自動販売機

業界団体は、ピーク時に当たる13時から16時は冷房を止めていると主張する。しかし、今回の供給能力逼迫対策としては13時から16時では短すぎる。12時から21時まで販売中止にして、冷暖房は9時から21時まで停止できないならやはり石原都知事のおっしゃることの方が正論ではある。
すでに節電をしているというのは言い訳になっていない。真夏に、今すぐ使わないかもしれない冷たいものを小口で作っている効率の悪さが否定されているのである。
ただ、自動販売機で収入を得ている方もたくさんいるので、ただちにやめろとは言えない。
自動販売機は、災害時には飲み水を無償供与する役割を担っていると理解していたが、今回は役に立ったのだろうか。それをアピールする人がいないということは役割を果たしていないのかもしれない。そうであるなら、とりあえず土地が余っているというだけで、これまでの自動販売機を何ら工夫することなく設置するのは抑えるべきである。

自動販売機は進化すべきである。

屋外の自動販売機で、パラソルがついているものがあるが、どうしても自動販売機を置きたいなら天井は太陽光パネルにするべきではないか。
太陽光だけでは困る。自動販売機業界は、小さいながらもたくさんの土地を確保しているという潜在能力を生かしてもらう必要がある。建物内で天井ぎりぎりまで自動販売機が占めているという場所はそれほど多くないと思う。空間が余っているということである。蓄電池、燃料電池などを置くことができるかもしれない。通常時は夜間電力だけで稼働できるかもしれない。床の耐荷重さえ気をつければよい。
災害時にジュースを配るだけでなく、電気も配れるのであれば誰もが歓迎である。駅や病院には設置台数が増えるかもしれない。新エネルギーの需要を高め、大量生産によって単価を下げれば、社会貢献になる。
ぜひ、社会の厄介者からの脱却を図ってほしい。パチンコとは違う。
石原さんは都知事なのだから自動販売機税条例を提案すればよい。そして、電力ステーション化に貢献する自動販売機を優遇すればよい。従来型と電力ステーション型で導入コストを逆転させる必要がある。だから、新規設置又は更改を行う設置者に対して従来型を課税すればよい。