、JRが意地悪なのではなく、高速道路一辺倒でJRを追い詰めたのは地元のみなさんの方です。高速道路が欲しいというよりは高速道路にまつわる建設事業が欲しかったようで、例えば立派なバスターミナルがたくさんできましたが、コロナと運転手不足で一気に休止路線が増え、交通難民を生んでいます。圏央道がそろそろ全通するので、次の建設案件を探しているのかもしれませんが、新規建設に固執しないで既存インフラを最大限活用する方法を考えてほしいのです。