参院自民党

2009年1月の通常国会代表質問。眞紀子節炸裂とテレビはもてはやしていたが、わたしは尾辻参院議員会長の質問が一番いいと思った。
衆議院における細田幹事長の質問は時間の無駄だった。木更津から銀座までの高速道路料金を国土交通大臣に答弁させるなんて時間の無駄。民主党に遠吠えしているだけの幹事長なんていらない。
一方、参議院では、最初から最後までおもしろかった。健康保険にまつわる財源付け替えの複雑さを指摘し、かんぽの宿の問題で鳩山総務大臣からより踏み込んだ答弁を引き出し、消費税問題では増税の判断を曲げないことで「野に下ることは恥ずかしいことではない」と言い切った。

すごい。

民主党がやるよりも、与党からの突っ込みなので迫力が全然違う。記者会見映像でかすかに記憶がある尾辻厚生労働大臣(小泉内閣)と同じ人物とは信じられない。
わたしは一院制がいいと思うけれど、参議院自民党がなくなるのは惜しいような気がしてきた。現在、自民党参議院で少数派。与党ではだらしなくても、野党になれば自民党はすばらしい働きをすることを示唆しているようにも思える。
民主党政権になったら、参議院民主党はきちんとチェック機能を発揮してくれるだろうか。今のところ、多数派なのに全く存在感がない。