いよいよ人が集まらない

近い将来、仕事はみんな機械に奪われて人は働く先がないという説もあるが、今のところは少子化と大量退職が先に効いて人手不足の世の中である。

小売りや飲食は大丈夫だろうか。全国チェーンなるものが次第に立ちいかなくなると思う。
人の教育によってどこの店に行っても同じオペレーションに基づいてサービスを受けられなくなる。

配膳や食器洗浄など、どんなに機械化を進めたところで、例外対応などがあるためにサービス業は人を配置せざるを得ない。
ガソリンのセルフスタンドにも人が必要な状態と同じだ。

コンビニの仕事が複雑化していったのと同じように、他の小売や接客業もひとりで何でもやらされるようになる。
ただし、店長ひとりにしてしまうと、風邪を引いただけで店が開けられなくなるので、各店には2から3人は置くのだろう。
すると複数人から構成するチームが組成されるので、チームの維持をするための業務が発生する。

店を統括するためのスーパーバイザーも置かれる。
これの、手を動かさないで口だけだす人たちが収益を生まないのである。
組織を大きくすると中間層ばかりが膨れ上がってしまい、コスト競争力を失う。

これからは、秘伝のスープとか、屋号とか、ブランドを売る商売が幅を利かせて、それを個人がサービスとして提供を受けながら経営するような店が増えると思う。
都会のオフィスに増え続けているキッチンカーがその典型である。
店舗型であってもデリバリー専門にしてしまえば、飲食であっても接客は不要である。配膳や、食器の廃棄はウーバーイーツを使えば考慮不要。
あるいはコンビニのイートインのような、できるだけ客にオペレーションを任せられるような業態も出てくるかもしれない。