衝突安全性能

 4月25日尼崎で起こったJR宝塚線の事故について。報道が盛んに報じている安全装置ATSのことよりも、ぺしゃんこにつぶれた車体の方に注目したい。
 これを書いている時点では事故原因ははっきりしていない。しかし、車体のつぶれ方が尋常ではないということは紛れもない事実だ。
 乗用車では衝突安全性能が盛んに取り上げられているが、バスや鉄道はどうなっているのだろう。踏切事故の危険性は鉄道会社も認識しているとは思うが、世の中、自殺願望を持つ人が少なくない中、投身自殺の自動車版があったらどうなるのか考えられているのだろうか?*1 どうも

  • 車が先に侵入して
  • 動かなくなったり遮断機を折ったりして障害を作り、
  • そこに列車がぶつかる

という思いこみのシナリオがあるらしい。電車に障害物が突っ込むというシミュレーションはなさそうである。
 前面と側面を比べたら圧倒的に側面の方が面積比が大きいわけで、側面衝突を想定しないなんて、衝突自体を想定しないのと全く同じと言っていいだろう。正面衝突には、ATS、ATC、ATOとレベルは違うもののほとんど路線に安全装置があるのだから、むしろ側面の方がリスクが高いような気がするが、間違っているのだろうか。

今のところは、ぶつかったらおしまい、と思うしかないようだ

*1:わたしは絶対にやらないが