携帯電話端末の処理能力

SoftBank 922SHで録画ファイルを見るようになってから、電話が操作不能になる現象が起こるようになった。
ハードディスク内蔵ブルーレイプレイヤー(いわゆるビデオデッキ)からSDカードに録画済みテレビ番組を移して携帯電話で再生する。
限られた処理能力にもかかわらずかなり大型の動画ファイルを処理しなければならない。
しかしその間も携帯電話は通信端末として機能している。同時処理でメール受信もできるし、再生中にメールの機能に切り替えることもできるが、メールの画面に切り替えようとすると挙動がおかしくなる。そしてときどきわたしの呼びかけに反応しなくなる。メールは大きな画像が入っているかもしれない。再生中の動画ファイルも大きいし、それが入っているSDカードも大容量だ。CPUの処理能力を超えているのか、それともどこかの部分でデータ転送遅延が起こっているのか。
電力消費を考えると、余裕をもって処理するための処理能力を搭載できないだろう。しかし利用者は重たいコンテンツを使いたがる。今後、端末の設計者はどうしていくのだろうか。

止まっても安心

ただパソコンと違うのは、電池を抜き差しすればすぐに復旧することだ。動画をどこまで再生したかも記録されていて、止まったところから再開することができる。データが勝手に消えることもないし、不具合対策は十分できていると思う。パソコンが固まるときにストレスがたまるのは、作業を遮られるからよりは、これまでの作業が台無しになるところが大きい。止まらないに超したことはないが、もし止まっても続きから利用できれば文句はない。将来、書いている途中のメールやメモも復旧してくれるようになってほしい。
日本の携帯電話製造業界がガラパゴス化していると言われて久しいが、世界標準に対応していなくても利用者としては特に困らない。下手に国際対応して、日本の携帯電話のいいところがなくなるのは困る。メーカーは携帯電話部門の切り離しと統合を進めている。どの国にも負けない安定性を誇るプラットフォームを作ってほしい。携帯電話やPDAなど、小型端末の最重要の機能は確実に利用者のデータを残すことである。