2023年9月22日は、赤羽駅で線路内への立ち入りがあり、多くの路線*1に影響が出た。
2時間経って運行状況を地図で確認した。次の路線が遅れたままである。
首都圏全線を運休にした東日本大震災、営団地下鉄全線を運休にした地下鉄サリン事件に比べれば影響は小さい。
しかし、大地震の莫大なエネルギーや、霞が関を狙うために3路線5方面から毒物を撒いた手間と比べたら、テロの内容はどうだったのか。
たったひとりの線路内立ち入りで、宇都宮から伊豆急下田まで広域にダメージを与える。ただし現場では、誰ひとりけがをしない*2。テロとしては、人類史上最高レベルのコスパである。
現役引退間近の大物野球選手が、1打席の凡退でいくら給料をもらっているのかという話がある。このテロも、ちょっとしたランニングで莫大な経済損失を作り出すことができる。1歩あたりいくらだろうか。
満員の東京ドームに爆発物を仕掛けたと電話し、全員を非難させても、たかだか5万人程度の影響である。ここまで電車が止まると、5万人では済まない。
今回の赤羽のように首都圏を麻痺させる可能性がある地点は、いくつかあげられる。
- 大宮～さいたま新都心付近
- 赤羽
- 日暮里付近
- 新宿
- 品川駅周辺
- 横浜
- 八王子
これらの駅は地上付近に多くの路線が通っている。
一方、例えば千葉県内の武蔵野線で非常通報装置を作動させると、周辺の総武線も止まる。しかし、武蔵野線だと特定ができれば総武線はまもなく運転を再開する。これらの路線は走っている高さが大きく異なり、相互に影響を与えることが小さい。
山手線は振替路線が豊富にあり、止めても比較的影響が小さいということがわかっている。
今回は夕方だったことで影響が抑えられた路線もある。埼京線が止まると、線路を共有する成田エクスプレスと横須賀線に影響を与え、総武線快速から成田線、総武本線、内房線、外房線にも波及する可能性もあった。
ただし、夕方の時間のため、成田エクスプレスへの影響は抑えられたのかもしれない。ただ、たまたま地図に出ていなかっただけかもしれない。
ひとりで２、３時間止められるのだから、XXXXXXXXXXXXのように攻めれば1日運休にすることもたやすいだろう。
狙うXXXXはXXXXXがいいだろう。
犯罪教唆になりかねないので、伏字にする。
ここまで脆弱な社会基盤を放置してよいのだろうか。
ホームドアがあっても意図的な立ち入り犯は乗り越えていく。
犯人がどこに逃げ込むかわからないので、周辺を走行する他路線も止めなければならない。
侵入者の追跡システムを整備し、1秒でも早く復旧できるようにすべきである。
暗視可能なカメラがついている無人追跡ドローンを開発して常時スタンバイさせるべきである。多くて10か所程度なのだから、1回テロを防止できれば費用の元は取れる。
