JR東日本のモバイルSuicaアプリが更新されるそうです。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210210_ho01.pdf
わたしはそろそろSuicaのシステムを刷新した方がいいと思っていたのですが、COVID-19がもたらした運輸業界への大逆風により、そんな予算はなくなってしまったと思います。ただ、たぶんCOVID-19よりももっと前から計画されていたであろうアプリの改修はまもなく実現するそうです。
どんな改修かはニュースだけではよくわからないが、今必要なのは冒頭に書いてある、画面デザインの改善だと思う。
普通車グリーン券を買ってみよう
定期券購入などでたまるJREポイントを、首都圏の通勤電車に連結されているグリーン車の切符に変更できる。申し込むとしばらく経って郵送されてくるものもあったが、今はモバイルSuicaに取り込むサービスが駅での購入よりも値段が安いのでお勧めである。
ところが、無事にもらえるまでの手順が長い長い。
アプリのトップ画面を含めて、13画面ある。常連であればログインは簡略化されているが、駅名を入力する必要もある。
手順は次の通り。だめだめユーザー・インターフェースに敬意を表して、画面べた張りだらだら縦スクロール画面でお届けする。
事前に専用アプリで申し込みをした後、
多頻度客向けに提供されている「クイックSuicaグリーン券」機能が使えないのが最初の疑問。よく機能を使う人に、少ない操作でグリーン券を買える機能を提供しているが、その機能を使う人の多くはポイントが貯まる。そのポイントを使うときのクイック機能が用意されていない。ポイントで電車に乗るんだからちょっとは苦労しなさいということらしい。ただし、ID、パスワード情報はアプリの中に保存できるので、毎回入力する手間は省かれている。
このお知らせ、電車がホームに入ってきていて慌てているときには読み飛ばしたい。でもできない。クイックSuicaグリーン券ではないから。
ここで出てくる「ポイント交換情報」というリンク名。どうして「情報」という体言止めを採用してしまったのだろうか。新規購入、履歴購入を動名詞にしたのだから、「引換ポイント照会」とか「引換グリーン券受取」がいいと思う。
「引換ポイント照会」ではなく「ポイント交換受取内容確認」である。二字熟語の4両編成である。
似た名前の駅が多いので、確認画面を設けたのはいいが、他に候補となる駅がなくても必ずこの画面は出る。
操作が苦手な人は、電車入線の放送が流れてから操作を始めたら間に合わない。席の前で不安定な電波を心配しながら入力を続けなければならない。そのうち客室乗務員がやってきて「購入が完了していないようですが」と催促に来る。優雅なグリーン席を夢見ていたのにとても緊張させられる。