auのAQUOS PAD SHT21を解約し、ドコモのAQUOS PAD SH-06Fを買った。2年縛りの違約金は高かったが、仕方がない。
なぜナンバーポータビリティ(MNP)を使わなかったのか。
電話番号はついているが、タブレット契約の場合はMNP予約番号がauから発行されない。そもそもこの端末で利用できるプランは、ショートメールが使えるのに定額プランが選べないし、完全定額以外のプランがないしで、欠陥がありすぎた。ドコモの場合はそういうことはない。
なぜ新しいAQUOS PADに機種変更しなかったのか。
au版の方がカメラの性能がいい。一方、それより後に出たドコモ版の方が軽量である。ただ1万円払ってまでキャリアを乗り換える程の差ではない。
あくまでわたしの行動範囲に限った話であるが、あるJR線車内で、必ずパケ詰まりもしくは不感が起こる区間がある。平野でトンネルがないのに、体感として毎回10分程度モバイル通信ができない。電車は往復するので、1日20分使えないということだ。最近不人気のドコモにすることでそれが解消された。
auが、他社のポイントカード制度と相乗りしたのも不満だ。これ以上、財布にカードを増やしたくない。au Walletを取り寄せてauポイントをすべてカードに落とした後で解約した。*1
なぜ更新月まで待てなかったのか
衝動買いであることは否定できないが、SHT21が壊れかけてきたことが1つめ。修理に出しても代替機の借用は絶望的だから*2、聞く前からあきらめている。2つめに、2014年に携帯3社で出た新プランも気になった。ドコモの旧プランの申込期限が2014年8月末までだった。更新月はそれより後なので、旧プランの適用を受けるならば違約金発生は避けられなかった。旧プランにすることで、auの完全定額料金よりは負担が下がることから、早ければ早いほうがいいと結論づけた。2つ言い訳したが、結局は新しい機種にしたかったということだ。
SHT21からSH-06Fに乗り換えた感想
- ほぼ同じ画面サイズなのに、全体としては小さく、軽くなった。でも感動するほどではない。
- 充電スタンドがなくなった。ケーブルを挿すのは少し不便である。
- 音声通話とおサイフケータイが使えるようになった。大きすぎることを気にしなければスマートフォンとして使うことができる。
- nottvの建物内単独受信はできなかった。我が家のテレビアンテナにつなげてみたがだめだった。
- auと比べて、余計なアプリをアンインストールしやすい。また、SHARPサイトからの再インストールもしやすい。
- 省電力機能はエコ技の種類が「標準・技あり・お助け」の3段階から「なし・エコ技」の2段階になったので不便になった。
- 顔認証は相変わらず使えない。手をいっぱいに伸ばして顔とカメラを離さなければならないからである。
- 起動時間が短くなった。SHT21に変えたときも早くなったと思ったが、それよりも早い。これはすばらしい。
- 右下を押すと時計などが現れるインターフェースを多用していたが、Androidのバージョンアップでなくなってしまった。
- 内蔵メモリーが増量されたのもよい。
- ドコモの余計なソフトが最初は入っていなかったが、有料サービス加入状況に合わせて後から自動でインストールされる仕組みになっている。電源を最初に投入したときはうれしかったが、その後いらないソフトがどかどか入ってくるのを見て少し憂鬱になった。ただ、後から導入されるということは、完全アンインストールができるということでもあるので、「auかんたん設定」「au Wi-Fi接続」などがプレインストールになっているSHT21よりはよい。
- 公衆Wi-Fiの接続が断然よい。SHT21は以前も書いたが公衆無線LANスポットでの接続がほぼ成功せず、接続しても常時パケ詰まりしているWi2 300が優先的に選ばれてしまっているように見える。1箇月にau Wi-Fiが5分くらいつながればましな方である。SH-06Fは確実につながる。外出先で、つながるLTEを強制断されてつながらないWi-Fiに切り替わるストレスから解消されたのはとてもうれしい。SH-06Fでは電池を抑えたいときはWi-Fiを切るが、そうでなければ使う場所に応じてWi-Fiのスイッチをさわる必要がなくなった*3。
- スマートフォンとして契約できるのも良い。上記に述べたようなauタブレットプランから来る制約から逃れることが可能だ。
- SHARPの取扱説明書が改善され、アイコン一覧が比較的わかりやすいところに掲載されるようになった。ただし、
- 階層が深すぎる。「目次→ご使用前の確認と設定→画面表示/アイコン→画面表示/アイコン*4→主なお知らせアイコン一覧」である。
- アイコンは「ご使用前の確認」項目なのか?
- なぜ「主な」なのか。電子マニュアルに紙面の制約はないのだから、すべて載せてほしい。それとも、機能が複雑すぎて社内にすべて把握している設計者がひとりもいないのか?
- 上部をかざすとプライバシーフィルタリングがかかる機能は改善が必要だ。機能が働いたときの9割上は誤検知だった。そして、SHARPの以前の機種に比べてのぞき見ブロックの絵柄が正面からは見づらく、のぞき見者からは見やすくなっている気がする。
- 大型量販店にいったが、発売後間もないにもかかわらずオプションの売り場が隅に追いやられていた。携帯電話のコーナーは代理店が仕切っているので、代理店が仕入れていて一定量が出る汎用のオプション(ACアダプターなど)は代理店の人が手配してくれるが、マイナー機種の画面保護シールの類は量販店側の扱いであり、携帯電話コーナーからだいぶ離れたところでひっそりと売られていた。iPhoneやiPadの周辺機器は目立つところに置いてあるのでそういうことはない。とにかくわかりにくい。携帯電話コーナーの周辺をうろついているのは全部ヘルプか代理店の人なので、店内放送では「お気軽にお問い合わせ下さい」と言っているが、実際は自分のノルマ対象外の機種まで把握している人なんているはずもなく、聞いてもわからないので、手分けして探してもらえば幸運、あとは断られるだけである。30分歩き回ってあきらめかけたところでようやく見つけた*5。
- いろいろ書いたが、総じてよい。SHARPには国内メーカーとして引き続きがんばってほしい。
ドコモのサービスの感想
その他
- 今回の機種特有の話ではないが、Androidを使用している際のデータはクラウドに入っているので、電話帳保存ソフトをパソコンに入れていた頃に比べると圧倒的に移行の手間が省けた。ドコモのサービスを削除した後に移行をしたにもかかわらず何も支障はなかったので、Googleなど、アメリカにすっかり依存してしまっている現実が少し悲しかった。ドコモもカレンダーや電話帳のアプリを持っているが、auからの移行には全く役立たない。
- 新旧ともにどこのメーカーかは忘れてしまったが、SHT21の画面保護シールはカメラのレンズ部分を手でくりぬく方式だったが、今回は切れ込みが始めから入っていてくりぬきが不要なデザインになっていた。これはよい。