Windowsを起動した直後から、インターネットにつなげなくなって焦った。自分のパソコンで使っているウィルス対策ソフトウェア*1が、すべてのSSL/TLS通信をシャットダウンしていることがわかった。
しかも、そのソフトウェア自身も正常に動いていないし、アップデートに失敗したと通知してきたり、長い間アップデートされていませんと通知してきたりと、ソフトウェアが人間だとしたらパニックに陥っている状態だった。
最近のWindowsパソコンは、サインイン直後に何もしていなくてもいろいろな導入済ソフトウェアが勝手にインターネットに通信を始める。ソフトウェアのアップデートがないかを確認するなどの目的なのだが、通信を安全に行うために暗号化が行われているが、これが信用ならないとしてことごとくはじかれていく。
その直前に、発表されたばかりのWindows 11の対応を調べるフリーウェアを試したばかりだったので、変なソフトウェアを使ってしまったのだろうかと不安になった。また、UEFIの設定も変更したので、そちらのせいだろうか、とも不安になった。
大きな変更をするときは複数同時にしないというのが鉄則なのに、またしてもあれこれいじってしまった。反省である。
ウィルス対策ソフトウェアもまたインターネットを通じてソフトウェア開発者のWebサイトとつながっている。そちらに何かあったのではとも思った。しかし、別のスマートフォンで調べる限り新たなニュースはなかった。
こういうときはいったん落ち着いて、画面から目を離して1分くらいぼーっとしてからパソコンに戻る。そして、目の前に表示されているものをもう一度確認する。
なお、ウィルス感染が疑われるときはネットワークを切断するということもお勧めである。
よく見ると、ウィルス対策ソフトウェアの画面に出ているログの日付がおかしい。今年は2021年なのに2023年になっている。そして右下に出ている時計にも2023と書いてある。
どうやら、UEFIの設定をしていたときに日付を触ってしまったようである。
インターネット上のサーバーと接続して時計を合わせる通信はSSLを使用していないので時計の補正は完了。
再起動すると何事もなかったように普段通りに稼働した。
確かに時計が2年早められていたら、しばらくアップデートされていないとソフトウェアは判断するだろうし、インターネットの先にある通信相手のサーバーが古い証明書を使っているから怪しいと判断するのも仕方がないことだろう。ただ、時計がずれるだけでウィルス対策ソフトウェア本体まで挙動が乱れるのは、攻撃者に狙われはしないだろうかと心配になった。
いつものごとく、ヘルプを見ても全く参考にならない。一度、ソフトウェアが表示するすべてのメッセージを洗い出してヘルプを作ってみたらどうだろうか。また、自らのソフトウェアは何を稼働前提としているのかもれなく記載してみたらどうだろうか。
まとめ
- パソコンの設定を変えるときは、ひとつずつやり、再起動して正常確認を確認する。
- ソフトウェアがパニックになっても、使って人までパニックにならない。
- 落ち着いて、画面で何が起こっているのかを捉える。
- いつもと違うところがないかを確認する。
*1:そのソフトウェアが不良と言い切るのは言い過ぎなので、ソフトウェアの名称を書くのは控えておく。