次の人手不足は

 労働集約型の産業で採用難が続いている。
 宅配現場のAmazonパニック、郵便配達の休日取りやめ、コンビニオーナーの過労、引っ越しの繁忙期などがニュースになっているが、他のサービス業は大丈夫か。
 最近、損害保険や生命保険のサービスで、やたらと駆け付けサービスがついているが、あちこちからサービスを引き受けすぎていて、本当に有事の時に駆けつけてくれるものなのだろうか。あなたは交通事故専門、きみは介護専門、のようにはいかないと思うので、事務所には大量のマニュアルが積んであるのを想像してしまうのだが、どうなっているのか。
 出前の店で、ピザや寿司など複数の店の配達員を1か所にプールしているものが見られる。配達は住所がわかって金勘定ができれば誰でも務まるだろう。しかし警備業界の場合、安心を売り物にする上では、見た目や話し方も含めて人を選ぶだろうし訓練が必要。
 駆け付けサービスの品質、満足度や実績に関する情報提供が足りないと思う。ピザのように30分以内に配達できなければ料金はいただきません、というような仕事ではない。短時間で確実に来てくれているのであれば年間2,000円のオプションで加入できるのは安すぎると思うし、来ても役に立たないなら安心にはならない。信用が大事な仕事なので、いったん何かが起こったら各社のパンフレットから一斉に駆け付けサービスが消えると思う。もう少し自分たちの仕事を見える化した方がいいと思う。