ソフトバンク 2010冬-2011春 新製品発表会

1時間半以上にわたる新製品発表会の映像を見た。

ハードウェア性能

まず印象に残ったのはAndroid 2.2。他社との違いが示されていないので孫さんが言うほどよさが伝わらないが、連呼していたので何となく新しくてよさそうという雰囲気は伝わった。OSやCPU、あるいは起動速度の向上*1など、機器の基本性能を宣伝するようになったのは大きな変化だと思う。
CPUもメモリーも絶え間なく進化を続けているというわりには、PCや携帯電話で「もさっとした」動きにイライラさせられることがなくならない。一方、iPhoneiPadのインターフェースは、指の動きに直感的に動くことが「もさっと」とは遠い印象を受ける。文字入力の効率を考えると、本当に総操作時間が短いかどうかはわからないが、それは使い方にもよるし、とにかく印象が大事なのである。「もさっと」と思われないためのアプローチは他にあってもいいと思うが、きびきび動くデバイスは今後支持を集めるだろう。キャリアは最新の性能をアピールしたいのではなく、自社製品が「もさっと」組に分類されることを避けようとしているのかもしれない。

多品種戦略

記者からは、今後もiPhoneが主流としておきながら、スマートフォンだけで7機種もの多品種であることについて指摘があった。わたしも、これだけの品種の修理在庫、店頭在庫を誰が持つのだろうかと思った。投げ売りによって流通段階での価格の低下は期待できるが、消費者にとっては本当にほしい色がもてるのか、そしていつまでも修理できるのかが気になる。カラーバリエーションがアピールされていたが、外装にこだわるということは、その色に飽きたら機械としてはまだ使えても買い換えるということになる。
これほどまでの多品種になった背景は何だろうか。Apple一辺倒では危険だからか。多くのメーカーから売り込みがあるからか。SHARPが強気なだけか。

*1:これは従来型携帯電話