深夜の混乱

一般的には深夜は寝る時間だが駅の業務は縮小しないでもらいたい。毎日深夜に電車に乗る人もいる。鉄道会社にとっては24時間の中のごく一部のことかもしれないが、その人が受けるサービスは毎日縮小されていることになる。同じ運賃を払っているのに。
2009年12月3日。東京地下鉄日比谷線東武伊勢崎線内の事故でダイヤが乱れていた。
北千住方面の電車がつかえて、終点の北千住駅ホームにも人があふれていた。
しかし終点北千住駅のホームには駅員がまばら。北千住駅に電車が到着すると東武伊勢崎線への直通を打ち切って乗客を全員降ろしていた。駅員がたった1人で8両編成の車両を端から端までかけ抜け、降車確認を行う。その間、電車はホームに止まったまま。ダイヤを回復させなければならない割には時間をかけすぎだ。
それをすることで寝たままで降り損ねたの客をひとりかふたり降ろせるかもしれないが、ホームには伊勢崎線下り電車を待つ人が数百人もいて、「この電車「も」北千住止まりです」とアナウンスされていた。車庫に入れる電車は早く回送させて次の電車を入線させるべきだった。さらに言うと日比谷線内には信号待ちの後続車両に閉じ込められた人が数千人いたと思われる。そのことをわかってるのか。どうしても降車確認をしたいなら4、5人配置して短時間で済ませるべきではないか。
東武は、北千住駅の業務は東京地下鉄から請け負っているだけだし、一日の最後の時間帯だけ深夜に昼間なみに人を配置したら深夜手当がかさんでしまうと主張するかもしれない。また、もうすぐ終電の時刻なので東京地下鉄の車輌を乗り入れてしまうと車庫に戻れなくなるので東武の車輌以外は北千住止まりにしたのかもしれない。
しかし師走で毎日残業する人にとっては、その日に往復するうちの1回であり、昼間と違うサービスになるのはおかしい。深夜だから鉄道会社の都合が優先されるというのはおかしい。