小泉純一郎衆議院議員 引退の意向 つづき

改革のシンボルとして国会にいるだけでも価値があるという論もあるようだが、長嶋さんや王監督ではないのだから歳費泥棒では困る。中曾根元首相はテレビでコメントしている方が存在感がある。そういう道もある。
自民党が危機の中でボーリングをしていてもいいけれど、沖縄に行ってバイオエネルギーに感動していたのはだめだ。食糧を燃やすなんて罰当たりなものをエコロジーと言っている時点で小泉さんに新たなものは望めない。
稀有なリーダーだった。リーダーの才能だけで人間国宝に指定してもよいのではないか。ただ、政策の評価はもう少し経ってみないと判断できないと思う。

小泉さんと郵政

昔、小泉議員の講演を聞いたことがある。郵政大臣を辞任した後で、郵政民営化は遠い目標だった。株式を公開したら日本の借金は全部返せると息巻くのを聞いて、すごいことを考える人だなあと思ったが、どうやってやるんだろうと思った。まさか、21世紀になって、参議院で否決された後で衆議院を解散するとは思わなかった。
その後、民営化法案は通ったが、日本の借金は、ゆうちょ銀行の株式公開程度では到底埋め合わせできない状態になっている。
どうして、宮古島バイオ・エタノールの視察をする*1暇があるなら、簡易郵便局を視察しないのか。局内に開店したローソンを見に行くのもいい。小泉議員のライフワークは、郵政民営化ではなく、郵政民営化法案を通すことだったのか。ちゃんと軌道に乗るまで見ていてほしいと思う。たぶん、今回の引退で、郵政の改革はある程度、逆行すると思う。ただ、

破壊された自民党が再び元に戻るとは思わない。

*1:2008年2月