長音記号

 はてなに書き始めて、たくさんのキーワードが検出された。下線の引かれている所をよく見ると、computerはコンピューターで、securityはセキュリティである。わたしは原則「ー」をつけることにしているので、セキュリティーと書いているが、長音記号に下線が引かれていない。どうして異なるのか。キーワードに登録するときに、法則を統一するようにすべきなのではないかと思う。
 会社や学校で、情報共有をしたり共同執筆をしたりする場合は、表記揺れを解消しなければならない。同じ言葉が同じ文書の中で違う表記がされていたり、コンピューターで検索しても意図した部分が検出されなかったりするのはストレスだからである。
 ビジネスの場では「ここにXと書いてあるではないか」「いや、XとX'は違います」といった争いになることもあるので見逃せない。
 ただし、この際に注意しなければならないのは、どちらの表記が正しくてどちらの書き方が間違っているという議論ではないということだ。*1他の言語を置き換えているのだから、元の言語にない音が多少ついたり、元の言語から音が落ちたりするのは仕方がない。大事なのは、同じコミュニティーの中では一定の方法で統一するということだ。(本日の次の段落に関連情報)

*1:よくあるのは「英語にのばす音はないのに、どうして『ty』『er』の日本語表記に『ー』をつけるのか?」と、「伸ばさない派」が「伸ばす派」を批判することだ。ただ、「ー」の定義は、音を伸ばすということが決まっているだけで、伸ばす声の勢いまでを規定するものではない。伸ばさない派は伸ばすと「こんぴゅーたあ」のような発音になって、「たあ」の部分にアクセントが来てしまうと勘違いしているが、伸ばす音は、前の音をそのままの音で伸ばすとは限らない。一方、「ー」を取ると日本語は「ん」と「っ」以外は母音で終わることになっているため、「r」がどこかに消えてしまう。伸ばさない派は、どう説明するのだろうか。そもそも、国際語の英語を、米国人らしい「カンピュールゥ」風に合わせることは伸ばさない派も放棄しているのだから、日本人はコンピューターと読み書きすればいいのではないか。わたしは、一人で書くときは伸ばすに統一する派だが、伸ばさない表記を批判しないし、共同社会ではローカルルールに合わせることにする。