わかり合えないふたり

  • A: よぉ、元気?
  • B: こんにちは。
  • A: 透明マスクをしているね。口元が見えて表情がわかりやすいね。
  • B: そうでしょ。ありがとうございます。
  • A: そんなの、どこで手に入れるの。
  • B: 業務用でなくても、ネット通販で個人でも買えるんですよ。
  • A: でもさ、
  • B: は?
  • A: マウスガードや透明マスクの類は、マスクよりも飛沫を防げないんだってよ。
  • B: だめですかねえ。
  • A: 実験結果もあるらしい。マスクした方がいいって。
  • B: マスクの方がいいんですか。
  • A: そりゃ、そうだろ。何か疑うところかね。
  • B: マスクをしたら何がいいんですか。
  • A: 感染予防に決まっているじゃないか。テレビでも呼びかけているだろ。
  • B: 厚生労働省が呼び掛けている新しい生活様式ってやつですか。
  • A: それもあるね。
  • B: マスクをすると感染予防になるんですか。
  • A: 何言っているの?
  • B: 昔から、マスクは咳の症状がある人がつけるとウィルスを移しにくいと言われているじゃないですか。
  • A: コロナが流行して、専門家もマスクを付けろって言っているじゃないか。
  • B: そりゃ、付けろって言った方が批判されないから、そう言いますよね。
  • A: そんなにマスクしたくないの?
  • B: 別にそういうわけではないですが、マスクをしたい人はしたらいいと思うのですが、症状がない私のような人にマスクをしろっているのは時代だからしょうがないのか・・・
  • A: あのね、テレビ見ていないの? 症状があるからつけるわけではなくて、症状がなくてもウィルスに感染しているかもしれないから移さないようすべきなんだよね。
  • B: だから、さっき聞いたじゃないですか。マスクをすると感染予防になるんですかって。
  • A: そうでしょ。
  • B: さっきから見ていると、マスクの表面をさわっているし、マスクがかゆくて頬のあたりをかいているし、話しているうちにむきになって大声を出しているからマスクが口元から浮いていますが。
  • A: だから?
  • B: 漏れていますよね。
  • A: 多少は漏れるかもしれないけれど、ほとんどはマスクが受け止めているだろ。
  • B: だったら、マウスガードと同じじゃないですか?
  • A: マウスガードは隙間がありまくりじゃないか。マスクの方がましだろう。
  • B: ましならいいんですか。
  • A: 何にも知らないんだな。飛沫は見えないくらい細かくなって、飛び散っているわけ。それをマスクの繊維で受け止めているの。わかる?
  • B: ウィルスは一般用のマスクの繊維よりもさらに小さいですが。ウィルスならマスクで受け止められなくてもいいんですか。
  • A: 飛沫が問題なの。つばの中にウィルスがたくさん入っていて、それが飛び出ないようにすればいいの。
  • B: それはどこの国のどんな実験で証明された話ですか。
  • A: そんなの実験しなくてもわかりきった話ではないか。
  • B: マスクをすると、体からウィルスが出なくなるんですか。
  • A: そんなわけないだろ。
  • B: そうですよね。マスクをしようがしまいが、ウィルスは出るんですよね。
  • A: ああ。
  • B: もし感染していたら、マスクでいったんせき止めるということになりますよね。
  • A: いいことじゃん。
  • B: 今は3密回避で換気をしていますよね。
  • A: え、どうせ換気しているから、いったんばらまいちゃえって言うの?
  • B: 積極的にしろということではないですが、まあ、そうかもしれません。
  • A: それはないだろ。
  • B: マスクでせき止めている方が、ないです。
  • A: 常識がないだろ、お前。
  • B: いやいや。臨床医のように、ウィルスがついている可能性があってもなくてもこまめにマスクを使い捨てにしているならわかりますよ。マスクの廃棄も医療廃棄物として厳重に管理するとか。
  • A: そこまではしないけど。
  • B: それをせず、マスクにさわったりマスクをずらしたりする。一気に溜めていたものが出ますよね。
  • A: そんなのわずかしか漏れないだろう。
  • B: マウスガードでちょっと漏れるのと何が違うんですか。
  • A: だから、マスクは溜めるの。
  • B: その、溜めるのを問題にしているのです。マスクなら何でもよくて、マスクでなければ何でもだめと言っているようにしか聞こえません。
  • A: 悪いかよ。
  • B: そう信じるのは悪くないです。まだ、新型コロナウィルスについてあらゆる専門家が認める定説が成立したことはほとんどありません。でも、非科学的に信じたものを他人に押し付けるのはよくありません。お前も非科学的であれ、と言っているようなものですから。
  • A: そんなつもりはないし、今はマスクをしろという意見が一般的なのだから。
  • B: トイレに「コロナウィルス感染拡大防止のために、トイレの便器を閉めて流しましょう」って貼り紙がありました。
  • A: それがどうしたの?
  • B: 便器のふたを閉じろという意味だと思うのですが。
  • A: うん。
  • B: でも、便器はふたを閉めても密閉はされずに隙間が空いていますよね。
  • A: だから?
  • B: 流さない方がいいですか?
  • A: 流さないわけにはいかないよ。
  • B: はい。
  • A: ?
  • B: 隙間が大きいとか、換気ではなく口元で溜めるとか・・・マスクを妄信するのって、とりあえずトイレで用を足しても流さずそのままにしておけっていうのと、同じじゃないですか?
  • A: 同じじゃないよ。
  • B: 便と飛沫は違うものですが、やっていることは同じですよ。
  • A: マスクは洗って使っているけど。
  • B: マスクは一時期不足しましたが、今では入手が容易になりました。でも使い捨てにはせず、衣料品店などで夏でも蒸れないマスクや洗って再利用できるマスクを繰り返し使うようになりました。白一色ではなく、人の口元はカラフルになりました。そして、街のごみ箱を見てもマスクであふれかえっているということはありませんし、使ったマスクを袋に密閉して鞄にしまっている人も見かけません。頻繁に取り換えている人はそんなにいないということです。トイレで言えば、1日1回流せばいいというのと似たようなものですね。
  • A: その頻度は人数にもよるだろう。
  • B: まあそうですね。5人家族で1日1回だったら、トイレは詰まりますね。
  • A: たまには取り換えるじゃない。
  • B: マスクを長い時間つけて口元に湿疹を作っている人までいます。その人の皮膚は悲鳴を上げています。
  • A: トイレは、用を足すときだけ入るの。すぐに出るからいいの。だから飛沫してもいいから流すの。
  • B: マスクは一定時間滞在するところでも使っていますよ。そもそも、何がトイレだといいんですか。論理が破綻していますね。
  • A: 論理のすり替えが激しい奴だな。
  • B: 何を言っているんですか。最初にマスクがいいと言ってきたのはそっちですよ。
  • A: だってそうじゃん。
  • B: 仮にそれが真実だとして、きちんと理由を説明してくださいよ。みんながいいと言っている、という話しかしていませんね。
  • A: 何か人に話すときに全部理由を言わなきゃいけないの。そんな会話、楽しい?
  • B: じゃあ、こう言えばわかりますかね。人に推奨というか、勧奨をするときは、理由を言った方がいいですよ。
  • A: カンショウ?
  • B: すすめるってことです。
  • A: みんながそうしているから、じゃ、だめなの?
  • B: トイレの話、したじゃないですか。
  • A: ああ。
  • B: わたしは、トイレに行ったときに透明マスクを洗っています。
  • A: 洗って使えるの。
  • B: かたいプラスチックですからね。
  • A: ほお。
  • B: でも、サージカルマスクを使えと言われると、端的に言うと「お前も口にうんこを溜めろ」って言われているような感じがするんです。
  • A: そりゃ、言いすぎだろ。
  • B: みんなが言うからって、何でも受け入れるというのは思考停止ですよ。うんこつけるんですよ。
  • A: つばはうんこじゃないだろ。
  • B: あくまで比喩です。そんな感じがするって言っているだけじゃないですか。なぜそう思うかは説明しましたよね。現実問題、洗わないマスク、蒸れるマスクを長時間していて健康にいいと思いますか。環境省文部科学省は炎天下で非推奨でしたがほとんどの人が国に逆らっていますね。小泉進次郎大臣が話したのに報道はほぼスルーでした。
  • A: 病気の時はつけるよね。
  • B: せきが出るときにつけるのは、他人につばを飛ばさないようにするためにつけるんです。やむを得ず発症時に外出するのであれば、自分の健康はある程度後回しにするのは仕方がないんではないですか。あと、空気が乾燥しているときはのどの感想を防ぐので悪いことばかりではないと思います。
  • A: マスクの効果を認めるわけだな。
  • B: 場合によります。症状がない人がつける必要は全くありません。
  • A: え、お前、マスク否定論者なの。
  • B: ただ、、、
  • A: ただ何だよ。
  • B: これだけ専門家とマスコミがコロナこわいこわいこわい、感染すると強毒化するかもしれない、高齢者は死ぬかもしれない、とやったら、さすがに相手からつばが直接飛んで来たり、相手につばを直接飛ばすのは気分が良くないです。
  • A: うん。
  • B: 昔は学校の先生がプリントを配る時に、指に湿り気をつけるためになめたりしていました。今ではあり得ないことです。
  • A: まあな。
  • B: 見えない飛沫におびえることはないですけれど、さすがに見えるほど大きいつばは嫌です。ウィルスが含まれているとしたら数も多そうなので、リスクはあると思います。
  • A: なるほど。
  • B: だから、見える飛沫が飛ばなければいいんです。マウスガードで十分じゃないですか。
  • A: その目的においてはな。
  • B: 少しはわかっていただけたみたいですね。その目的、しかないです。感染防止、もう少し厳密に言えば、浮遊ウィルス削減効果は期待していません。もし浮遊ウィルスを気にしなければならないなら、満員電車は常にクラスター発生源です。ところが一度も報告されていません。
  • A: マスクしろってみんな言っているだろ。
  • B: またそこに戻りますか。3密回避、手洗い消毒、咳エチケット。専門家によっては、確率論からいってソーシャルディスタンスもいらないって言っている人もいます。ただ、近づく時はマスクとかって言っているようですが。
  • A: 少数派の意見は信じない方がいいよ。
  • B: わたしはみんなが言っているからといって信じるということもしたくないです。
  • A: 社会で生きていくって、人と折り合うってことなじゃないの?
  • B: すみません。あなたには不快に覚えたかもしれません。ただ、わたしが言いたいのは、わたしに意見を押し付けたあなたも不快だということです。そして、従ったからといってさほど効果があるとは思えないし、むしろ逆効果だと。
  • A: 逆効果なの?
  • B: うんこ理論で。体に悪そうです。
  • A: 何が狙いなの。
  • B: マスクは息苦しいと言うのが一番の理由ですか。それで感染拡大防止に貢献するのかといえば、つらいだけで効果は限定的です。
  • A: だから、ないことはない。
  • B: はい、マスクの効果はその程度です。
  • A: マスクは効果があって、マウスガードは効果がないの。いろいろな研究でそれは明らかになっている。
  • B: マウスガードは飛沫を防ぐ効果がないという研究はあります。はい、その通りです。でも同じようにいい加減に使っているマスクにも効果がありません。
  • A: 医者が、適切に使いましょうって周知しているじゃないか。
  • B: でも、適切に使うのが難しい。あ、ほらまた、鼻のあたりをマスクの上から触ったじゃないですか。
  • A: じゃあ、俺がマスクをしているのは効果がないということだな。
  • B: はい、残念ながら。
  • A: じゃあ、もっと効果がないって宣伝して回ったほうがいいのでは。
  • B: マスクをする理由は、口元を隠したいとか、口臭を隠したいとか、冬場は喉を潤したいとか、いろいろです。わたしはマスクをしている人に外せとは言わない。
  • A: で?
  • B: で、じゃないでしょう。だから、マウスガードを使っているわたしにマスクをしろというなら、効果がなく、うんこだと思っているわたしを納得させることができる話をしてほしい。そう考えています。
  • A: そこまで凝り固まってしまっていては無理だな。
  • B: 凝り固まっているのは、そちらです。
  • A: もういいよ、勝手にしなよ。
  • B: はい、それが一番です。ただ、
  • A: ただ何だよ。
  • B: マスクをしない人を見て不愉快に思ったんですよね。効果がないと言いたくなったんですよね。
  • A: ああ。
  • B: 科学的な論拠もなく、他人のふり見てストレスを溜めるのはよくないですよ。
  • A: お前がストレスだ。
  • B: 自粛警察のような発想ですよね。
  • A: 俺は自粛警察ではないよ。
  • B: 「ような」と言っています。比況の助動詞です。
  • A: 卑怯?
  • B: 比喩。たとえ、ってことです。
  • A: はいはい。もういいよ。お前みたいな奴がいるから、感染が収束しないんだよね。
  • B: わたしの言うことを聞いていましたか。
  • A: ああ。
  • B: みんなが信じることをすれば救われるって、それじゃ宗教じゃないですか。しかも普通の使い方をしている限りは効果が変わらないともわたしは言っているんです。
  • A: それはお前の考えであって。
  • B: では、マスクを使いながらも感染防止に気を使わないあなたは感染を広めていないというのですか。
  • A: マスクをしていることが主要な対策なのだ。
  • B: 毎日数百人出る陽性者が、マスク嫌いな人だらけだったという話も聞かないですよ。
  • A: 科学的な検証はまだだろうが、少しでも感染しない努力をすることが重要なんだ。
  • B: そう来ましたか。
  • A: だって、そうだろ?
  • B: 人類はウィルスを克服できるのでしょうか。
  • A: 何の話?
  • B: かつて天然痘を撲滅しましたとか、野犬を駆逐しましたとか、自然の脅威を克服した例はありますが、だからといって何でも征服できると考えるのは愚かです。ウィルスは生物の進化に欠かせない存在であり、共存すべき存在だとも言われています。それなら、どんなにがんばっても、多少感染が広がってしまうのは仕方がないことです。見えないし。そもそも人間が生きるというのは呼吸して食事をして排泄していればいいというものではありません。
  • A: うん。
  • B: 何かをすれば感染は防げるんだ!、それに協力しない奴はだめな奴だ!、という発想に至ってしまうのがそもそも間違っています。
  • A: えっ
  • B: 少し言い過ぎましたかね。防ぐということに全身全霊をかけて、それ以外に目を向けず視野が狭くなっているのが、全体最適できていないということです。
  • A: じゃあ何すればいいの?
  • B: 自然免疫を獲得するしかないという話がありますね。まだそれが真実なのかどうかはわかりませんが、ゼロリスクを目指そうとせず、かかった時に備えて抵抗力をつけておくことが重要だと思うんです。
  • A: 抵抗力か。何の話?
  • B: マスクごときでストレスを溜めて、運動も避けて体力も落として、抵抗力を下げるべきではない。そう思いませんか。それともストレスを溜めてでもマスクをすればかからない、って思っているんですかね。
  • A: かかる確率は下がるでしょ。
  • B: 仮に下がるのだとして、極小化しているならともかくどこまで下がるのかよくわかりません。そして。万が一感染してしまったら、そのやるせなさをどこにぶつけるつもりですか。
  • A: かからないから。
  • B: 極小化できるんですね。よく、マスクしない人に対して「あいつは絶対かからないと思っている」と決めつける人がいるんです。
  • A: そうじゃないか。
  • B: でも、「かかったら寝て治せばいい」と思っているのかもしれません。それはさておき、自粛警察は「自粛すれば絶対かからない」と思い込んでいませんか。
  • A: そんなことはないよ。
  • B: 絶対はないということは理論としては認めつつも、心の奥底ではそう思っています。絶対かからないと思わなければ、ストイックなことはできませんよ。ましてや感染者を出した施設に行って落書きをするとか、どこまで思いつめているんだろうと思わずにはいられません。
  • A: ちょっと病的ではあるよな。
  • B: 人間は自然の脅威に打ち勝つために、生存本能があります。また、人間社会を生き抜く中で競争本能もあります。だから、病原菌と戦うだ、とか、しっかり防いで打ち勝つんだ、というのは自然な感情ではあるかもしれません。ところが、実際には周りの人を押さえつけ、傷つけることしかしていません。生存本能や競争本能は、入試とか、ビジネスとか、文明社会では人生を豊かにするために使うものであって、使いみちを誤っているのではないかと思います。
  • A: でも、みんなは緊急事態だから耐えようとしているだけだよね。
  • B: 自粛警察とまではいわなくても、自粛同調派、自粛共感派の人たちは、周りの人に移さないようにと心配しています。
  • A: いいことじゃん。
  • B: 身内に高齢者などのリスクが高い人を抱えている人は仕方がありません。でも、自分が感染者とわかったら仕事がなくなったり、自分の立場がなくなってしまうこと、つまり、世間体を気にしている人もたくさんいます。
  • A: 社会人が世間を気にしちゃだめなの?
  • B: まったく気にするなとは言っていませんが、それが経済を止めてでも予防と自粛に努めなければならないという発想に飛躍するのです。「無症状の感染者はいるんだ、全員自粛しなければいけない」と言う、その人こそが無自覚の自粛狂信者だったりするのです。こういう人がいる限り、コロナとは共存できません。
  • A: じゃあ、もしウィルスが強毒化してもそんなことを言えるのか。
  • B: 強毒化するときは対策が変わります。コロナこわいで、思考が固まっている人は最新情報を常に取り入れていくことが難しいかもしれません。一方、テレビに惑わされずに常識で考えられる人は考えが柔軟です。情報は吸収し続けるしかありません。ただ、特効薬がない状態で強毒化したときも精神の健康を維持し、体の抵抗力を高めることが重要なことは間違いありません。
  • A: ふぅん。
  • B: はい。
  • A: この話、いつまで続くの?
  • B: ワクチンが普及するまででしょうか。
  • A: もういいよ、わかったわかった。

 一度、人々に植え付けてしまった恐怖は急にはなくならない。新型コロナウィルスの特効薬とワクチンが普及しても元には戻らないかもしれない。
 人の命を救うためだと言って、政治家や専門家は人々に精神的な抑圧を与えすぎた。緊急事態にはやむを得ないことではあったが、自分たちで壊した社会秩序は自分たちで戻すように努めるべきだと思う。
 マスク信仰もそのひとつであり、マスクに飛沫防止の機能は認めるが、感染拡大防止の主要アイテムだとは思えないし、今後もなりえないと思う。人の顔が長い時間覆うようにはできていないし、マスクがウィルスを無毒化した上で封鎖する機能*1を持ちえないからである。時限的に、高リスクの場面で効果的に使うなら人にマスク着用を要請してもよいが、手洗い、消毒等を通じて接触感染を防ぐ努力に傾ける方がよほど効果的かつ生産的だと思う。

*1:そう言えば花粉やウィルスを水に変えると宣伝していたマスクがあったなあ。通勤電車などに派手な広告を出していたが、どうなったのか