都会で電車に乗る子どもに、オートチャージのカードを持たせたい。
チャージが必要になるたびに千円札を渡すのが面倒なのである。可能だろうか。
調べると、PASMO・Suicaエリアであれば、東急カードとPASMOを紐づけることが可能とのことだ。
PASMOが持てるのは小学生以上であるが、18歳まで保護者のクレジットカードでオートチャージができる。
日本にはキャッシュレス社会が浸透してきたが、大人だけが便利なサービスを利用できるようになっていて、子どもはおきざりである。
このようなサービスを提供していることは評価したい。
ただ、言うまでもないが、オートチャージの状況を常に監視できる人向けである。
チャージ金額に月あたりの上限額が定められているとはいえ、子どもが無尽蔵にチャージを繰り返すことが合ってはならない。
例えば、子どもがお菓子ばっかり買って、入場料を払ってチャージばかりしていたら、すぐに見つけてやめさせなければならない。
年会費が1,320円もかかるが、何人申し込んでも会費が変わらないようなので、申し込んでみることにした。
ただ、申込手続きが長い。
東急カードを申し込む
東急カードはWebから申し込むことができる。東急線の駅に行って申込書をもらってくる必要はない。
東急カードのサイトには
「TOKYU CARD ClubQ JMB」というカードが掲示されている。
JALマイレージクラブや、ClubQがジョイントされているカードである。ジョイントカードと聞くと申し込みに時間がかかりそうな気がする。
DC VISAかMaster Cardを選ぶ必要がある。
カードの管理はDCカード(三菱UFJニコス)に委託しているようである。
なお、東急は日本エアシステムの株主だったので、吸収合併した日本航空とは近い関係にある。
JALカードが「JALカード TOKYU POINT ClubQ」というカードを出している。ジュニアオートチャージができるのは東急カード限定なので間違えないようにしたい。アルファベットの順番や内容が微妙に違うが、TOKYU CARDが先頭に来る方が正解である。非常にわかりにくい。
TOKYU CARD ジュニアオートチャージ Web申込(オンライン)
TOKYU POINT Webサービスのキャンペーン申込機能をそのまま流用してフォームが作られている。
このサービスを実施しているのが全国で東急カードだけなので、御社だけのためにフォームを作るなら追加料金をいただきますとDCカードに言われたのではないか。
そのせいか、1人分しか登録ができない。
2人目以上は、Webサービスから資料請求が必要である。
TOKYU CARD ジュニアオートチャージ申込書(紙面)
資料請求から1週間後、封書で申込書が送られてきた。
何枚かの紙が同封されていたが一番上には
登録内容のご変更は Web手続きが簡単・スピーディ!
というチラシが入っていた。こういうスマホ誘導チラシ、よく見かけるよね。
お願いだからコストが高いから紙の資料請求はしないでよ、と。
でも、あなたたちが対応しないというから紙を請求したのであって、WebでできるならWebでしますから。
だって、この資料請求だってWebでしましたもの。
そして、ジュニアオートチャージの申込書である。この申込書は記入欄が多い。
- TOKYU CARD会員確認用 保護者名義のカード番号記入欄
- フリガナ
- お名前(保護者)
- 生年月日
- 性別
- 〒
- 郵便番号
- 現住所フリガナ
- 現住所
- 固定電話有無
- 固定電話番号
- 携帯電話番号
- フリガナ
- お子様のお名前
- 性別
- 生年月日
- お子様のPASMO裏面右下に記載の17桁の英数字
添付書類として、PASMOの裏面のコピーが必要。オンライン申込では不要だったが紙面では必要。裏面のコピーを要求しておいて、さらになぜ手書きで申込書に書かせるのか。意味が分からない。
個人情報を一から書き直させるのは同じ情報を株式会社パスモにも送らなければならないためだろうか。
東急カードは、届け出済の情報を申込書の中に印刷して送ってくれることはない。「あなたが紙面を好んだのが悪い。あなたが全部手で書け」ということなのだろう。
ただ、2人目以降をオンライン受付してくれないのはそちらの都合なのに。
ちなみに、性別はダイバーシティの時代に必要だろうか。自動改札を通るときに、男女の識別は必要なのだろうか。
クレジットカード業界は惰性でフルセットの個人情報提出を要求することが多いように感じる。
利用目的を逸脱した個人情報の収集は、個人情報保護法の趣旨に反すると思う。
同封されていた返送用封筒には
大至急ご返送ください
と書いてある。大至急とまで急かすのは面白い。さすが社名に急がついているだけのことはある。こちらが今までに何週間待ったのか知っていてこんなことを書いてくるのか。
TOKYU CARD預金口座振替依頼書・自動払込利用申込書(紙面)
ジュニアオートチャージ申込書の中にすごく小さな字で「TOKYU CARDと同じ決済口座の場合、TOKYU CARD預金口座振替依頼書のご記入の必要はございません」と書いてある。
読み飛ばしたらもう一度支払口座などを書かされるところだった。
ご丁寧にパンフレットも同封してくれていたが、そこには何も説明がなかった。
続編に続く。
lqh.hatenablog.com
一般的に、本人がSuicaなどでオートチャージをする手続きは簡単なのだが、ジュニアオートチャージの煩雑さはなんとかならないだろうか。特に手書きの申込書。
今は新学期の準備の時期だが、クレジットカードを申し込んでからオートチャージができるようになるまで長いと4か月かかると思って気長に取り組むとよい。役所よりひどい。